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行方は知らない

知ったら追いかけてしまうから。

あの時、取り戻せる思い出は取り戻してはいけないことになったらいつになったら気づくのだろう。

引き出しに入っていた手紙を読んだ時に、
涙は出なかった。
自分自身にも嘘をついていたってことに
部屋の整理をしてて気づいた。

このワンルームは意外と広かったんだ。

あの子は
名前は昭和的で、
性格は令和だった。

僕はいつまで経っても失われた平成だった。

いつも行く定食屋に行くと、休みだった。

あぁそうだ。年末だった、すっかり忘れてた。
東京駅は人でごった返しなんだろうなぁ。

「誰かのせいにしてる時点で自分の人生を歩んでないよ」

僕はそんな言葉を聞き流していた、
分かってたつもりだったから、
いや、「はず」だった。

分かった。分かったよ自分。

目の前を去ってわずかに触れるような後悔を受け止めて行こう。

あぁそうだ君がいた世界線に戻るために
僕もそっちに行こう。

救われる世界は君がいるべき世界だ。
行方は知らないが、探しに行こう。

待ってろ令和、雪解けまではもうちょっと。


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和泉多摩川在住 21歳男性を想定して描いてみました。

あなたはどういう風に想像して読んでくれましたでしょうか。
コメントで教えていただけると嬉しいです。

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