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「ワシントン・ポスト」「美中の美」(スーザ)

いらっしゃいませ。

ようこそ、CLASSIC BAR VERSTECKへ。


さて、"本日のオススメ"は、スーザ作曲の『ワシントン・ポスト』『美中の美』の2曲です。(数字は5-364。名曲解説全集第5巻P364)


ジョン・フィリップ・スーザ先生。1854年-1932年(77歳)の、アメリカの作曲家でしたね。

マーチ王。

初登場。


海兵隊でトロンボーンを吹いていた父のもと、自然と音楽に親しみました。

スーザ先生、13歳でサーカス団のバンドに入りそうになるところで、父の手引きで当時アメリカで最高の吹奏楽団であった海兵隊の軍楽隊に、見習いとして入りました。

16歳ころには、地元のワシントンやフィラデルフィアの劇場オーケストラでヴァイオリンを弾いたりもしています。

この時期から、作曲は行っていたようです。


20歳で退役すると、オーケストラの指揮者としても活動。

25歳ころには、オペレッタの作曲も始めます。


26歳ころには、昔所属をしていた海兵隊より、バンドリーダーとして復帰し、12年間にわたり活躍しました。

この間にも作曲は進みましたが、32歳ころに作曲家れた『剣闘士』で、作曲家として成功し、3年後の35歳ころの『ワシントン・ポスト』(本日の曲)で国際的な名声を得ます。

38歳ころには、自らの吹奏楽団を結成し亡くなるまでの40年間、同楽団を率いて、世界各地をまわりました。


『ワシントン・ポスト』は35歳ころの作品ですが、『美中の美』はその10年後のお話。


『ワシントン・ポスト』は、アメリカを代表する新聞「ワシントン・ポスト紙」を発行する会社で、同社主催の「第1回小学生作文コンテスト」の授賞式の開会式で演奏される曲として作曲されました。

『美中の美』は、ボストンで開催された「園芸展覧会」のために作られたものです。


スーザ先生のマーチは、ワクワクしかしてきません。

作曲の背景を聞くと、余計にそのワクワク感が高まります。


ワシントン・ポストを聞きながら、誰が一番に選ばれるんだろう、って、集まってるみんながワイワイ話している光景が目に浮かびます。


美中の美を聞きながら、



実用的に行進もできますが、この初演時には誰も行進はしてないはずです。鑑賞用として、こんなに待ち時間を高揚させる音楽が他にあるでしょうか?
と言いたくなる、素晴らしい曲をたくさん作ったのが、スーザ先生という事になります。

外国のことはあまりわかりませんが、スーザ先生の音楽を聴いていると、アメリカらしさを感じずにはいられません。



本日の音源は、コチラからお聞きいただけます。


本日もご来店いただきまして誠にありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。

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