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写真が上手くなったと錯覚するレンズ FE 135mm F1.8 GM レビュー その1

こんにちは、シオタニです。
今回はご紹介するのは4月19日に発売されたばかりのレンズ、FE 135mm F1.8 GMです。買って1週間使ってみましたので、使用感や性能などを見ていきたいと思います。

追記
このレンズを3ヶ月間使ってみたnoteを書きました。ポートレートの作例をお探しでしたら、こちらのnote をどうぞ!

約10ヶ月使ってみた作例と感想も加えました。
より良くなった写真をご覧になりたい方はこちらもどうぞ

なぜ135mmなのか

なぜ135mmという画角を買ったのか。
135mmは望遠レンズの入り口と言われている焦点距離で、中々扱いが難しい画角です。
85mmや135mmはポートレートでよく使われる画角になります。85mmはモデルさんとコミュニケーションが取りやすい距離で撮影することができます。しかし、135mmはモデルさんとコミュニケーションが取れるギリギリの距離で撮影することになります。
では、なぜ85mmではなく135mmなのか
その理由は2つあります。1つ目は見た状態に近い形で写るという点です。
レンズは光を屈折させて写しているわけですから、どうしても目で見たものと異なる形で写ることが多いです。典型的な例が魚眼レンズですね。魚眼レンズほどではないにしろ、一般的なレンズも顔が歪んで写ります。135mmは最も目で見た形と近い写り方をすると言われています。見たものを見たまま写せるというのは素敵ですよね。
2つ目は背景が大きくボケるという点です。望遠レンズの特徴である圧縮効果と背景の圧倒的ボケが欲しくて欲しくてたまらなかったのです(笑)
一般的なポートレートレンズである85mm f1.4よりもボケ、圧縮効果共に大きく、さらにピントが合う範囲が広いという素晴らしさ。買うしかない。

ということで、135mmGMが出るのを首を長くして待っていたわけです。

レンズの外観・付属品

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いやこれがデカイんですね(笑)
レンズフードが3分の1を占めてる感あります。

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フードを外すとソコソコのサイズです。
GMasterのバッジがかっこいいです。

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フードを逆付けするとキノコみたいになります。それだけフードが大きいということですね。

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この大きいレンズが入るレンズケースも付いてきます。これはありがたかった。結構しっかりしてて、安心して使えそうです。

作例・使用感

細かいスペックなどは他の方がわかりやすく説明してくれているので、さっそく作例にいきましょうか。まずはこちらをどうぞ。

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これ、ハイビスカスのめしべにピントを合わせて撮影しています。このレンズは最大撮影倍率が大きく、接写してマクロのような使い方もできます。
いやしかし、めしべを写したら花がボケるとか脅威ですね。最短撮影距離、f1.8で撮影しています。ただ、本当に見て欲しいのはこちらなんです。

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オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ!!!!!!!!!!!!!









先ほどの写真を拡大したものになります。
開放ですよ。一番レンズに意地悪な条件でこれですよ。
めしべの毛の一本一本まで写っとるやないかい。大丈夫かこれ。

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こんなお花の写真も、拡大してみると…

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めしべについた花粉まで写るんですよ。半端ねぇ…

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これはその辺にいたキジバトなんですが…

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オイオイ羽が1本1本見えるぞ(笑)
このレンズ、化け物じみてますね…

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こちらヤギになります。
つい先日、動物に対して瞳AFが対応したのですが、バチバチに追従します。AFの音もしない、ピントを外すこともない。最強ですね。この写真も瞳AFを使って撮影しています。可愛い瞳の部分を拡大してみると…

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ピシッと決まってるんですね。いや、ほんと何なのこのレンズ。シャッターボタン押してるだけで感動する写真が出てくるんだけど。ボタンを押すだけでピントが合って、かつ夢のような写真が出てくる。まさにレンズに撮らされている気分です。

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正面は瞳AF厳しいかなと思ってたんですが、そんなことは無かったです。ずっと追従してくれてました。

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この写真はf1.8の明るさがあるからこそ撮れた写真です。端の方の玉ボケは歪んでレモン型になっていますね。これは大口径レンズの宿命ですかね。私は特に気にならないので問題ないです。それよりも年輪ボケなどもなく、綺麗なボケだなと思います

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私は望遠でのスナップがかなり好きで、身の回りの景色を良く撮りに行きます。画角の狭さと背景のボケやすさで主題を目立たせることが楽だからですね(笑)

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まだ数は少ないですが、ポートレートも撮ってきました。
もう惚れ惚れします。こういう写真が撮りたかったんだ!という感じですね。前も後ろも綺麗なボケではないでしょうか。
個人的に最も嬉しい点は、フリンジが出ないことですね。コントラストが高い部分でも、開放から全くフリンジが出ません。最高です。

このレンズの短所

このレンズ、私の希望にほとんど応えてくれていると言っても過言ではないです。ただ一つ、使い辛いポイントがありましたので参考までに…
ピントが合う距離を制限することができるフォーカスリミッターのスイッチが結構硬いんですよね。今回の花の写真を撮る時に、中々動いてくれずMFで撮っていました(笑)緩くすると勝手に動いてしまったりで不便になると思うので、一概に短所とは言えませんが、一応書いておきます。


まとめ

今回の写真は全て、f1,8で撮影してます。その中で感じた

開放から抜群の解像度
全くフリンジが出ない
トロトロのボケ

はもうヤミツキです。今までPlanar 50mmを愛用していたのですが、使用率がひっくり返るかもしれません。まだ購入して1週間ですので、良い作例でこのレンズの素晴らしさを伝えることができずもどかしいです。
ガンガンポートレートなどで使ってレビューを書いていきたいと思うので、良ければまたご覧ください。
読んでくださり、誠にありがとうございました。

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