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漢方処方はその人に合わせて進化していく

自分は漢方処方の進化を、二回体験している。

十全大補湯による一回目の進化

まず自分の場合は胃もたれと便秘があったので、それに効く処方が出された。「十全大補湯」という処方。

この処方の中には「四君子湯」という「胃もたれが結構なレベルになってしまった人用の処方」が含まれている。四君子湯は「六君子湯という胃もたれに効く漢方を飲むと胃にさわる人に処方するといい」と言われている。

これによって、胃もたれと便秘は改善された。

さらにこれをしばらく飲んでいると、不思議なことが。

六君子湯という処方が飲めるようになったのだ。六君子湯は前に飲んだ時は飲むとちょっと胃が不快になった、そんな処方だった。それが胃腸に効果を発揮するようになった。

六君子湯を飲むと分かりやすく食欲が増すようになったのだ。

これが一つ目の進化。

補中益気湯による二回目の進化

次に補中益気湯という十全大補湯と似たような漢方があるんだけども、これをずっと飲んでいた。これは胃腸を整えて、元気を増させるようなそんな処方だ。これでも自分の便秘は改善する。

便の出方としてはスッポーンという感じ。あまり飲み過ぎると、日に何度もスッポーンと出過ぎてちょっと嫌になる(笑。

それをあるタイミングで「桂枝茯苓丸」という漢方に切り替えたら、気持ち良いゆっくりした速度で便が出るようになった。

これには自分も驚いた。実はこの処方、前に試したことのある処方。
その時はまったく効果を感じれなかった。

先生に話を聞くと、「それは補中益気湯で腸内細菌が整ったから、桂枝茯苓丸が効くようになったんだよ」と。

「腸内細菌が整ったことによって、桂枝茯苓丸を消化吸収できるようになって、桂枝茯苓丸の効果が発揮できるようになった」とか。

この桂枝茯苓丸が効くようになったのが二回目の進化。

漢方処方の進化は実際に体験しないと実感できない

こんなように漢方はその人の胃腸や、他の内臓の変化に合わせて、処方が進化していく。

四君子湯からの六君子湯の進化も、補中益気湯からの桂枝茯苓丸の進化も、実際自分の体で体感するまでは「そんな世界もあるのか?」という感じで半信半疑だった。

それを自分の体で体感すると「そういうことだったのかー!」と言う衝撃が走る。

これをお読みのあなたも漢方に興味を持ったら、これを実際に体感してみてほしい。

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