GWに読んだらいいかもしれない私的おすすめ漫画7選
ゴールデンウィークですね。どうせどこにも遊びに行けないからお家で飲んだくれたりするしかなかったりするのかもですが、やることない・暇だよという人に、おすすめ漫画を7つ挙げてみます。なぜ7つなのかというと、素数だから。なんで3や5や11じゃないんだというのはまぁ適当です。
ちなみに私は家から出られない限りは常に仕事です(涙)。
1.志乃ちゃんは自分の名前が言えない(押見修造)
吃音持ちがコンプレックスの女の子とその友達の話。ちょっと重たいイメージのある押見修造ですが、この作品はもう少しさわやかな青春もので共感しやすいかも。合わせてASA-CHANG&巡礼の「まほう」という曲も聞いてみてください。この漫画を基にした曲で、心の底から感動します。少なくとも私は感動した。ゴセッキーのボーカルがいい味出してるんだよ。
2.彼女と彼氏の明るい未来(谷口奈津子)全2巻
自分にはもったいないぐらい美人の彼女。その愛しの彼女が実は過去に乱交経験があるほどのヤリマンだったという噂を聞いてしまい、彼氏は疑心暗鬼になってしまい……という話。乱交までいかなくても、今付き合っている人の元カレ元カノが気になる経験、皆さんないでしょうか。私は(疑心暗鬼になられて探られた方で)あります。
谷口奈津子さんは地元タウン誌で知って以来ずっと著書を買ってますが、超個性的な絵が目を惹きます。確か海外のマンガ展覧会のレゾネ表紙とかも担当されてた記憶。ご実家がご近所さんらしくて、地元本屋でわざわざ注文して買って、この辺の出身なんですよーと言っても、追加で入荷しねぇの、その本屋。そんなに鬼滅の刃が売れるのか(面白いけど)。
今だとKindle半額になってました。
3.あそびあそばせ(涼川りん)既刊9巻
ほのぼの女子高コメディものとでもいうんでしょうか? 女子高生3人が遊び人研究会(通称:あそ研)なる同好会を結成して、日々おかしなことを個性的なキャラクターとやらかす、かわいい絵とシュールさのギャップが面白い漫画です。学校になぜか吸血鬼がいたりとか、予想もつかない展開が他に類を見ない異次元さで気に入ってます。
今もヤングアニマルで連載中。既刊は9巻まで。続き読みたいから雑誌を買い始めちゃいました。あ、アニメ化してるらしいですね(未見)。
4.クレイモア(八木教広)全27巻
最初のほうの巻が期間限定無料だったので、ちょっとはバトル漫画も紹介しましょうか。ファンタジー世界が舞台で、妖魔を倒すために雇われる大剣を背負った女戦士・通称クレイモアが主人公のダークファンタジーもの。この女戦士たちは組織によって人体改造をされ、命令のままに戦いを繰り広げるのですが、次第に組織の裏の顔を知り世界の真実を知る……という、長いのがお好きな方にお勧めできる漫画です。
途中中だるみはあるものの、ラストのきれいなまとまり方で満足感高いです。女性たちの友情とかそういうのが楽しみどころかな? 何気にアニメ化もされてるらしいです(最近はアニメ化=良い漫画みたいな流れ、ありません?)。
5.少女ファイト(日本橋ヨヲコ)既刊16巻
スポーツものも一点。バレーボールの才能がありながら、夢中になるあまり周囲を顧みず疎まれ、それがトラウマとなり才能を封印していた主人公。ふとしたきっかけから再び全力でバレーボールに取り組むようになる、というスポコン物の王道展開。太い線が特徴的かつ、丁寧なキャラ設定が魅力的。スポーツものはやはりキャラが命ですね。
作者の日本橋ヨヲコは、少年漫画の王道を煮詰めたようなやたらと熱い作品が多かったんですが、どうも連載が長続きしないパターンが続いてました。それがこの作品でついに花開いた感じがあります。やはり熱い人には熱い内容が合うんですね。ちなみに昔、初期作品の『プラスチック解体高校』を読んでたら、あとがきに友人ライターの名前が出ててびっくりしたことが。
6.うちのクラスの女子がヤバい(衿沢世衣子)全3巻
思春期の女子にだけ現れる、何の役にも立たない超能力、名付けて「無用力」。そんな無用力が発現してしまった女子をめぐる学園もの。共学ですのでラブ展開も若干あります。超能力というとジョジョみたいな能力バトルの漫画がまず思い浮かぶと思うんですが、こちらの「無用力」は何気ない日常をさりげなく異化する役割を果たしてて、そのセンスが抜群。
Twitterで見つけて気に入って、衿沢漫画買い集めはじめちゃいましたよ。でもこの作品ほか、いくつか紙で手に入らないのがあってねぇ。不況ってイヤですね。『ちづかマップ』『ベランダは難攻不落のラ・フランス』『制服ぬすまれた』ほか、どの作品も新鮮で繊細な感性が素敵で気に入ってます。
講談社は増刷するか愛蔵版を出してください。
7.やがて君になる(仲谷鳰)全8巻
最後に一番紹介したいオールタイムベストを。百合漫画です。えーと、あらすじはそのままアマゾンの紹介文から丸パクリしますね。
人に恋する気持ちがわからず悩みを抱える新入生・小糸侑は、生徒会の先輩・七海燈子が告白を受ける場面に遭遇する。誰からの告白にも心を動かされたことがないという燈子に共感を覚える侑だったが、やがて燈子から思わぬ言葉を告げられる。「私、君のこと好きになりそう」
あーこれ違うという人いそうですね。こういうの興味ない、みたいな人こそ気にせず、まずは学園恋愛ものとして読んでもらいたいです。登場人物たちの細やかな心理描写と、それをネームだけでなくさりげない1コマなどで書き切る作者の技量が本当に素晴らしい。
百合漫画に詳しいわけではないのですが、同性が同性を好きになることというのをうまくグラデーションをつけて描いてて(たとえば登場人物の一人はレズというわけではないけど、かわいい女性的な服装は好きではない、とか)、人が人を好きになることという普遍的な話にまで昇華しているのがヒットの理由でしょうか。あまりに気に入りすぎて画集買っちゃいました。
でも、一番好きな漫画は?と聞かれると、恥ずかしがって『暗黒神話』とか言っちゃいそうです(ジョジョとか言わないあたりが拗らせすぎ)。
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とまぁ適当に勢いで書いてみましたが、気が付いたら表紙がみんな女性ですね。作者もほとんど女性だったな。もっと一般的に知られてるような、たとえばジョジョリオンとか呪術廻戦とかゴールデンカムイとかも好きですけど、それはきっと私が紹介しなくてもみんな知っているので。ほかにもいろいろと好きな漫画はありますが、そのうち雑談的に書きます。
というわけでよいゴールデンウィークをお過ごしください。
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