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貿易赤字のニュースをもう少し理解したくて。

無知なので知りたくて(^_^;)

貿易収支については何方かの動画で薄っすらと理解したつもりではありましたが要するに
「 貿易赤字は輸入が輸出より多かった
  貿易黒字は輸出が輸入より多かった ただそれだけのこと 」
と聞いた記憶があります。

直近は貿易赤字

今年4~9月のデータは原油やLNGといった鉱物性燃料高騰と円安で膨らんだと記してある。それはその通りですがエネルギー価格の影響度を知る為の指標ではないですし、
「 何が言いたいのか分からない 」という素朴な疑問でした。
貿易収支の赤字を悪とするならば是正することで雇用改善、経済成長するのか。ならば輸出入の差がどの程度ならば国益にかなうのか、定量的に説明されているのでしょうか。

まず本統計とは何か。日銀のHPでは下記の通り。

国際収支関連統計とは

国際収支関連統計は、わが国と外国の経済的な関係を表す統計です。国際収支統計、対外資産負債残高およびこれらを相手国別等に細分化した統計で構成されています。

「国際収支関連統計(IMF国際収支マニュアル第6版ベース)」の解説

なぜ国際収支関連統計を作成するのですか。
国際収支関連統計は、対外経済取引・資金フローの動向、対外資産負債残高の構造からみた脆弱性等、各種の経済分析に有用なデータを提供するものです。また、国際収支関連統計は、国民経済計算(GDP統計)や資金循環統計にも基礎統計として利用されています。

国際収支関連統計のFAQ

計上方法
わが国の国際収支関連統計は、国際通貨基金(IMF)が2008年に公表した「国際収支マニュアル第6版」(以下、「国際収支マニュアル」)に準拠して作成しています。
(1)計上原則
複式計上
国際収支統計においては、複式計上の原理に基づいて各取引を貸方、借方それぞれに同額計上します。例えば、財貨を現金と引換えに売却した場合、輸出を貸方に、現金(金融資産)の増加を借方に計上します。原則として、貸方の項目の合計と借方の項目の合計が一致します。

「国際収支関連統計(IMF国際収支マニュアル第6版ベース)」の解説

また複式計上ということもあり、国際収支は
経常収支・資本移転等収支・金融収支の3つの大項目からなり
恒等的に「 経常収支+資本移転等収支-金融収支+誤差脱漏=0 」
という関係式が成立する。

財務省の発表資料

感想。簡単には分かりませんが…。

ここまで徒然と各方面、国際収支関連統計の基礎を見て回ったものの、統計はただ統計でしかなくそれ自体にあまり意味が無いように見えてしまいました。SNS、ニュースサイト、コラムなど様々な方々が独自の視点で統計と向き合っておられます。
独自と濁しましたが、あたかも総論のような書き方をしつつ、実はポジショントークであることが散見されますので、それは独自解釈であると括らせていただきました。
あまりにも関係するファクターが多すぎて、定量的に貿易赤字の危うさを提示するのは困難かと思います。逆に黒字が良いとする定義も出来ないと思いますので。
どの程度の期間で、どの程度の規模の貿易赤字で、何(為替や企業業績)に影響して結果的にGDPを押し下げるのか。または対GDP比で貿易赤字が何%を超えるとその影響がなどなど、ミクロの視点では部門ごとに良し悪し定義できるのでしょうが、マクロの視点だと結果に過ぎないかと思います。

なので独断と偏見ですが、現在のようなエネルギー価格の高騰や為替がなど

「 限られた事象で貿易収支を語る記事は無視して良い 」

かと思いました。
また貿易赤字について語りつつ論点ズレるお話も多々あり悩ましいところ。少子高齢化みたいなお話です。いや、少子化と高齢化は全く別の話ですから的なことです(^_^;)

高橋洋一さんは相変わらず分かりやすい。たぶん端的に言い過ぎの部分ありそうなのが気がかりではありますが…。

ちなみに、

日本の貿易を分かりやすくご解説されているサイトは…

まさかの子ども向け「きっずサイト」
とはいえ内容の濃さがちょうど良い。日本の貿易について何か質問されたときに簡潔に答えられる内容がここにあるはずです。このサイトいいです。
子どもに見せよう(^^ゞ


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