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【10分エッセイ#54】感情を揺り動かしてくれる場所

※10分間で書ききる、下書き・推敲なしのぶっつけ本番エッセイ!※


なんということもない、ただの思い出話なんですけど、ふと思い出したので書いておきます。


いままで2回上海で働いているのですが、最初に働いたのは2015年。社会人2年目のときでした。

その時は4月中旬くらいに、「たきさーん!5月から上海で働いてください」と言われ、おおおおおおおと思いばたばた準備をし、2週間後位にまず家を探すために初めて上海に行きました。

今でこそ月2くらいで上海に行っており、実家より身近な存在になっているのですが、その時は上海、というか中国大陸に行くのは初めてでした。

「日本人はなんとなく全体的にアジアを見下す傾向にある」などと言われており、自分の根底に流れるそんな意識に注意したいと最近思うところでもあるのですが、その時の私も「中国って日本と比べるとあんまりすすんでないのかな~」みたいなイメージはあった気がします。

今でこそ「中国すごい」ブームがあったりして先進的なイメージが結構出てきた中国ですが、2015年当時はそういう段階ではありませんでした。

まあ見下してたっていうか、知識がなかったに近いです。はっきりとしたイメージをしていたわけでもないんですけど、無意識下で、いわゆる「古き良きアジア」みたいなのをなんとなく想像していた、という感じです。


上海に到着したのは夕方位だったのですが、確かその日にできたばかりの上海オフィスにいたメンバーが、私を「新天地」という場所に連れて行ってくれたんですね。一般名詞じゃないです、地名です。

今はそのオフィスはもう移転したんですが、当時は新天地エリアにオフィスがあったので、まあオフィスからすぐ歩いて行けるところだし、という感じです。


新天地っていうのは、日本でいうと銀座とか六本木的な一等地です。

その中でもバーが集まった、「まさにここが新天地!」というエリアがありまして、そこに連れて行ってもらったんですけど、もう大感動だったんですよね。


洗練された建物に歩道。

きらきらした電飾。

ぱっと見ただけでもわかる素敵で高級そうなお店。

行きかう沢山の人々。


わあ上海ってすごい、むっっっっっっっっっっっちゃ都会!と思いました。

もちろん上海にも色々な場所があるんですが、上海は基本的にはすごい都会で、2015年当時から都会な所は東京と同じかそれ以上に都会なんです。だから普通に無知だったんですけどね。

とにかく、すごい無意識下の期待値を上回りまくったので感動しました。私のテンションをあげるには十分でした。

高級だから好きとか高級じゃないと嫌とかそういう意味ではなく、とにかく、期待を上回る感動を得たのです。


私はここで働くんだ。頑張らなきゃ。べたですが、そんなことを思ってすごくわくわくしたのを覚えています。


そっからは紆余曲折あって色々あったのですが、新天地に来ると毎回わくわくしていました。

それに、4年くらいたった今でも新天地エリア行くたびに、まじで毎回「最初に来た時これを見て本当にわくわくしたなあ」ということを思い出し、その後の色々なことを思い出し、なんだか切ない気持ちになります。


同時に、そんな風に感情を揺り動かしたり、昔を思い出させてくれる場所があることを嬉しくも思います。


みなさんにもそんな思い出の場所ありますかね。




15分位かかっちゃいましたが、今日は以上です。


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