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レクイエム(三善晃)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、三善晃作曲の『レクイエム』です。(数字は24-441。名曲解説全集第24巻P441)

三善晃先生。1933年-2013年(80歳)の、日本は東京の作曲家でしたね。

グレツキ先生、ペンデレツキ先生と同じ年の生まれですね。


杉並は阿佐ヶ谷のお生まれ。

幼少期より、ピアノとソルフェージュを学び、小学校に入ると、ヴァイオリンと作曲家を学びます。

んー、最近初登場の先生方の中では、圧倒的に音楽教育を受けていますね。


18歳で東京大学文学部仏文科へ入学。

在学中の20歳ころには、日本音楽コンクール作曲部門第1位、21歳ころには尾高賞、文化庁芸術祭奨励賞を受賞。

さらに、22歳ころには、給費留学生としてパリ音楽院に留学します。
3年ほどで帰国し、東京大学に復学し60年に卒業しました。

東京芸術大学講師、桐朋学園大学教授、桐朋学園大学長、東京文化会館長を歴任。

フランス政府から芸術文化勲章オフィシエ章を受け、芸術院会員に選出され、文化功労者に選出も選出されます。

その他受賞はたくさん。


すごい先生です。。


本日の曲は、『レクイエム』。

三善先生、38歳ころの作品。

三善先生自身が体験した、人間の生命を不条理に奪いさる戦争に対する怒りを、合唱を通じて表されました。

この作品を契機に、オーケストラ書法も多彩な音響に満ち、人間的にも技法的にも、三善先生自身成熟し、作風の大きな転機を確立した作品となりました。

オーケストラ伴奏付きの合唱曲で、3楽章構成になっています。


しっかりとした現代音楽ですね。

曲は、なるほど、レクイエムといえばレクイエムなのかもしれませんが、感覚としては、戦争に対する怒りを感じます。しかも相当の怒りです。


反戦三部作として『レクイエム』『詩篇』『響紋』を残しています。先生ご自身の戦争体験も、かなりのものだったのだろうと推察します。


エネルギーがすごいです。



本日の音源は、Im Waldeさんのチャンネルを視聴しながら書き進めてきました。ありがとうございます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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