この度、体験型ストアb8ta(ベータ)を国内で3店舗運営するb8ta Japanは、2021年12月末にb8ta inc. (米国)から日本国内向け事業における商標権及びソフトウェアライセンスを取得し、独立致しました(プレスリリースはこちら)。また、大変残念ながら米国のb8ta全店舗は2022年2月18日をもって閉店いたしました。

まずは、コロナ禍で全ての予定が狂いながらも、最後まで戦い抜いたb8taの米国チームに賛辞を送りたいと思います。日本とは比べものにならないほど、コロナの影響が大きく、ロックダウン、治安悪化などの様々な理由で、この度の決断に至ったとのことです。

このようなニュースが出ると必ず、「売ることを主目的にしない店舗は上手くいかないと最初から思っていた!」、「やっぱり厳しかったか、日本も撤退だろ笑」とおもしろおかしく書かれる方がいらっしゃいますが、日本事業はお陰様で大変好調なので(褒めて、コロナ禍だよ！）、是非ここはひとつ日本の実店舗を取り巻く環境が、これからもb8ta Japanが新しい挑戦を続けることで少しは面白くなるのかもと、暖かい目で応援頂けますと幸いです。

さて、日本事業に関しましては、オープンから1ヵ月後の2020年9月には既に米国b8ta inc.との資本関係は解消しており、当初よりb8taの商標とソフトウェアの日本国内での使用に対してライセンス料を支払うモデルに移行しておりました。この度、約1年にわたる協議の末、日本国内における事業に関わる"b8ta"の商標権及びソフトウェアのライセンスをb8ta Japan側で独占的に取得することで合意したばかりでした(やっと勝ち取ったんですけどね！)。

私個人としても、創業者たちの掲げたVisionや、そして何よりリテールを通じて人々に新しい発見をもたらすというMissionに惹かれ参画を決めていますので、大変寂しい思いでいっぱいですが、コロナ禍ではb8taだけで無く、誰しもがこのようなリスクに晒されているため、いつまでも下ばかりを向いてはいられません。

上記の通り、日本事業にはこの度の事案による影響はなく、国内4店舗目となる新店舗の開業も4月末に控えております。また、現在の合同会社から株式会社への移行準備と同時に第三者割当増資の準備を進めております(簡単に言うと、盤石な体制です)。

シリコンバレーで種を蒔き、芽を出して海外進出までしたスタートアップが、これからは日本やその他のアジア地域で花を咲かせられるようチーム一丸となって頑張る所存です。是非皆様におかれましても、シリコンバレーのイケイケベンチャーの日本支社が、コロナ禍で本国より上手くビジネスを展開し、ライセンスまで買い切った下剋上だ！くらいのポジティブな気持ちで、前向きに見守っていただきますようお願い申し上げます。

今後ともb8ta各店舗をどうぞよろしくお願い致します。最後に、いつも並走してくれるb8ta Japanの全ての仲間、関係各位に感謝。

そしてメーカー各社様、是非ご出品のご検討もお願い致します。

2022年2月25日
b8ta Japan 北川