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ゆりやんJAPANツアー

7月12日から始まったゆりやんレトリィバァのツアー(大阪、博多、東京、名古屋、奈良)が無事終了しました。

ネタ、コーナー、ミュージカルの三部構成で三時間及ぶパワフルな内容でした。

目玉ともなるミュージカル「チンデレラ」の第一回の打ち合わせでこちらが出した要望は「やりたいこと一回全部出してみて!」でした。

自分達で出来る出来ないを初動で判断せず、一旦無謀でもいいからアイデアを提示してくれたら、

劇場の機構や時間など多くの制約の中から自信を持って最善を選んで、彼女のやりたいことに極力近付けてあげようという思いでした。

スタッフの人選も彼女が選んでいるし、実際選ばれているスタッフはほんとにちゃんと仕事出来る人たちなので、こちらも心に火がついておりました。

NGKがツアースタートなのですが、NGKのように背景にビジョンがある劇場は日本にもそんなに無いから、映像の使い方は全劇場違う方法で極力バランスを取りました。

博多では映写室から、東京ではスクリーンの後ろから左右反転させて投影するリア射ちという方法、名古屋では照明室から、奈良では舞台の最前から。

現場に行かず、図面や電話でのやりとりだけで方法を決めるのはいつも不安がイッパイです。。。

2景の舞踏会のパーティーのシーンでチンデレラが水蒸気タバコを吸うという演出があったのですが、僕自身水蒸気タバコ(電子タバコ)を舞台で使用したことがなく、普通のタバコを吸う場合は火を使うために消防法で定められた喫煙行為として、管轄消防署に申請が必要になります。

電子タバコの件を各劇場の管轄消防署に連絡したら、大阪と東京は申請が必要でそれ以外は申請不要という判断でした。そんなムラがあっていいの?とは思うのですが、文明に対してマニュアルが追い付いていないのでしょう。

消防署の判断を受けて、劇場に申請用紙を取り寄せようとすると東京のきゅりあんホールだけは

「当館は品川区の受動喫煙防止条例に基づき、喫煙及び喫煙類似行為はお断りさせて頂いております」

と劇場の方に言われて驚きました。

そんなパターンあるの!?



「では、電源も入れないので、電子タバコを咥えるだけだったらどうですか?」

「それは喫煙類似行為にあたりますので…」

「わかりました、では電子タバコも何も使わず、指二本でタバコ吸ってるマイムなら…?」

「類似行為ですね…」

ひー( ; ゜Д゜)

徹底しすぎー!!!

すげぇな、東京は!!

という驚くようなこともありました。


こういうのが広がると犯罪を助長するよう演出お断りの劇場とかも増えてくるかもしれないなぁと、ちょっと未来の演劇を危惧してしまいました。

チンデレラのセットには時刻を知らせる2メートル近い大きな時計を吊り、昇降させたのですが吊れる場所は全劇場違うし、博多では天井が低いのでキャスターを付けて出すなど、対応していました。

出演者の動きなども各公演少しずつ違うし、セットの配置や仕掛けなどの違いがツアーというアチコチ回るなかで作品を仕上げるのが、難しくも楽しい部分だと感じました。

(横向きですが、奈良では階段もギリギリ配置)

大きなトラスを設置するのも人数や時間が必要ですし、極力動かさなくても済む方法や位置などもかなり苦悩しました。福岡では貰っていたデータと現場での実尺が違ったり、懸念事項だらけで思うようにいかない部分もあったのですが、その都度その都度の最善を尽くしたつもりですが、至らなかった点もあったかとは思います、その点はお詫び申し上げます。

チンデレラはちゃんとした役者さん達が出演していたので、オープニングのライオンキングから最後までほんとワクワクして見てられました。

恥ずかしながら未だライオンキングを生で観たこと無かったので、袖で見ていたあの迫力を劇団四季で見てみたいな!とHPを覗いたら、大阪の四季劇場では年内リトルマーメイドでした。

内心「リトルマーメイドかい!はよ終わってライオンキングやってくれ!!」と思ってしまいました(笑)

来年以降のプログラムに期待しておきます。

ゆりやんの構想含め、素敵な作品に携われて楽しかったです。

他の仕事の兼ね合いで段取りだけして、現場に行けなかった場所があるのが今回の唯一の心残りですが、またいつか再演してくれることを期待して、その心残りはその時に回収したいと思います。

全公演完売御礼で、お越しいただいた多くの皆様にや制約だらけの中で最善を尽くしていたスタッフに感謝です。

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また読んで下さいねー!
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前田 拓也

舞台監督をしています。吉本新喜劇、漫才、落語、演劇、が中心です。 野球、将棋、囲碁、歴史、宇宙、深海、昆虫、AI、政治、宗教、百人一首、旅行に興味を示します。

イベント関連

僕が担当したイベントについて書きます

コメント2件

突然すみませんが、質問があります。

私はトルコ共和国に住むカアンと言うものです。最近、自分が書いた舞台劇を日本語に翻訳してみたんですけど、これから何をすればいいのかわかりません。日本では、劇作を目指す人の最初の一歩は何でしょう?
こんにちは。私はトルコ共和国に住むカアンというものです。

突然すみませんですけど、質問があります。自分が書いた舞台劇を日本語に翻訳してみましたが、これから何をすればいいのかわかりません。日本では劇作を目指す人の最初の一歩は何でしょう?

ちなみに前田さんのTwitterページをフォローさせていただきました。
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