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スコッチ、ブレンデッド

ブレンデッド・スコッチといえば、特にメジャーなブランドのそれは、その値段の安さとスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでも買える手軽さからか(つまり希少価値が低い)、シングルモルトに比べて下に見られがちな感じがある。

ただ、安くて手軽だからといって質が劣るか、といえばそんなことはない。
ということに、今更ながら、ブレンデッド・スコッチに興味を持ちはじめて気付いた。

ブレンディング

ブレンデッドと言うからには何かをブレンドしているわけで、基本的には複数のシングルモルトとシングルグレーンを、そのブレンデッド固有のレシピでブレンドするのだ。
多いものでは100種類以上ものシングルモルト/グレーンを用いるものもあるという。
特定のシングルモルト/グレーンの品質にブレンデッドの品質が影響されにくいよう、なるべく多くをブレンドするのだそうだ。なるほど。

もちろんコストを下げる目的もあろう。(モルトウイスキーに比べてグレーンウイスキーの方が安価だし、そもそもシングルモルトとして流通させない安価なモルトウイスキーもある。)

キーモルト

いろいろブレンドするなかで、そのブレンデッドの香味を特徴づけるモルトの存在をキーモルトという。
(キーグレーンという概念はないのだろうか?)

以下、メジャーで安価なブレンデッドのキーモルトを調べてみた結果を、備忘録的に書き残す。不確かな、あるいは、古い情報も混ざっているかもしれない。

ジョニーウォーカー レッドラベル:タリスカー、カーデュ。言われてみると塩っぽくオイリーでピート感がしっかりとあり、タリスカーを感じる。

ジョニーウォーカー ブラックラベル:カーデュ、タリスカー、ラガヴーリン。レッドラベルよりピーティは控えめ。ラガヴーリンが使われているというが、突出したクセはなく、カーデュが全体をまろやかにまとめているのだろう。

ジョニーウォーカー グリーンラベル:タリスカー、クラガンモア、リンクウッド、カリラ

バランタイン:グレンバーギ、ミルトンダフ、ロングモーン

ホワイトホース:ラガヴーリン、グレンエルギン、クライゲラヒ

カティサーク::グレンロセス、ハイランドパーク、マッカラン

シーバスリーガル:ストラスアイラ、グレンリヴェット、ロングモーン、ベンリアック

J&B レア:ノッカンドゥ、グレンスペイ、ストラスミル、オスロスク

グランツ ファミリーリザーブ:グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ

デュワーズ ホワイトラベル:アバフェルディ、オルトモア、クライゲラヒ、ロイヤルブラックラ

VAT69:ロイヤルロッホナガー

ベルズ:ブレアアソール、インチガワー、グレンリヴェット、ブラドノック、カリラ

クレイモア:クラガンモア

ティーチャーズ:アードモア

フェイマス・グラウス:マッカラン、ハイランドパーク

ブラック&ホワイト:ダルウィニー、グレンダラン、クライヌリッシュ

エンシェントクラン:トマーティン

まだまだあるが、この辺で。

未来へ……

キーモルトを意識して飲んだ(飲み直した)のは、ジョニーウォーカーのレッドラベルとブラックラベルだけだ。
これからいろいろ、意識して飲んでみたい。

キーモルトから興味を持ったのは、ラガヴーリンを使っているホワイトホースと、クラガンモアのクレイモア

構成原酒の香味を覚えてからブレンデッドを味わう、あるいは、並べて飲み比べるというのが、理想だが、とてもお金のかかる大人の遊びだ。

あああ、ウイスキー飲みたい。飲むぞ。

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