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旧ジャニーズ性加害問題を文章と動画で振り返る(2023年3月〜10月)【株式会社STARTO ENTERTAINMENT】

 2023年3月7日、イギリス公共放送BBCニュースにて「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」という題名で故ジャニー喜多川氏の性加害について、長編ドキュメンタリー番組が組まれ、これをテレビとYouTubeを通じて、全世界に向けて放送された。日本でもこれをきっかけに故ジャニー喜多川氏の性加害について初めて知った人も多いとのこと。下記の動画はその番組の一部を抜き取った映像である。


 2023年4月12日、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が外国特派員協会で記者会見を行う。彼はこの場で、故ジャニー喜多川氏から受けた性加害について赤裸々に告白した。因みに外国特派員協会は日本国内でテレビ局や芸能事務所、新聞社や出版社、政治等の権力が及ばない数少ない場である。カウアン氏は週刊文春からのアドバイスで外国特派員協会で会見をすれば、海外の報道機関が取り上げてくれる可能性があると言われ、この場にて会見を開いた。


 2023年4月20日、NHK総合テレビで政治家女子48党(NHK党)の政見放送にてカウアン・オカモト氏が登場し、インタビュー形式で故ジャニー喜多川氏から受けた性加害とジャニーズ事務所の実態について語った。ジャニーズ性加害問題を深く掘り下げたのはNHK党の党首である立花孝志氏とガーシー氏(東谷義和)である。


 2023年4月24日にお笑い芸人でタレントのオリエンタルラジオの中田敦彦氏がジャニーズと児童虐待について、自身のYouTubeチャンネルの動画で取り上げ、約一時間に渡り、故ジャニー喜多川氏の生い立ちからジャニーズ事務所の設立を経て、現在に至るまでの経緯と日本の性犯罪の法律の複雑さと絡めながら、事細かに淡々と分かりやすく解説している。この動画は現在、再生回数600万を超えました。


 2023年5月11日放送のTBSテレビ『news23』にてジャニーズ性加害問題の件について10分間特集が組まれ、テレビで放送されました。日本の民放テレビではこの件について、一切報道されない中で異例の動きでした。テレビや新聞等のメディアはジャニーズ性加害問題を知っていたにも関わらずに業界の忖度により、50年に渡り揉み消し続けてきたのです。


 2023年5月14日、ジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子氏が謝罪動画を公開。彼女はこの動画にて、故ジャニー喜多川氏の性加害について「知らなかったじゃ済まされませんが、知りませんでした。」と語る。


 2023年5月16日、国会で行われた立憲民主党のヒアリングにて元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏と橋田康氏が出席し、自分達のような性被害に遭う人間が少しでも減るよう、法整備(法改正)を強く訴えた。


 2023年6月中旬、岸田総理が国会にて「子どもへの性暴力は断じて許されない。」とジャニーズ性加害問題について言及する。


2023年6月、「東京ブギウギ」等で有名な作曲家の服部良一氏次男である、俳優の服部吉次氏(78)が故ジャニー喜多川氏から100回以上にわたり、性暴力を受けていたと証言した。


 2023年9月7日、ジャニーズ事務所の会見にて藤島ジュリー景子氏、東山紀之氏、井ノ原快彦氏が出席し、故ジャニー喜多川氏による複数の未成年タレントへの性加害(口淫性交及び肛門性交を無理矢理、強要していた)が事実であった事、またそれを内部のスタッフ、社員、上層部の人間が見て見ぬフリをしていた事を認めた。また、ジャニーズ事務所はこれから「ジャニーズ」と名が付くものは全て変更する旨を伝えた。そして、現事務所は元ジャニーズのタレント達の性被害者救済と補償に全力を尽くす事を誓い、会社に在籍するタレントはこれ以後、エージェント契約により芸能活動を行うと宣言した。東山氏はジャニーズ事務所から独立した元ジャニーズのタレントに事務所側がテレビに出演できないよう圧力を掛けていた事を自白し、今後そういう圧力は二度と掛けないと伝えた。


 2023年9月中旬、ギネス・ワールド・レコーズが声明を出す。故ジャニー喜多川氏は2011年、「1974~2010年に計232曲のナンバーワンヒット曲を生んだ」などとして、ギネスブック12年版で世界記録が認定されていましたが、ジャニーズ性加害問題の報道を受け、ギネス世界記録として功績を讃えるに相応しくない人物として認定し、公式のギネス世界記録から削除することを決定しました。


 2023年9月下旬、ジャニーズ事務所に国連(国連人権理事会)が調査に入ることが正式に決定になりました。日本の芸能界の性加害問題にイギリス公共放送BBCニュースと国連という、海外の機関が動いた事は本当にすごい事だと思います。


 2023年9月7日の記者会見以降、ワールドニュースや海外新聞の一面記事を通じてジャニーズ性加害問題が全世界に知れ渡ってから世の中の流れが変わり、ジャニーズのタレントを自社のCMや広告のイメージとして使っていた多くの企業が幹並み契約解除する運びとなりました。【ジャニーズ=性加害】というイメージが完全に付いてしまった為に一般庶民である消費者はジャニーズのタレントを見かける度に彼らが受けた生々しい性加害を連想してしまうというのが現状です。契約解除した企業は以下参照。↓(今後、契約解除する企業は増えていくと見られる。)

  1. 【キリンホールディングス】SnowMan 目黒蓮 ジャニーズWEST 重岡大毅

  2. 【朝日グループホールディングス】岡田准一、生田斗真、二宮和也、中丸雄一、山田涼介、菊池風磨、SnowMan、櫻井翔、相葉雅紀、美少年

  3. 【日本航空】櫻井翔、松本潤

  4. 【東京海上日動】相葉雅紀

  5. 【日産自動車】木村拓哉

  6. 【サントリーホールディングス】SixTONES 松村北斗

  7. 【日本生命】なにわ男子 藤原丈一郎

  8. 【日本マクドナルド】木村拓哉

  9. 【第一三共】松本潤

  10. 【花王】トニセン、中島健人、小瀧望、Aぇ!group

  11. 【伊藤ハム】二宮和也

  12. 【資生堂】木村拓哉

  13. 【サッポロホールディングス】TOKIO 松岡昌宏

  14. 【モスフードサービス】SnowMan

  15. 【JCB】二宮和也

  16. 【明治】相葉雅紀

  17. 【アフラック生命保険】櫻井翔(契約解除・個人契約を検討)

  18. 【アサヒGH】岡田准一、生田斗真、二宮和也、中丸雄一、山田涼介、菊池風磨、SnowMan、櫻井翔、相葉雅紀、美少年

  19. 【森永製菓】櫻井翔、関ジャニ∞、なにわ男子、大西流星

  20. 【森永乳業】 井ノ原快彦

  21. 【東急不動産HD】 岡田准一

  22. 【あいおいニッセイ同和損害保険】 岡田准一、西畑大吾

  23. 【農林水産省のアンバサダー】 城島茂

  24. 【カゴメ】 TravisJapan

  25. 【コーセー】 松本潤、目黒蓮、キャンジャニ∞(関ジャニ∞の妹分)

  26. 【アルビオン】 渡辺翔太

  27. 【久光製薬】 二宮和也、重岡大毅、岩本照

  28. 【UHA味覚糖】 King & Prince

  29. 【池田模範堂】 平野紫耀

  30. 【理研ビタミン】 関ジャニ∞、村上信五


 2023年10月16日付でジャニーズ事務所は社名を「SMILE-UP.」(スマイルアップ)に変更。


 2023年10月、過去にNHK局内トイレにて、故ジャニー喜多川氏が性加害を行ったとの報道。NHKでもジャニーズのタレントを締め出す方向に動き出す。BSのジャニーズ番組「ザ少年倶楽部」打ち切りへ調整。今年の紅白歌合戦は44年ぶりにジャニーズのタレントの参加が0(ゼロ)になる。現在放送中の大河ドラマ「どうする家康」に主人公の家康役として松本潤が出演中だが彼は締め出されず、ドラマに出演している。

第74回NHK紅白歌合戦の出場歌手一覧

紅組 あいみょん(5) 新しい学校のリーダーズ(初) Ado(初) ano(初) 石川さゆり(46) 伊藤 蘭(初) 坂本冬美(35) 櫻坂46(3 )椎名林檎(8) JUJU(2) Superfly(7) 天童よしみ(28) NiziU(4) 乃木坂46(9) Perfume(16) MISIA(8) MISAMO(初) 水森かおり(21) milet(4) YOASOBI(3) 緑黄色社会(2) LE SSERAFIM(2)

白組 エレファントカシマシ(2) 大泉 洋(初) Official髭男dism(4) キタニタツヤ(初) 郷ひろみ(36) さだまさし(22) JO1(2) 純烈(6) 鈴木雅之(6) すとぷり(初) Stray Kids(初) SEVENTEEN(初) 10-FEET(初) BE:FIRST(2) 福山雅治(16) 藤井フミヤ(6) 星野 源(9) MAN WITH A MISSION(初) Mrs.GREEN APPLE(初) 三山ひろし(9) 山内惠介(9) ゆず(14)
1979年以来44年ぶりにスマイルアップ旧ジャニーズ事務所からの出場者は(ゼロ)。


 2023年10月下旬に旧ジャニーズ性加害問題「当事者の会」40代男性が大阪の山中で遺体で発見、近くに遺書があった為、自殺と見られる。死亡男性の遺族は以下のコメントをあげた。↓

「彼は、2023年10月、自ら命を絶ち逝去いたしました。突然の旅立ちをいまだに信じられず、現実感がなく、私たち家族は呆然(ぼうぜん)とした日々を送っています。  彼は本年5月、旧ジャニーズ事務所に電話で、在籍時の1995年にジャニー喜多川から性加害を受けたことを訴えました。事務所の応対者は、在籍確認を行い、「担当者が必ず折り返す」旨を約束しました。しかし、その後5か月以上、ジャニーズ事務所から連絡は一切ありませんでした。性被害の深いトラウマを抱えながらも、「若い人たちによりよい社会を残したい」と、9月に再度の告発もしました。その訴えにも事務所からはなんの応答もなく放置され、彼の焦燥感、悩みは深まっていました。  また、彼は事務所に対して誹謗(ひぼう)中傷への対策も求めていましたが、事務所幹部は会見で「誹謗中傷をやめてください」と呼びかけるのみで、具体的な措置を講じていませんでした。彼は、被害者が自ら対策に取り組まねばならない状況について、「事務所がやるべきことを、なぜ被害者だけが負担を負わなければならないのか」と語っていました。  彼の心労は、元々抱えてきた性被害のトラウマの再燃とも相まって、一層深刻なものになっていました。そして、家族を残したまま、志半ばで自死するに至りました。」



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