Web制作の職業訓練校に通った経験「備忘録」
これから職業訓練校に通う人、または通っている人に向けてこの文章を書きました。
情報がこれだけ多い時代だから、こうういった情報もどこかにあっていいんじゃないかと思ったのが書くきっかけでした。
私はちょうど1年前にWeb制作の職業訓練校に入りました。
フロントエンドコーディング・クライアントワークの実習などを経て、同時並行で転職活動を行なっていました。
全体で6ヶ月間のコースでしたが、4ヶ月目に就職を決め、5ヶ月目で修了しました。
現在、広告代理店系列のWeb制作会社でディレクターとして働いています。
通い始めた当初は、しっかりと6ヶ月間通って区切りをつけてから就職しようと思っていました。しかし途中で舵を切り、早めの段階で訓練校を卒業するように行動していました。
なぜそう切り替えたのか?
記憶の新しいうちに自分の正直な気持ちを文章として残しておこうと思います。
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①若い人や自由な身分の人にとって、勉強するスピードが遅すぎる
職業訓練校は義務教育的な学校ではないので、自分で勉強するスピードをコントロールすることができます。
最初の頃は誰でも、新しいことばかりで追いつくのもやっとという感じでしたが、2ヶ月目を過ぎたあたりから習得度の差が顕著になってきます。
このくらいの時期に来ると、自分を含めた20代くらいの生徒は自分でガンガン作品を作り始めることができるようになります。
HTML+CSS+JSとPhotoshop、Illustratorの使い方に慣れてくると一人でも勉強を進めることができるからです。
ですが、職業訓練校には様々な年代の人が集まっているはずです。主婦の方や50代くらいのパソコン初心者の方まで様々通っていることがほとんどなのではないでしょうか。
こうなると「学校」という性質上、一番下のラインに授業を合わせざるを得なくなります。
これは別に悪いことではなく「学校」である以上当たり前のことです。
3ヶ月目くらいになってくると、自分で企画してサイトが作れるようになるのでポートフォリオ制作にも困らなくなりました。
クライアントワークができるくらいスキルがつけば、最悪、街を駆け回って仕事をつかむことはできるはずです。
この段階で、「もう訓練校は終わりでいいかな?」と考え始めるようになりました。
学ぶべきことを学んだら、そこでさっさと終わりにすることが大切だと思います。
だれもあなたに、きっちり期間内ずっと通い続けろなんて頼んでいないからです。
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②インターン・セミナー参加で、現場を知って驚く
訓練校に通い始めて2ヶ月くらい経った頃に、初めてセミナーに参加しました。
また、3ヶ月目に入ったばかりのタイミングでインターンに参加していました。
ここで驚いたのは、「現場のスキルは訓練校とは比べ物にならないくらい高い」ということでした。
私は、訓練校である程度いい成績をとって、自分に自信が持てていたところだったので、この事実に愕然としました。
作品の質も、働く人の意識の高さも桁違いです。
直感的に思ったのは、「このまま学校で勉強しててもこのレベルには達しない」ということでした。
早めに就職して、現場でスキルを身につけないといつまでたっても成長していかないと思いました。
「未経験者」として入社する際に求められているスキルで言えば、訓練校で習う内容が一通り理解できていれば大丈夫です。
いま自分を振り返ってみると「ちょっと独学のし過ぎだったかな」と思ってしまうくらいです。
今の自分の実力と、現場で求められるクオリティの差をあらかじめ知っておくことは本当に大切なことだと思います。
良くも悪くも「学校」という環境は閉鎖的な環境です。
Web業界とは実際どのようなものなのかという視点を早い段階で持っておくと、
まだ勉強する or 就職する
の判断がつきやすくなると思います。
そもそも、就職することが目的であるのが職業訓練校なので、仕事が決まるなら大歓迎されます。
なので、絶対に卒業するタイミングは自分で決めたほうがいいと思います。
周りに合わせる必要はありません。
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③国の制度なので「ヤバい人」も一定確率で混ざっている
これが最大の決め手だったかもしれません。
国の制度というのは万人に開かれているのが絶対条件です。つまり、条件さえ満たせば誰でも参加可能ということです。
私が通っていた時のクラスには「給付金目当て」「情報商材屋さん」みたいな人が普通にいました。もちろん表向きにはわからないでしょうが、福利厚生制度の定めなのでしょう。
誤解をしてほしくないのですが、訓練校が悪いわけではありません。
国の制度である以上、一定の割合で混ざってしまうのは避けられない現実なのです。
これはどこの訓練校でも、どこのクラスでも一緒の問題です。
そういうわけのわからない人たちは、そもそも就職する気もないのでモチベーションも低いですし、環境に悪影響が出てしまいます。
「ヤバい人」の中には、早いうちに辞めてしまう人もいれば、しぶとく最後まで頑張る人もいます。
もしあなたが、「ちょっとなんかおかしい人だな」と思ったら、間違いなくおかしい人です。その感覚に間違いはないと思います。
そうなったら悪影響が出る前に遠慮なく運営側に連絡するか、関わり合いを止めるのが吉です。
そんな「ヤバい人」に、あなたの人生を邪魔されるわけにはいきません。
逆に、今後も付き合っていけそうだなと思う人とは積極的につながりを持っておくのが大事だと思います。
職業訓練校に仲の良かった人とは今でも付き合いがありますし、仕事の話がきたりもしています。
ですが、あなたに対して悪影響がある人に必要以上に構うことはありません。
得るものを得たら、さっさと卒業して現場で働くのが一番だと思います。
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以上、私の経験したことの備忘録でした。
一番忘れないで欲しいことは、
ひとつひとつ自分で判断していく
ということです。
波に流されているだけでは何も得ることができません。
誰かを楽にして、自分も楽になれる文章。いつか誰かが呼んでくれるその日のために、書き続けています。 サポートするのは簡単なことではありませんが、共感していただけましたら幸いです。