物語に起伏をつける方法

自分の書く話がイマイチ盛り上がらない。
そんな悩みにぶつかったことはないでしょうか。

あなたがもし、起伏のある物語を書くには才能やセンスが必要だと思っているとしたら、それは思い込みです。
物語の起伏は、理論さえ頭に入れれば誰でも作れるようになります。

理論というと堅苦しいでしょうか。
コツと言い換えてもいいです。
そのくらい些細なことです。

今回紹介する内容を頭に入れてください。
そうすれば、王道の物語を書く土台があなたのなかに出来上がります。

本題

そもそも「起伏」とはなんでしょうか。

僕が思うには、状況の変化に伴う物語のテンションの高低差です。

状況の変化とは。
たとえば、いじめられている主人公が、いじめっ子に打ち勝つこと。
たとえば、幸せの絶頂にいたカップルの片割れが事故で死んでしまうこと。

このような状況の変化は、物語のテンションの変化をもたらします。
テンションとは、平たく言えば主人公の「楽しい」とか「悲しい」といった感情を指します。
テンションの変化とは「絶望から幸福への転移」または「幸福から絶望への転移」とも言えるでしょう。

これを意識的に作ることで、物語に起伏が生まれます。


もう少し噛み砕きます。

あくまでもハッピーエンドの例ですが、おおまかに以下のような流れが起伏のある物語に必要な要素だと僕は考えています。

例① 「平穏」→「危機」→「努力」→「解決」
例② 「絶望」→「出会い」→「絆の発生」→「絶望の解消」

平穏が続いても起伏は発生しない、というのはわかりますよね。
絶望的な状況がいつまでも好転しない、というのも変化がないと言えます。

上の例で言う「危機」や「出会い」は、言い換えると「変化のきっかけ」です。
もしもあなたが物語に起伏を持たせたいと考えているならば、とにかく主人公の置かれている状況を変えるきっかけを織り込んでください。
変化のきっかけなくして、物語に起伏は生まれません。

そして状況の変化に伴うテンションの高低差が大きければ大きいほど、物語は刺激的になります。

幸せの絶頂から、どん底の絶望へ。
どん底の絶望から、再び幸せの絶頂へ。

なるべく高低差を大きくできるように、シーンや場面を作ると良いと思います。

そしてもうひとつ大事なのは、「変化のきっかけ」を何度か引き起こすことです。
特に長い話を書くときはより重要です。
物語を二転三転させないと読者に飽きられてしまうので。

何かが「解決」したのちに、また新たな「出会い」を発生させ、そこから「事件」に繋げる…とか。
ジェットコースターのように、希望と絶望を繰り返し配置すると、よりドラマチックになっていきます。

逆に言うと「変化のきっかけ」を意図的に排除すれば、平坦な物語が書けるようになります。
平坦というと聞こえが悪いかもしれませんが、それも物語の在り方として決して間違っているわけではありません。

「変化のきっかけ」を上手くコントロールできるようになると、様々な作風の物語を生み出せるようになるかもしれませんね。

まとめ

物語の起伏とは、状況の変化に伴うテンションの変化です。
その「変化のきっかけ」を織り込むことで、物語に起伏が生まれます。

ただ、今回書いた内容は、かなり粒度が荒いです。
もっと具体的に書ける部分は多々ありますが、今回は短くまとめることを重視しました。

もっと詳しく知りたいかた向けに、参考文献をご紹介します。

『SAVE THE CATの法則』というハリウッド映画脚本の指南書です。
ハリウッド流の王道展開を理論的に解説してくれています。

あなたがもし、物語と呼ばれるものを創作する人ならば絶対に読んで損はありません。
漫画でも小説でも応用のできる内容になっています。

たとえ今すぐ読めなくとも、「起伏のある物語は理論に基づいて作れる」という事実だけは、覚えておくといつかあなたの役に立つと思います。

以上です。

おわりに

僕は物語を創るすべての人に捧げるつもりで記事を書いています。
ジャンルや媒体が異なれど、なにかひとつでも役立つことがあれば幸いです。

ご質問/ご感想/ご意見は、コメント欄もしくはSNSにてお待ちしております。

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コメント6件

そうだね。書き始めたら楽しいのかも?
ありがとう😊
ジェットコースター。
昇る高さが高いほど、落ち方がドラマチックになる。
やりすぎたら、登り切る前に結構な人数に飽きられたぁー(泣
ジェットコースターなら途中下車できないからいいのだけどね~
明らかに落ちることを匂わせつつ上げる、というのも飽きられないために重要かもしれませんね。
なるほど。
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