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【PJCS2023・10勝3敗33位】勝負の決め手は雪道ジャッジマン!アルセウスギラティナ解説(予選最終戦配信卓勝利)


みなさん、こんにちは。たこたと申します。
この記事にアクセスしていただき、ありがとうございます。
私は6月10,11日に行われましたポケモンジャパンチャンピオンシップス2023 カードゲーム部門 マスターリーグ(以下「PJCS」)にて33位という結果を残すことができました。


前回に引き続きフシギダネがかわいい

この記事では、環境分析、デッキ選択の理由、デッキレシピと各カードの採用理由、当日の対戦結果、各対面の有利不利とその戦い方、基本的な理想盤面、このデッキを使う上での重要なポイントについて記載します。
無料部分では、2日間使用したデッキレシピをはじめ、環境分析、デッキ選択の理由及び当日の対戦結果を記載します。
それ以外の部分につきましては、有料部分において記載しますので、お含みおきくださいますようお願いいたします。

6月16日には新弾が発売され、環境がまた少し変わることが予想されますので、無料部分では今回の環境に限った話を中心に展開させていただき、有料部分ではこのデッキを握ることに限らず、今後にも生きるような内容を記載しておりますので、有料部分をご購入いただき、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
また、こちらの記事をお読みいただき、ご自身のプレイングや成績向上の一助になれましたら、より一層ありがたく思います。

1.自己紹介

まず初めに軽く自己紹介をさせていただきます。
とはいえ、前回CL新潟で入賞した際の記事でも記載しましたので、アウトラインは以下の記事でご覧ください。
(こちらの記事もご購読いただけますと幸いです。)

▼前回記事・ウッウロボ+バトルVIPパスなし雪道ミュウ

今回は前回記事に補足する形で、箇条書きにて自己紹介をします。
・活動場所は?
→東京東部、千葉県北西部あたりです。
 東西線、総武線沿線や秋葉原などで活動をしております。

・たこたと一緒にポケカしたいけどどうしたらいい?
→月曜日の「月光ポケカでバトルの日」、金曜日の「ディグダのあなバトル」には大体出席してます。また、土日休みですので、練習会等に呼んでいただければ、予定がなければ参加します。
※公式イベントページにて開催日時をご確認ください。

・ポケカ歴30年の28歳ですか?
→いいえ、ポケカ歴5年弱の31歳です。

・ジュニア優勝のマツダイラ選手のお父さんですか?
→違います(毅然)。

2.環境分析とデッキ選択の理由

私は5月に行われたCL新潟でも26位に入賞できました。その時に投稿した記事では環境分析を疎かにしておりましたが、今回のPJCSにあたっては、真剣に環境分析を行いました。
というのも、現在のカードプールはexスペシャルセットで新規収録された3種類のexポケモンを除いては4月14日に発売されたスノーハザード/クレイバーストの環境です。
そのexスペシャルセットのポケモン達も現在のカードプールではまだ環境上位に顔を出すことが難しそうな性能をしており、実質的にはCL新潟の環境が煮詰まったもので、その分析は必須と考えましたので、今回は丁寧に見ていきたいと思います。
PJCS直前の自主大会の結果やシティリーグシーズン4の結果を見て、今回のPJCS(特にDAY1)におけるデッキのシェアは概ね以下のようになると考えていました。

・サーナイト:15〜20%
・ロストギラティナ:10〜15%
・アルセウスギラティナ:8〜12%
・パオジアン:7〜10%
・ロストバレット:7〜10%
・ルギア(一撃、無色軸問わず):5〜7%
・ミュウ:5〜7%
その他は5%未満と考えました。

トップメタのサーナイトへの解答を持ちつつ、ロストからルギアまで幅広く対応しなければならないのが今の環境です。
しかしながら、これらのデッキは相互に有利不利が複雑に入り組んでおり、一定の対面に対しては有利である一方、ある対面に対してはかなりの不利であることがあるなど、非常にバランスの取れた面白い環境だと感じました。

私がCL新潟で優先権を得た後の1か月間は、1つのデッキにとらわれず、これら環境上位のデッキの多くを使用し、練習会、イベント、ジムバトルや自主大会において、結果度外視でとにかく回してみることにしました。
普段使わないデッキを握ることにより、身をもってその強さを感じたり、逆に弱さや脆さも知ることができました。
また、回している中で、当然肌に合わないデッキも存在しました。

その中で私が「この環境で一番強い!」と感じた1つの大きなテーマがありましたが、それに触れる前に環境上位デッキの多くに共通する事項をよく考えてみてください。


そう、どのデッキも「頂への雪道」と「手札干渉」のいずれか、またはその両方がかなり重たいのです。

・雪道がキツいデッキ
→サーナイト、パオジアン、アルセウス(先置き)、ルギア(序盤)、ミュウ
・手札干渉がキツいデッキ
→ロスト系統、パオジアン、ルギア(序盤)、ミュウ(終盤)

前回のCL新潟でもそうでしたが、雑に序盤から雪道+ジャッジマンを連呼することができ、相手のペースを崩して戦うのが強いと考えていました。
その上で前回使用した雪道ミュウが環境的にキツくなってきたと感じていたため、別のパッケージで雪道+ジャッジマンを強く使いたいと考えてデッキを考えていたところ、アルセウスギラティナにたどり着いたのです。
そうして、今回のPJCSではアルセウスギラティナを使うことにしました。
(これだけがデッキ選択の理由ではありませんが、残りの理由は後述します。)

しかしながら、アルセウスギラティナはアタッカーがV,VSTARのみである関係上、サイドを2-2-2と取られやすい弱みがあり、あまり見ませんが、メタカードのミルタンクやミミッキュによりアタッカーがなくなり敗北、ということもあり得ます。
弱みの1つであるサイドを2-2-2で取られやすいことについては、サーナイトexデッキのような非ルールのポケモンによってHP280のポケモンを一撃で吹き飛ばされることがかなりしんどく、放置しておくと次のターンも高火力を押し付けられてしまうため、仕方なく前を倒す、という動きを要求されてしまいます。
また、進化前のVの状態ではHPが220であり、現環境においてはほぼ全てのデッキがその打点をケアしているため、後ろで準備している間に容易にサイド2枚を献上してしまう危険性も秘めています。

もちろんそういった弱みを把握しつつも、HP280のポケモンを最大3体押しつけられる上、最初のターンの最低要求がアルセウスVを場に出し、エネルギーを付けるだけ、という非常にシンプルで要求が低く(※)、最大10戦という長い予選の中で安定した戦いができると考えたため、アルセウスギラティナを使用しました。
副産物として、サイド落ちをそこまでケアしなくて良く、プレイング面でも極端な選択を求められることが多くないことから、体力及び知力のリソースをセーブできるため、長い予選を戦う上でメリットが大きかったと感じています。
(※)今回使用したデッキにおけるこの行動ができる確率は単純計算で約78%です。これはマリガン等を考慮していないため、実際はもう少し高くなります。

勝負の決め手は雪道ジャッジマン!

(たこた、1991-現在)

3.デッキレシピと当日の対戦結果

PJCSでは、DAY1,DAY2ともに60枚同じリストを使いましたが、当日に使用したデッキレシピは以下のものです。

デッキコード:Ryyppy-VqWOjM-XXpSEM

このデッキの特徴は以下のとおりです。
・1枚採用のカードを極力入れず、とにかく安定に寄せている。
・ボールは最大量採用、キャプチャーアロマまで採用する事で序盤の展開札を確保している。
・執拗な手札干渉ができるよう、ジャッジマンとナンジャモをそれぞれ3枚ずつ採用している。
・チェレンの気配りを採用していない。

この辺りの理由については、各カード採用理由の項目で解説します。解説は有料部分となりますので、ご購入いただけますと幸いです。

また、当日の対戦結果は以下の通りでした。

DAY1
1アルセウスギラティナアローラロコン⭕️先6-2
2こくばバドレックス⭕️後6-2
3ロストギラティナ⭕️後6-2
4無色軸ルギア⭕️先6-2
5ロストギラティナ⭕️後6-2
6サーナイトex❌後5-6
7アルセウスマスカーニャ⭕️先6-0
8ロストギラティナ⭕️後6-2
9フュージョンミュウ❌後0-6投了
10サーナイトex(配信卓・シマダダイチ選手)⭕️先6-4
DAY1通算8勝2敗34位

DAY2
1ロストかがやくリザードン⭕️(内訳⭕️❌⭕️)
2フュージョンミュウ⭕️(内訳❌⭕️⭕️)
3雪道ミライドンex❌(内訳⭕️❌❌)
DAY2通算2勝1敗
2日間通算10勝3敗33位

初の配信、めちゃくちゃ緊張しました。

この成績を残せたのは、自分だけの力ではなく、応援をしていただいた方々、普段から練習に付き合ってくれる仲間があってこそでした。この場をお借りして御礼申し上げます。

配信卓では、ポケカ四天王のシマダダイチ選手とのマッチングとなりましたが、実は、配信卓に座る直前から対戦終了までの記憶が完全に飛んでいます。
日本トップクラスのお相手に対して勝利できたこと、それも配信卓で勝利できたことは、一生の想い出になると思います。
私自身、この対戦を見返しましたが、プレイングミスをしたのは最初のはたらく前歯を忘れたくらいで、それ以外は正解を引き続けていたことに驚きを隠せません。
アーカイブでシマダダイチ選手の手札を見ましたが、ここで流さないと負ける、といったところをしっかり流していたのは私自身の特技が生きたかな、と思っています。
シマダダイチ選手に限らず、今回の大会で対戦してくださった皆様、勝利インタビューをしてくださったななっぷるさん、ライチュ梅川さん、よぴふっとさん、本当にありがとうございました。

ここからは有料部分とさせていただきます。
有料部分ではデッキの採用カード解説、各対面の有利不利とその戦い方、基本的な理想盤面、このデッキを使う上での重要なポイントについて記載します。
特に最後に記載する重要なポイントは、このデッキに限らず、環境に影響することなく、ポケモンカードをする限りずっと使えるものだと思っています。
是非ご一読いただければと存じます。

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