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「読みたいことを、書けばいい」著:田中泰廷

本屋で表紙に目を奪われて手に取りました。

聞いたことない著者だけど、糸井さんが帯書いてるということに気付き、プロフィールを見てみると電通のコピーライターと書かれていた。
さらに、帯にTwitterのIDが書かれているのにもすごく興味を惹かれて、買ってしまいました。
(初の書籍らしいので、聞いたことないのも当然でした。。。)

物を書くこと、学ぶこと、というのは小手先のテクニックではなくて結局基本に忠実なものであるんだなぁと再認識できました。

この文章だってそうだけれど、書いている自分が面白ければ誰に読まれなくたってまぁいいかなって気分である。

それでも書くことをやめないのは、きっと文章を書けば人生が変わると思っているからだと思います。

今回は2019年6月12日にダイヤモンド社より出版された『読みたいことを、書けばいい』の紹介です!


①「随筆の定義」

この文章も含めて、ネットに書かれている文章の9割は「随筆」だと言います。
「事象と心象が交わるところに生まれる文章」というのが随筆の定義です。
自分がどんな文章が読みたいかと思ったら、やっぱりその人ならではの考え方・感じ方をしているものに興味を持ちます。

ある事象に対して人が感じることはバラバラで、それを新たに知ることが自分の選択肢を増やすことにつながります。

立派なことを書かなきゃと自分では思ってしまうのですが、そんなもの書けるわけないですし、誰も求めていないんだと思います。

自分の読みたいような随筆を書いて、役にたつかたたないかはわからないけど、少なくとも自分は楽しいというのが書くことのヒントだと思いました。

②自分の内面を語る人はつまらない

先日、自分でもこんなツイートをしていました。

事象というのは自分の外部にあるものです。
話をしている最中に、話す内容が内面を向き始めると、とたんにつまらない会話(意味のない会話)になってしまいます。
会話は対面のコミュニケーションなので、その時点で急に話をやめるということはなかなかありません。
ですが、文章だったら読むか読まないかの主導権は読む人にあるので、画面を閉じて終わってしまいます。

「私の想いをとどけたい!」という人は、また別のやり方の方が正しいのでしょう。

③書かないと全て忘れてしまう

例えば、綺麗な花を見て「きれいだな」と思ったとします。
すごく単純な話ですが、こういった感情も書き留めておかないと忘れてしまいます。
忘れるだけならいいですが、だんだんと忙しい毎日に追われ、「きれいだな」と思うことすらなくなってしまうかもしれません。
過ぎてしまった時間は取り戻せません。
自分の中で、印象に残ったことや興味を持ったことは日々書き留めておくことが必要だと思います。

④まとめ

「知的生活の設計」を読んだ後で、この本に巡り会えたのは幸運でした。
文章は書こうと思ってもなかなか思うように言葉が出てこないと思います。
言葉になった瞬間、ニュアンスで伝えることも難しくなってしまいます。
誰のためでもない自分の書きたい文章を書くことによって、結果的に誰かのためになればいいなと思いながら、書くことを続けていこうと思える本でした。


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