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「FACTFULNESS」著:ハンスロリング 訳:上杉周作・関美和

出版されたと同時に、本屋さんの棚を占拠していたのが記憶に残っていました。
最初は、「翻訳本だし、ちょっと様子見かな。。。」と思っていました。
その後しばらく経ってからも、平積みされ続け、周りの友人もちらほら読み始めた人が出てきました。
読むきっかけは、先日の誕生日にこの本を頂いたことでした。

かなり分厚い本なので読み切るのに時間がかかってしまいましたが、自分が今引っかかった内容を書き留めておこうと思います。

今回は2019年1月15日に日経BPより出版された『FACTFULNESS』の紹介です!

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①世界を4つのレベルに分ける

学校教育では、先進国と発展途上国という区切りで世界を見るように習います。ニュースやメディアも当然のうようにこの2つに世界を切り分けて伝えようとします。
ですがもうこの区分では分けられないほど世界が豊かに発展していることが何よりも一番の驚きでした。
学校教育を受けているのはいわゆる先進国だけだと私も思っていました。特に女性は、教育を受けられていないんじゃないかと勝手に思い込んでいました。
そういう思い込みが全てデータによってクリアになったのはこの本のおかげでした。
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②関心フィルター

世界は膨大な量の情報で溢れています。
その全てを受け取って処理することは到底できません。
なので自分の関心のある情報だけを無意識に選びとるようになっています。
Twitterなんかを眺めていても、自分と考えの近い意見や、最近興味のある話題なんかは目に止まりますが、その他ほとんどの情報は記憶に残ってすらいません。

毎日のように紛争の悲惨な状況や、「アフリカの子供達を募金で救おう!」みたいな広告を見ていると、ネガティヴなイメージがフックになり、同じような情報ばかりを集めてしまいます。
世界の正しい姿を捉えるにはやっぱり統計という「数字」が肝心だし、その「数字」も他の数字と比較しながら正しく理解することが必要なんだと思います。

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③単純化本能

ひとつのことが全てに当てはまるというのは大体思い込みだと思います。
物事はいくつもの面が複雑に重なり合ってできています。
シンプルな理論や考えはとても魅力的に見えますが、万能ではありません。
また、単純な方が理解しやすいので無意識のうちに単純な理論に寄せて考えてしまおうとしてしまいます。
その道の専門家といえど、その道以外では専門家ではないということを覚えておこうと思いました。
様々なものを吸収して、多方面から物事を眺めるのは本当に大事です。


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まとめ

この他にも様々な「ファクトフルネス」な考え方紹介されていました。自分の人生に迷った時、深く考えなくてはいけない時、この本に立ち返るとまた違った箇所が目に止まる気がしています。
訳者の関美和さんは、別の本でも読みやすい訳で名前を覚えていたのがちょっと運命を感じたところでした。

みなさんもぜひ1回読んでみてはいかがでしょうか。
この本は紙で読んで、折を見て読み返すのをオススメします!

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