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情シスから軸足を外してみて

この記事はcorp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#1
Advent Calendar 2023のアドベントカレンダー12日目です!




詳細は割愛しますが、いろいろとありまして今年から総務を兼務することとなりました。

しかし、いざやってみると総務はめちゃくちゃ守備範囲が広い上に、情シスとは全く異なる専門知識が必要(経理、労務、営業事務、法律、条令etc..)

そのため、ただ兼務してやり過ごすのではなく、自分の血肉にするためにあえて兼務の方に軸足を置いてみたところ意外と良いことばかりだったので、それを皆さんにも知っていただけたらなと思い今回執筆させていただきました。

なぜ軸足を総務に移してでも本格的にやったほうがいいと思ったか

  • 守備範囲が広い上に専門知識も多く求められるため、踏み込んでいかなければ将来的な負債になると考えたため

  • 様々な専門知識を身に着けることができるため事業や経営の理解度が高くなると考えたため

  • プロダクトや事業現場に深くかかわることができ、自社理解が深まるため

  • 現場業務の解像度をあげることができ、情シスとして全社的な業務への改善をする際により良い提案や業務を現場と一緒に良くしていくことができるため

どんなことをやったか

  • 顧客へのサービス提供に必要な資材調達から顧客への納品まで

  • プロダクト企画/創出時にプロダクトで利用する資材の調達先選定や調達までの契約、社内手続き関係の調整

  • 事業側から相談を受けて資材や備品管理、構成やセキュリティを考える

  • サービスを納品した顧客へのPCやライセンス管理支援

  • 固定資産管理、資産に関する原価管理

  • オフィスで発生した火災対応、防災訓練対応

  • 清掃会社や作業廃棄物処理先の選定など

  • ユニフォームの調達~クリーニング

  • オフィスの備品管理、書類管理

  • 来客用のお菓子購入やお土産準備などうんたらかんたら
    ※日々やっている細かなことは多様すぎて覚えていません。。。

良かったこと

  • 現場業務や事業の理解度、解像度が非常に高くなる。(経験に勝る知識なし)

  • 事業の全体的な動きや売上状況、見通しまで幅広く知る事ができ、会社のフェーズや事業の解像度が圧倒的に高まるので、将来的な中長期計画やロードマップを作りやすくなる。

  • 原価計算、調達業務、資産管理業務などを経験することができ専門知識の理解度が深まった。(簿記など机上の知識止まりだったものの必要性がすごくわかり学び方や勉強がはかどった。百聞は一経験に如かず)

  • 大きな経験になるし、推せるプロダクトに関われるのは面白い。

  • 総務として物理的にも、情シスとしてシステム的に知見がある者が事業やサービスに直接関わることができるため全体最適化が考えやすい(問題を早期に潰せる。イレギュラーを減らせる。)

  • 判断力や考える力がめちゃくちゃ上がる。どんな問題でも物怖じしなくなる。(習うより慣れよ)

  • いろんな工程に関わることができ経験値が爆上がる(たぶん)。

  • 働き方について考えさせられる(良いこと?)

悪かったこと

  • 会議がめちゃくちゃ増える。毎日ほぼ会議。(調整のために必要)

  • プロダクトの構成やセキュリティ構成から、商流から顧客への提供までのフロー検討から、売り上げ分析まで幅広くなりすぎて業務量の調整がとても必要。

  • 幅広いわりに専門的な知識がないと、将来的に事業の負債になりかねないので時間をかけて検討する必要があるものが多くスピードが上がらない。

  • 実務だけでは補えない知識や納得ができないものがあるので学習が必要。

  • そのため情シスとしても総務としても事業スピード低下のボトルネックになりかけた。

工夫したこと、していくこと

  • 受け身の総務から主体的な総務へ姿勢を変え、受けた依頼を捌くのではなく、依頼の発生元にアプローチして根本的な解決や調整を率先した。

  • 課題や将来的な負債を生まないように各方面に首は突っ込むが全てを解決しようとはしない。(課題や懸念点として蓄えておく)

  • 情シスとしての全社的なシステム構成やデータの管理の知見に加え、総務として全社的な物理・非物理的な両方面の知見があるからこそ、標準フローやルールを決めてなるべくそれに寄せる。(効率的な標準フローをブラッシュアップし続ける。それでも生まれるイレギュラー)

  • あわよくば事業にも貢献して現場の人間との関係を強化しておく(CSのフォローやセキュリティルール、タブレット、パソコンなど分かる範囲で。出張情シス)

  • 会社のフェーズや状況に応じて期限を決める

  • 現場の理解度を高め案件や売上、機材をどう管理すると基幹システムと連携しやすいか、分析しやすいか、棚卸ししやすいか、業務が効率的に回せるかetc.を考え全体最適の解像度を上げる。(データは全て繋がってる。どこにいくのか?何に使うのか?何が必要なのか?全て見通せるのは事業を理解した情シスだと思う。)

まとめ

あえて軸足を情シスから外して、事業側(現場)で働くことは、情シスや技術職以外の経験がない人は視野がとても広がると思うのでオススメします!

業務改善がうまくいかない、現場がシステムを活用してくれない、情シスとして中長期計画やロードマップが作れない。そんな悩みは、理解が浅い、解像度が低いなんてことが理由な可能性もあります。そんな方は、ぜひ会社や事業、現場の解像度をあげるべく総務や現場など情シスではないポジションに一度、軸足を置いて活動してもいいかもしれないですよ!

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