【第74話】蓄積

抗がん剤を打った時の副作用については、これまで何度か書きました。発熱、倦怠感、食欲不振、脱毛など…。薬の種類や個人によって、大小様々な症状があります。

僕史上、1番キツかったのは、やはり吐き気でしょうか。食事を見ただけで吐き気がした時は、本当に参りました。

抗がん剤は、とても強い薬です。がん細胞をやっつけるのと同時に、正常な細胞も一緒にやっつけてしまいます。

そのため、投与され続けてダメージが蓄積された後に出てくるような症状もあるようで、1月から、僕にもそれが出てきました。

それは、手足のしびれ。

末梢神経障害と呼ばれるものらしく、手足の指先がずーっと痺れているのです。ただ、この痺れは、この2ヶ月、強くもならないし、A先生にも報告しているし、様子を見続けています。

今のところ、僕には出ていませんが、症状は他にも、皮膚に炎症が起きたり、爪が割れたり剥がれたりするものもあるのだそうです。身体内部で言うと、血管がダメになったり、骨粗鬆症なども…。

数ヶ月前の僕がそうだったように、抗がん剤のことを少し勉強しないと、この副作用の蓄積によるダメージの大きさについては、まったく知らない人が多いかもしれません。

今、指先に痺れがあることで、1番厄介なのは、鼻クソをほじる時のチカラ加減が分からないことです。弱すぎると取れないし、強すぎると鼻血が怖いわで、これまでの経験がモノを言う仕事になっています笑。

抗がん剤治療が終われば、そのうち痺れもとれるとのことなので、早くその日が来てほしいです。

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