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「日本再興戦略」著:落合陽一

落合さんの本がKindle Unlimitedに来ていたので、迷わず手に取りました。

自分の中で本を選ぶときはタイミングを重視しています。
マストで読んだ方がいいなと思う本はたくさんあるのですが、全部読んでいたらきりがありません。

なので、一旦保留にして本のことは忘れます。

そこから時間が経って、目に入った瞬間ピン!ときたら読み始めます。
それが、タイミングです。
こちらの本も自分の中で、「いつか絶対に読まねば!」と思っていた一冊でした。

メディアアーティストとして、日本の未来を創っている落合陽一さん。
最先端を走る人の視点を取り入れることは、いわゆる「緊急ではないが、重要なこと」に分類されると思います。

今回は2018年1月に幻冬社より出版された『日本再興戦略』の紹介です!



①「平等」と「公平」の違い

普段話をする時には、「平等」と「公平」の違いについてあまり意識していませんでした。

平等・・・対象があって、その下で権利が一様
公平・・・ズルや不正や優遇がない状態

日本人は「公平」に対して厳しいというのはこの定義を知って納得できました。
女性専用車両や学歴フィルターのような話題は公平性に引っかかるところがあるのでしょう。

国が違えば、考え方が違うのは当然のことなので、別の国の制度をあてがったところでうまくいくことはありません。
日本には日本人に合った(受け入れやすい)やりかたがあるので、そちらを導入する方がうまく機能するというのは今までにない発想でした。


②人口減少はチャンス

先日、FACTFULNESSを読みましたが、このテーマも刷り込みが行われていたなと気付かされました。
メディアはかなり前から、人口減少の危機を煽っています。

私も当然のように、「人口減少=悪」というイメージを持ってしまっていました。
実際には、物事には複数の側面があり、こと日本においては有利に働く面の方が大きいです。

人口が減れば、足りない労働力を機械化・自動化で補う。
機械化・自動化が進めば、それがまた日本の強みになって、仕組みの輸出が可能になる。

考えてみれば当たり前の流れなのですが、「人口減少=悪」というイメージが先行して思考停止になっていました。

③モチベーション格差の時代

モチベーションは文化から生まれます。
経験上かなり実感がありますが、文化資本の享受量というのは収入の差以上に顕著に現れます。

調べてみると、少し古い統計ですが、48%の人は月に一冊も本を読んでいません。(タイトルでなくてすみません。。。)

自分は親が本を読む人だったことで、子供の頃から読書に抵抗はありませんでした。
大学も哲学科だったので、比較的本を読む機会が多かったです。

社会人になって一番驚いたことは「本を生まれてからほとんど読んでない」という人がたくさんいたことです。
文化資本の量としては、自分は幸運な方だったと思います。

この文化資本をどう効率的に再分配していくか、
こういう記事を書いていくことで、貢献できているといいなと思います。

④まとめ

テーマが広く大きいので、自分ごと化しにくいかと思いましたが、かなり平易な文章で比喩も多く書かれているのでとても読みやすかったです。

生きる上で、落合さんのような視点は絶対に役に立ちます。
どんな機会が巡ってくるかわからないので、こういう本はなるべく早いうちに読んでおくのがいいなと思います!


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