ある朝、「◯◯さんは、点滴の針がいっぱいですね。この病棟では、〇〇さんが１番多いよ笑」と、看護師さんが冗談交じりに言いました。
「たしかに、これまでの人生で刺された数を、このひと月で越えたよ笑」と僕。

僕の場合、点滴の種類が多く、いくつも同時に打つ必要があるため、腕には何本も針が刺されたままの状態でいました。

数日に一度、衛生上、右腕と左腕を入れ替えるのですが、その時も「血管が逃げる」とのことで、看護師さんたちは、針を刺す位置にひと苦労されています。

そんな中、看護師さんたちから、こんな提案がありました。
「◯◯さん、ピックを入れたらどうかな？」
「ピック…ですか？」

聞けば、このピック、数日に一度は消毒をする必要はあるようですが、ひとつの針から３本の管をとることができ、その３本から、点滴をしたり、採血をしたり、自由にできるそうなのです。※ピックから感染症になるリスクの説明＆同意あり

僕としては、そのリスク以上にメリットの方が大きいと判断して、迷うことなく同意しました。

そして、僕の腕についた「ピック」がこちら↓

腕に見える点滴の管などの数は、まったく違いますが、流すことのできる仕事量は同じとのこと。

世の中には、凄いのものがあります。
これまで見えていなかった世界を見ています。

2023.12.5