声の大小、コンビのバランス

近年の若手芸人の子はひと昔前に比べるとネタ中や平場での声が小さくなったと思います。

やはり芸人たるもの、基本的には声が大きい方が有利です。若手がネタをしているのを見ていると面白い割にはウケが弱い人たちもいる。

それは何故なのか。

原因は様々なのですが、これも原因の一つと思うものを紹介しましょう。

それはコンビの声のバランスです。

二人とも声が大きいコンビ
これは素晴らしいです。客観的にみて一番ウケやすいと思います。

二人とも声が通るコンビ
これも素晴らしい。声には人の耳で聞き取りやすい周波数があります。芸人で言えば声自体は細いけど、アインシュタインの稲田くんはそれに該当すると思います。突き抜けるような声はガヤガヤした中でも耳にスッと入ってきます。

政治家にもこのよく通る声の人が有利と言われたりするそうです。最近ではオバマ大統領や昔で言えばヒトラーもこの周波数だそうです。

順番で言えば上の2つは最強です。

次はコンビのどちらかが声が大きい、もしくは声が通るコンビ。

まぁまぁのコンビがこれに当てはまります。

最悪の組み合わせは、コンビの片方声大きい、片方声小さいというパターン。

普通に考えたらコンビ両方声が小さいコンビの方がダメな感じもするのですが、漫才だけ切り取ってしまえば、声のバランスが崩壊しているコンビの方が厳しいと思います。

声の小ささはマイクである程度カバー出来るのですが、相方が声大きい場合そちらの声が基準になってしまうので、どうしてもマイクの音量を上げることが出来ません。

声の小さい方を音量の基準にすると、声が大きい方は爆音になってしまい、とても聞いていられないでしょう。

今日はNSC42期生の入学式でした。


入学した大半がコンビを組むことになると思います。「この人と組んでみたいな!」と思ったとき、自分の持つ声とのバランスも少しだけ考えてみるのも一つかもしれません。

面白いと身内に言われるわりには、お客さんに思ったほどウケない時、間やフリ以外にトーンについても考えて見てください。

声が出る、声が通る、声が小さい、声が通らない

色んなパターンの人がいますが、自分がどんなタイプなのかをまず認識する。声が通る人ならアップテンポな掛け合いでも聞いてられますが、声のバランスが悪いコンビはアップテンポでは多分お客さんもそのいびつさに付いていけないと思います。

ダウンタウンさんの昔の漫才なんかも、浜田さんの天性の通る声と、どちらかと云うとボソボソ喋るタイプの松本さんの組み合わせは敢えてテンポを落としているから、聞き取れる。

さらに浜田さんは大きな動きや、突っ込む時に顔を振ったりするので、強く突っ込む時はセンターマイクから少し離れます。逆に松本さんはマイクに向いてボソッと言う。

これで漫才としてトーンのバランスが取れる訳です。

若手の子とかで突っ込みを強調する為にマイクに近付いたりする人もいますが、そういう技が効果的なコンビもいれば、コンビとしては逆効果になることもあると知っていてもらえればいいかなぁと思います。

以上、声を大にして言いたいことでした!!

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ありがとうございます(*^^*)
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前田 拓也

舞台監督をしています。吉本新喜劇、漫才、落語、演劇、が中心です。 野球、将棋、囲碁、歴史、宇宙、深海、昆虫、AI、政治、宗教、百人一首、旅行に興味を示します。

考察

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