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美人姉妹の弟の苦労3

〇〇「あれ?史帆姉ちゃんまだ起きてないのかな」

朝食を食べ終えた〇〇は自室に戻る際史帆の扉が開いていない事を思い出す

〇〇「史帆姉ちゃん?」

心配し扉を開ける

史帆「…zzz」

ぐっすり寝ている

〇〇「昨日ずいぶん疲れてたもんね」

昨晩、バイトから帰ってくると壁に手をつきながら歩く程疲れていた

〇〇「今日はゆっくりさせてあげよ」

扉を閉め1階にあるリビングに戻り眠り姫の目覚めを待つようにゲームをするのでした

ーーーーー

〇〇「全然起きないじゃん」

時刻は11時

〇〇「そろそろ起こしてあげないとダメだよね」

菜緒は友達と遊びに行っており外出中の為2人っきり

〇〇「姉ちゃん、起きて」

ベッドの隅に座り眠り姫の肩を持ち揺らすが一向に起きる気配がない

〇〇「どんだけ熟睡してるんだ?」

〇〇「姉ちゃーん」

史帆「…ん」

〇〇「そろそろお昼だから起きないとダメだよ」

史帆「ん…んー」

腕を上げ万歳し大きく伸びをする

史帆「んふふ、よく寝たぁ」

〇〇「バイトお疲れ様」

史帆「苦しゅうない」

〇〇「お昼どうする?お腹空いてる?」

史帆「んー少しだけ」

〇〇「もう少ししてから作ればいっか」

史帆「じゃあもうちょっと寝よ」

〇〇「ダメ!起きて」

史帆「〇〇も一緒に寝れば大丈夫よ」

〇〇「大丈夫じゃない」

腕を掴まれ無理矢理布団の中に入れられる

史帆「良き抱き枕だ」

〇〇「少しだけだよ」

史帆「うん」

ーーーーー

あれから1時間程寝てからキッチンで昼食を作っていた

〇〇「そろそろできるよ」

史帆「お皿ここに置いとくね」

〇〇「ありがとう」

フライパンの面倒を見ている〇〇の側に大皿を2枚置き

史帆は箸やお茶の準備をしていた

〇〇「はーい、お待ちどー」

史帆「おぉ!めっちゃ美味しそう!」

〇〇が作っていたのはお好み焼き

寝起き早々粉物を食べたいと言い出した史帆の要望に応えた品である

史帆〇〇「いっただきまーす」

2人仲良く手を合わせ、お好み焼きを頬張る

史帆「んふふ、美味しい〜」

〇〇「久々のお好み焼きは美味しいね」

ガツガツと食べ進める史帆

〇〇「寝起きなのによく食べれるね」

史帆「〇〇が作った物はね、全部美味しいの」

家事は両親共働きで忙しい事もあり子供達でカバーし合っている

〇〇「急いで食べると喉詰まるよ」

史帆「っ!っ!!」

注意して早々喉を詰まらせ飲み物を流す

史帆「っぷは、死ぬかと思った〜」

〇〇「もう気をつけてね」

史帆「はーい」

どちらが年上か分からない会話をする

〇〇「食べ終わったら何する?」

史帆「んー〇〇何したい?」

〇〇「する事なければ漫g」

史帆「よし、出掛けよう!デートしよう!」

〇〇の要望を流してデートのお誘いを受ける

史帆「そうと決まれば早く食べねば!」

〇〇「まだOKしてないんだけど」

史帆「もう食べ終わったんなら片付けて準備して来て」

〇〇「えー」

史帆「ししの言う事聞かないと怒るよ?」

お好み焼きを頬張りながら脅す長女

〇〇「はーい、準備してきまーす」

機嫌を損ねると面倒くさいと思い準備しに行くのであった

ーーーーー

史帆「じゃあレッツラゴー」

〇〇「どこ行くの?」

意気揚々と歩き出す史帆

史帆「ぶらぶら」

〇〇「えー」

史帆「ぶらぶら」

〇〇「ちんちん」

史帆「ぶらぶらソーセーz」

〇〇「言わせねーよ」

史帆「遮られた」

〇〇「暑いー」

史帆「ほら日傘入りなよ」

史帆が入っている日傘を差し出す

〇〇「大丈夫、姉ちゃんの肩だけ焼けるから」

史帆「押し出す気満々じゃん」

〇〇「自分の身は自分で守るのです」

史帆「あ!あそこ行きたい!マーベル展」

〇〇「そういえばやってたねー」

史帆「スパイダーマン!スパイダーマン!」

〇〇「じゃあ原宿か」

史帆「スパイダーマン!スパイダーマン!」

〇〇「うるさいっ」

チョップをしたが避けられる

史帆「ししはスパイダーマンだからそんな攻撃すぐ避けられる」

〇〇「あ、母さん」

史帆「ふぇ?」

振り返る史帆の後頭部を軽く叩く

〇〇「引っかかってやんのー」

史帆「ムキー騙したなー」

〇〇「走ると汗かくよ!」

史帆「そんなの知らん!ししを怒らせた罰」

騒がしく目的地に向かう2人なのであった

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