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OB・OG訪問こそ面接での最大の武器(面接対策)

OBOG訪問とは


「業界、企業研究」を行うために、興味のある業界や企業で働いている先輩社員を訪ね、実際の業務内容や社内の雰囲気などを知る機会です。

OB訪問は、基本的にはそれぞれの大学の就活支援センターやキャリアセンター等で紹介してもらえることが多いです。

そもそも筆者は誰なのか

1993年9月生まれ三重県伊勢市出身の25歳で、現在はLINE株式会社勤務。

三重県から上京し、東京の成蹊大学へ入学しました。入学理由は「おしゃれな街に住みたかったから」そのため、高校時代にGoogleで「代官山 吉祥寺 自由が丘 大学」で検索したところ成蹊大学が見事ヒット。

結果的に、吉祥寺にある成蹊大学だけを受けて、無事おしゃれタウンへ引っ越しをしました。

就活経験

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正直いうと、大学3年生の時に”将来やりたいこと”は全く決まっておりませんでした。しかしながら、嫌でも迫り来る就職活動。そこで私がとった行動は、業界地図を買ってきて開いたページに載っている一番有名な企業にエントリーすることでした。

その結果、エントリー数は60社にのぼりました。”私のこと全て喋るので、人事の皆様の方で判断してください”というスタイルで就活をした結果。

最終面接:14社
最終面接でお祈り:5社(日経新聞社、KIRIN、NTTドコモ、バンダイなど)
内定:9社(第一三共製薬、楽天、三重銀行、I-ne、KDDI、キーエンス、JCB、東京ガス、LINE)

に内定を頂きました。
その時に感じたOBOG訪問の有効性を知ってもらいたくこのnoteを書いています。

OBOG訪問だけで差別化?


 皆さんは、OBOG訪問と聞いてどういった印象を持ちましたか?これを聞いて「楽しそう!」、「さぁ、大学のキャリアセンターに連絡してもらおう!」と思った学生は少ないのではないのかと思います。もしかしたら、中には「めんどくさそうだなぁ」「ESに追われていてそんな時間ないよ」「社会人の人と話すのも気を遣うし、大変だよなぁ」と思った学生が多いかもしれません。

 (しかし、考えてみてください。)そうやって他の就活生がめんどうくさがり、やっていないことこそ就職活動では率先してやるべきなのです。

 面接が本格化し、1日に沢山の学生の面接をする面接官の人たちには、説明会で聞いた“ほしい学生”に合わせた自己PRや、企業採用ホームページに載っている内容を復唱している学生よりも、OBOG訪問で聞いた情報を自分なりに解釈し、それを志望動機に絡め話すあなたが魅力的に写るはずです。

OBOGの見つけ方・訪問方法

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 ここで、まず壁になるのがOBOGの見つけ方です。そもそもここで行きたい会社に知り合いがいて、「あっ、あの人に会ってみよ~」という奇跡の人脈を持っていれば何も苦労しないのですが、ここまで順調に平凡な学生生活を送っていた学生の皆さん。いきなりピンチです。

かくいう私も、OBOGを見つけ出すのには苦労しました。しかし、ここに書く方法を実践すれば見つけることが出来るでしょう。

しかも、1人出会ってしまえば、やさしいOBOGの方は、他にも同僚や部下、更には上司の方まで紹介してくれたりします。

 では、OBOGの見つけ方を見ていきましょう。

~初級編~

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・大学のキャリアセンター(就職支援課)に頼みに行く
・両親・友人の知り合いに居ないか聞いてみる
・ゼミの教授、大学の先生方に聞いてみる

 初級編としては、明日から大学で出来る行動があがります。最近では、大学のキャリアセンターも個人情報の取扱い等ですぐに紹介してもらえないパターンや、ひと月に紹介してもらえる人数が決まっているパターンもあるようですが、上にも書いたように、同じ会社であればひとり会ってしまえば、そこから何人も会えるチャンスが広がります。

 また、両親や友人、教授にOBOG訪問したい会社について話すことで、もし知り合いに居れば紹介してもらうことができます。その際は、知り合いからの紹介ということで、より親身に話を聞いてもらえるでしょう。

~中級編~

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・企業の説明会で社員と知り合う
・企業の人事部に問い合わせる
・OBOG紹介サービス(サイト)等を利用する
・SNS等でOBOG訪問依頼の書き込みをする

 続いて中級編では、自分の足で稼ぐ方法や少し使いかたを間違えるとリスクになる可能性もあるやり方です。この方法をリスクととるか、チャンスと取るかは自分次第です。

 まず。自分の興味のある会社が説明会をしているようであれば、そこに足を運び、説明会で話していた社員に個人的に話を聞けないか頼んでみるのは一つの手です。会社から禁止されていたりしない限り、よほどのことが無ければ断られることも無いでしょう。

 また、直近で説明会等が無い場合は自分でその企業にOBOG訪問できないか問い合わせる方法もあります。もし、その会社に自分の大学のOBがいるようでしたら紹介してもらえるかもしれませんし、筆者の経験では、全く関係ない大学の出身の方でしたが紹介していただくことができました。

 この上記2つの方法で気をつけておきたいのは、人事部を介したことで多少人事部の息がかかっている可能性もあることを肝に銘じておきましょう。しかし、これを逆手に取れば、人事との距離が近いとも言えます。なので、OB訪問後に自分の情報が人事に伝わりやすいです。

 更に、インターネットを使った方法では、最近は学生と社会人をマッチングさせてくれるようなサービスも数多くあり、そちらに登録し探すのも一つの手です。そして、少しリスクはありますが、SNS上でOBOG訪問依頼の書き込みをすることで、あなたが予想もしなかった人がつながっており、紹介してくれるケースもあるかもしれません。

 実際に、筆者の経験では、高校時代の社会科の先生と、私が受けていた企業の社員さんが高校時代の同級生で世間の狭さを身をもって実感しました。

~上級編~

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・会社オフィス前で社員を待って声をかける
・Facebook等のSNSで社員を探す
・社員が行きそうな場所に行き声をかける

 最後に上級編として3点をあげました。パッと見からハードルの高そうな文字が並んでおります。確かに、これらは行動に移すだけでも勇気が必要だと思います。しかし、Facebookに企業名を公開している社会人は意外にも数多くいます。

著者も、OBが見つからない企業の社員にFacebook経由で事情を説明し、OB訪問を受けてくださった社会人の方もいらっしゃいました。もちろんここでは、丁寧にメッセージすることは大切です。しかし、公私をきちんと分けたい方もいらっしゃることはたしかですのでリスクもあるやり方だと思います。

また、オフィスの前で待って声をかけてみたり、社員が居そうな場所に行き声をかける方法もあります。「えっ?そんなことまでして大丈夫なの?」と思われるかもしれません。

しかし、例えば皆さんが大学で授業を終わり、帰ろうと校門を出たところで高校生に「すいません!来年、この大学を受けたくて…少しだけ駅までの道まで話を聞かせてくださいませんか?」と頼んで来て「なんだこいつは?生意気で失礼だな!」と思う人は少ないのではないでしょうか?

ここまでして入りたいと思ってくれる高校生に少しでも協力してあげようと思うのではないでしょうか?もちろん全員が全員OKをしてくれるわけではありません。

しかし、それだけ強い思いがあれば、社会人の方もわかってくださり、就活生をないがしろにする社員さんは少ないでしょう。

OBOG訪問のメリット

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 1、面接での自分のトークに説得力が出る
 2、自分のESや志望理由がブレなくなる
 3、企業のことをより深く知れる

OBOG訪問のメリットは、沢山ありますが、私が考える3大メリットは上記の3点です。
 では、1つずつ見ていきましょう。

1、面接での自分のトークに説得力が出る。


 面接で他の就活生と同じ業務内容に興味があったとしても、一方が「ホームページでその仕事について知り興味が沸きました」と「御社の社員さんにお会いし話を伺い、○○という業務内容にとても興味が沸きました」というのではどちらが説得力があるのかは一目瞭然です。

 しかも、企業側としては、仕事のやりがいについて学生が話したとして、自分の会社の社員が言っていたこととあれば簡単に否定できません。


このように全く同じ内容を話すとしても説明会やパンフレットから得た情報と社員に直接会って話を聞いた情報では、一見、パンフレットの情報の方が正確で良い様に見えますが、OBOG訪問での情報の方が社員の生の声が根拠になっている為、説得力があります。

2、自分のESや志望理由がブレなくなる

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 OBOG訪問で、自分のESを添削してもらったり、志望理由を聞いてもらうことで客観的な意見を貰え、ES・志望理由がブレなくなっていきます。

 説明会や企業パンフレットだけで書いたESや志望理由は、どうしてもひとりよがりになりがちです。だからこそ、キャリアセンター等でも添削をしてもらえたりします。

ただ、キャリアセンターとOBOGとの違いとしては、自分が書いた内容に対して違和感のない文章にしてくれるかどうかです。キャリアセンターの方々は、人事が読みやすく、論理的な文章に直してくれますが、内容が本当にその会社の事業内容と合っているかどうかまではわかりません。

しかし、OBOGの方々は、そんなES・志望理由に対して社内の人間として非常にリアルな添削、意見を言ってもらえます。つまり擬似社内フィルターにかけるということなのです。そうすることで、面接に向けて自身のES/志望理由をぶれないようにしていきましょう。

3、企業のことをより深く知れる


 説明会やパンフレットからも企業の情報を知ることができます。しかし、それは対外的な当たり障りのない良い情報しか載っていないことが大半です。それは、人を集めるために当然のことですが、OBOG訪問では、かなり本音の情報、具体的な長所・短所を聞けます。

 また、そこで会社の雰囲気や社風なども聞くことで、同業種でもこの会社ではなくてはならない理由などを見つけるてがかりにもなります。説明会でなどでよく語られる「フラットな社風」や「グローバル化を進めている」といった内容も、現場で働く社員さんからしっかりと聞くことが出来ます。

 以上のように、みなさんはもうお分かりかもしれませんが、OBOG訪問は面接における武器の宝庫です。私は、これを会社の裏口説明会だと思っていました。他の学生が敬遠しがちだからこそやっておきたいOBOG訪問。

公の説明会では聞けない質問も聞けます。何より良い質問であればあるほど答えるしかありません。そしてその質疑応答を1対1で出来ることは、普通の説明会では考えられません。

私自身もOBOG訪問をやってみてから、なぜもっと早くやらなかったのかと後悔するほどに、その武器の強さを実感しました。自分でひとりパソコンに向かい、企業のことを調べる時間をOBOG訪問に充てて、他の就活生との差をつけていきましょう。

コラム〜OBOG訪問で聞くべき5つの質問〜

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1、職場の雰囲気はどうですか?

この質問をすることで、自分の想像とのギャップを埋めておきたいところです。ここで気をつけたいのは、今の自分の想像がどういうものかを伝えることです。

「今、自分では、御社は〜な雰囲気だと思っているのですが…」というふうに聞くと、相手も返答がしやすくなります。例えば、一概に和気藹々とした雰囲気と言っても人によって感じ方は違います。

 また、飲み会や忘年会の雰囲気や新入社員の役割なども聞いておくことで、体育会系の会社であるのか、そうではないかなども感じ取れます。

2、志望動機・自己PRを聞いてどう思われましたか?

この質問をすることで、社内フィルターにかけることができます。もちろんOBの方が面接官や人事ではない限り、そのフィルターが100%正しいものではないかもしれませんが、会社の求めている人材や、雰囲気と大きく違った際には良いアドバイスをくれるでしょう。

3、入ってからと入る前でギャップはありますか?

この質問はミスマッチを減らすための質問です。この質問には、ポジティブな面もネガティブな面も聞くことができますし、説明会では聞けないようなディープな話に繋がっていきます。

「入ってみたら意外にも風通しが良かった。」や「こういうやりたいことを持って入ったけど、実はこうだった」のような話が聞ければラッキーです。

4、先週の金曜日のスケジュールを教えてもらえますか?

この質問は、よくある仕事の流れではなく、リアルな就業時間や仕事内容を聞き出す際にしていた質問です。

このようにリアルな日程を提示することでよく聞かれる時用の綺麗なスケジュール以外を聞くことができますし、また何時頃に帰れているのかもわかります。別に金曜日にこだわる必要はなく、前日や、相手の方が覚えている日について聞けば良いでしょう。

5、仕事で嬉しいこと、楽しいことってどんな時ですか?

 この質問こそ、面接用の質問です。「御社の社員さんに話を伺った際、こんな仕事に喜びを感じ、熱い思いを持って働かれているのを見て私もそうなりたいと思いました。」の根拠になる部分です。

もちろんそこから自分の思い描くやりがいを重ねてみるのもよいですが、ここはしっかりとメモを取り、面接で話せる様にしておきましょう。

OB訪問での質問力

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 私も、OB訪問を受けるようになってから思うようになったのは、その子のストーリーや、自己紹介なんかも聞いてて、自分で就職活動していた時はあまり周りまで気にできませんでしたが、本当十人十色だなと思うんです。

 しかしその子たちがなにを考えているか、頭の良さって何より質問力で差が出てる気がします。

「就活ってどうしたらいいんですかね?」って聞かれることもあれば
「就活で、面接ってどうしたいいんですかね?」と聞かれることも。まだ答えやすいです。

更に「就活の面接で、突拍子もない質問が来たときはどうしたらいいんですか?」ここまで聞いてくれると答えやすい。

 つまり、100人に聞いて、100人が同じ情景が頭に浮かぶような質問をするってコミュニケーションでも大事なんです。

みなさんの就活が思うように進んでいくことを心から祈っています。

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