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【デュエプレ】赤青スクタイ解説①【構築編】

今回は筆者がバトルアリーナ10thにて使用した赤青スクタイについての解説を行います。
実績としてはバトルアリーナでは1次予選突破、ランクマッチでは最終100位に残るなど、まずまずの結果でした。
本記事では構築までの経緯や採用カードの紹介にフォーカスします。
対面別のプレイングに関しては後日別記事で出すのでお楽しみに!

ピン投が多すぎてリストの見た目がインスタ映えしない。
正直こういうリストは好みではない。

デッキコンセプト

墓地ソースのギミックを残しつつ《スクランブル・タイフーン》をデッキのメインギミックに据えることで《百万超邪クロスファイア》《天災超邪クロスファイア2nd》から爆発的な打点を生成するデッキ。

よくあるクローシス墓地ソースと比べ、《スクランブル・タイフーン》を採用することで以下の強みが生まれる:

  • 十分な手札枚数の確保によってロングゲームを戦い抜ける

  • スクタイが連鎖することで墓地メタに対して高い強度を持つ

  • 呪文経由でバウンスが狙えるため《龍世界 ドラゴ大王》で詰まない

  • デッキの大部分を掘り尽くせるため動きに高い再現性を持つ

特に、どのような手札が配られても乗り手の意思・技量によってゲームレンジ・展開のコントロールをしやすいのが大きな特徴。
墓地ソではその役割を《不死帝ブルース》や《超合金ロビー》が担っていたが、こちらは墓地メタやバウンスに大きな耐性があるのが差別点。

着想の経緯

クローシス墓地ソースへの不満

元々バトルアリーナに向けて墓地ソースを調整していたが、《戦略のD・Hアツト》を除くデッキの黒いカードと、《暴走龍5000GT》に不満を持っていたのが出発点。

お利口デッキなので「クラスの委員長」

《白骨の守護者ホネンビー》は4ターン目の動きとしてはあまりにヌルすぎるため、毒にも薬にもならない枠だと感じていた。

《不死帝ブルース》も、元々はデッキの動きに厚みを出していたが、墓地メタが横行している昨今の環境だと刺さりが悪いし、そもそもゲームを短いターンで畳みにかけるデッキが増加したため、出したい / 出せる対面が激減したという印象を受けた。
祝門対面ですら、相手が立ち回りを理解していれば《偽りの星夜ブラック・オブ・ライオネル》からの早期決着を狙われて出せないと判断。

同じ理由で《暴走龍5000GT》も出す余裕のある対面が少ない。
無理に最速GTを狙おうとすると手札リソースをガンガン消費してプレーのリカバリーが効かない状態になるため、環境的にオーバーキルのカードになりつつあるというのが筆者の意見だった。

黒を減らすアプローチ

以上を踏まえて、まずデッキ内の黒いカードを減らす方針で調整を始めた。
《戦略のD・Hアツト》の色マナは大丈夫なのか?という疑問が出るかもしれないが、そもそもアツトは《熱湯グレンニャー》も《灼熱の闘志テスタロッサ》も引いていない場合の保険としての初動だと考えれば、黒マナ枚数はかなり削って良いという仮説を立てた。

一生懸命計算した痕跡。計算間違ってたらごめん

こじ開けたデッキスロットには《超合金ロビー》のパッケージを導入。
墓地ソの基本的な動きの再現性を高めてくれるのは《電脳の女王アリス》だが、墓地ソが苦手な対面には《超合金ロビー》が強いだろうという仮説から両採用するという欲張りセットを試すことに。
(雷鳴神さんのこの動画はかなり勉強になるのでオススメ)

墓地ソの弱点を埋める《スクランブル・タイフーン》

結論から言うと先述のアプローチは上手くいかなかった。
黒の枚数を減らすアプローチ自体は結構良かったが、空いたデッキスロットに《超合金ロビー》を入れたところで墓地ソの弱点を解消するまでには至らなかったのである。

調整過程で筆者が感じた墓地ソの弱点は以下の通り。

  • ミラーの後手勝率

  • 《アクア・スーパーエメラル》への回答の欠如

  • 《翔天と天恵の声援》によるテンポロスを補うプラン

  • 露骨な墓地メタへの脆弱性

弱点まみれで正直げんなりしていたが、そんなときに脳裏をよぎったのが《スクランブル・タイフーン》だった。

かなり精神がやられている時期。
ここで諦めずにスクタイを思いついた自分を褒めたい。

正直《スクランブル・タイフーン》も試してダメなら、墓地ソは諦めるつもりだった。
ところが回し始めてみると結構感触が良く、墓地ソの弱点を完璧とは言わないまでもある程度緩和できていることに気づいた。
そこで少しずつブラッシュアップを重ねた結果、大会に持ち込むに値する状態にまで仕上がったため、筆者は使用を決心した。

採用カードピックアップ

《スクランブル・タイフーン》

イラストがかわいい。

デッキのコンセプト。
クロスファイア2種を射出するための呪文なのは言うまでもないが、このデッキでは他に以下のような役割も期待される:

  • 《埋没のカルマ オリーブオイル》後の立て直し

  • コントロールデッキに序盤を凌がれた際の継戦能力の向上

  • 1枚しか無い《トンギヌスの槍》を掘り起こす要員

このカードは最大で「2ドロー1バウンスSA4打点生成」という《超次元リュウセイ・ホール》もびっくりなバリューを生み出す。
感覚的にはちっちゃい《インビンシブル・テクノロジー》。

《天災超邪クロスファイア2nd》

筆者はモードチェンジ派。

墓地ソの《暴走龍5000GT》がこれに置き換わったイメージ。
基本的には《スクランブル・タイフーン》から射出する。
例外として6マナあるときに《灼熱の闘志テスタロッサ》が2枚繋がれば、《シンカイタイフーン》か《熱湯グレンニャー》と合わせてG・ゼロ条件を達成できる。
このことを覚えておくと《スクランブル・タイフーン》で2ndが見つからなかったときに手札をどう整えるかの方針がひとつ増えてGood。

《トンギヌスの槍》

これ1枚で勝った試合多数。

《アクア・スーパーエメラル》に対するキラーカード。
このカードを採用したことで、最終的に盾4枚から《ウェディング・ゲート》《秘拳カツドン破》を引かれるかどうかの勝負に持っていくことが可能となっている。
《スクランブル・タイフーン》《ドンドン吸い込むナウ》のおかげで簡単に見つけられるし、《斬斬人形コダマンマ》もあるので盾落ちも多少ケア可能。

《ドンドン吸い込むナウ》

モードチェンジ版を頑張って4枚集めた。

手打ちできるトリガーかつデッキの隙を埋めてくれるナイスカード。
実はこのデッキ、手札枚数の都合で特に先攻時に4ターン目をパスすることがそれなりに発生するのだが、《ドンドン吸い込むナウ》は空いたマナカーブをちょうど良く埋めてくれる。
終盤でも《永遠のリュウセイ・カイザー》をバウンスしながら《百万超邪クロスファイア》を叩きつけられるし、青単色なので序盤の青マナ要員としても運用しやすく、腐る場面がほとんどない。

《斬斬人形コダマンマ》

よく見るとちょっとだけかわいいかも。

9枚目の1ドローつき生物。
ゲームレンジを後ろに倒す場合、とにかく手札枚数を減らさずに盤面に打点を供給し続けるのが肝になるのだが、《熱湯グレンニャー》《電脳の女王アリス》の8枚だとプランの再現性にやや安定感が足りなかったので採用。
地味ながら《翔天と天恵の声援》で除去されないのは偉い。

《シンカイタイフーン》

こいつもよく見たらかわいい。
このデッキ実は萌え萌えデッキかも。

速攻やリキピ、墓地ソなど「自分よりトップスピードが速いデッキ」に対して受け切るプランを成立させるために必要。
単体カードパワーとしては正直低めだが、後手の勝率を安定させたいという要件を満たすためにはどうしても必要。
こちらが攻める展開になりそうな場合はガンガンマナに埋めよう。

《超次元シューティング・ホール》

踊ってる鳥さんがかわいい。

1次予選突破後に採用したカード。
アガサ対面がキツすぎたので少しでも相性を緩和したかったのが狙い。
また、このデッキ実は微妙にSAが不足しているので、そこを補えるのも相性が良い。
ただしこれを採用したことによってデッキ内の呪文枚数が無視できなくなってきたため、《ドンドン吸い込むナウ》の3枚目を《アクア・バースター》に差し替える形で微調整した。

不採用カードピックアップ

《日曜日よりの使者 メーテル》

サンデーの付録だったやつ、かわいい。
ちなみにVジャンプ派です。

やり過ぎ枠。
そもそも《スクランブル・タイフーン》を撃つだけで十分なバリューが発生するので、このカードまで入れるのは過剰。
バウンスにも脆弱で、環境のありとあらゆるデッキの除去が当たってしまうし、そうなってしまうと実質逆エクストラターン。
リキピや墓地ソ相手には出す暇がなく、引けば引くほど負けに貢献するカード。

《超合金ロビー / 超絶合金ロビンフッド》

ロビーは声がかわいい。

あってもいいが、デッキのスロットが厳しすぎるうえ後手時の勝率を下げる要因になるため断念。
デッキへの解像度が高まって「これを出したい対面は別にバウンスが当たっても問題ない」という結論になるなら採用の余地はありそう。
リスト非公開性のルールを悪用して《斬斬人形コダマンマ》の枠だけをこのカードに差し替える案も出たが、最終的に《斬斬人形コダマンマ》のほうが良いと判断した。

《超閃機ジャバジャック》+《アクア・エリート》

このすばコラボを買うか悩んでいる。
アクアかわいい。

リストが歪み、《龍世界ドラゴ大王》や《永遠のリュウセイ・カイザー》への耐性が大きく下がってしまうので断念。
また、《天災超邪クロスファイア2nd》を出す場合は必ず《アクア・エリート》を経由することになるので手札の要求値が大きく上がってしまう。
その点《スクランブル・タイフーン》は1枚で完結しているので、動きの再現性が上がるし、空いたデッキスロットでデッキの方向性の微調整もしやすかった。

天才的なデッキリストが出てくれば可能性はあると思う。
リキピと墓地肥やしの配分が相当難しいと思うけど……

《暴走龍5000GT》

これはかわいくない。

墓地ソに比べてデッキの墓地肥やし速度が遅い点、墓地メタに脆すぎる点、《不死帝ブルース》や《白骨の守護者ホネンビー》がないので墓地に逃しておくこともできない点などから不採用。
《百万超邪クロスファイア》の横に追加できるSA打点としての価値も《天災超邪クロスファイア2nd》で十分。

おわりに

プレイング編も出すのでぜひ読んでね。
面白いデッキなので回してみてね。
記事のRTとか、デッキ回した感想とかいっぱい投稿してね。

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