感性だけで書く怖さ

たまに、「書き方」系のハウツー本を毛嫌いする人に出会います。

曰く、物語はアートだから理屈で書けるものではない、と。

全面的に否定することはできませんが、肯定することもできません。

本題

まず前提として、良い物語を書くための理論は確かに存在します。

何度か過去の記事でご紹介している『SAVE THE CATの法則』などはハリウッド映画の「よくあるパターン」を分析・分類しています。


パターンとして分析・分類できるということは、それらに共通の展開方法があるということであり、すなわち理論が存在するということです。
読んでみるとわかるのですが、いわゆる「王道」と呼ばれる作品の展開の骨子はほぼほぼ同じです。

つまり、ある程度面白い作品であれば、理論頼りで作れるということです。
そして理論は不変です。年月の経過にも耐久し得ます。これが良いところで、ずっと使えるコスパの良さだったり、ふと書かない時間ができてしまったとしても、勘を取り戻すのが容易です。思い出すだけですから。

逆に、感性という可変で不確かなものだけに頼っていると、不意に書けなくなる日が来たときのリスクが大きいです。

たとえば「キャラが勝手に動く」という現象がよく起きる人などは感性の力が強いのだと思います。
そして強いがゆえに、頼ってしまう。

そういう書き方をしていて、不意に書けなくなってしまった場合、書く力を取り戻すのは困難であるように思います。
数学の問題のように答えがあるわけではないので、取り戻す対象がわからないからです。
そういったリスクを低減するためにも、理論を学ぶことは重要だと思います。

とはいえ、理論でできるのはあくまでも「ある程度」面白い話を創るところまでです。
突き抜けて面白いと思わせるためには、感性も重要であるのは間違いありません。

感性の良さとは、独特な着眼点だったり表現の幅や深さだったりを指す、と思っています。
こちらも日々の出来事や人間関係を多角的に捉えるなどして鍛えられるものだと思います。
僕自身はまだまだ足りてない部分なので、感性の鍛え方については調べて実践する必要がありそうです。

まとめ

良い物語を書くには理論と感性が両方必要だ、というのが僕の考えです。
物語の神秘性を妄信して理論の勉強を怠ってもいけないですし、理論ばかりの頭でっかちになってもいけません。

どちらが必要という二元論で語るべきではない、ということです。

おわりに

僕は物語を創るすべての人に捧げるつもりで記事を書いています。
ジャンルや媒体が異なれど、なにかひとつでも役立つことがあれば幸いです。

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綾部卓悦

物語を創るすべての人を支援するつもりで記事を書いています。僕自身も物語を愛し、紡いでいます。noteに投稿した内容をベースに喋るラジオも週1ペースでやっています。Twitter:https://twitter.com/Takuetsu_Ayabe

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