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月間数百万~数千万PVの新規WEBメディアの立上げ方

たくぽんです。久しぶりのブログです。※2018年5月に書いた記事を移管しました。

最近「退職エントリー書かないの?」「最近何やってるの?」と聞かれることが多いので久しぶりに書いています。 

また、人に会うたびに自己紹介するのも面倒だったという理由もあります。

とはいえ、特に書きたいこともないので、直近数年間で学んだ「Webメディアの立ち上げ方」みたいなも一部を備忘録として書いておきます。

※良いコンテンツを作るとか当たり前のことは、今回抜きました。

ちなみに、この数年間何やってたの?

この数年間に関しては、主にメディア運用をしていました。直近1年間でも10個ぐらいメディアに関わっていた感じです。

2014年ぐらいから、主にゲーム攻略メディア運営を開始。今では月間数億PVのアップメディアとゲームエイト立上げ。

その他、大手ゲーム攻略サイトに気づいたら吸収されてたみたいなサイトなど、複数のゲーム攻略メディア運営などに関わっておりました。(もうゲーム領域やっていません)

また、Welq問題で話題になったキュレーションメディア。色々話題の仮想通貨領域事業などはじめとして様々な領域に関わらせて頂いております。

ただし、主に関わってた4個中領域中3個市場が良い感じ炎上しており、打率.750とメジャーリーガーも驚くほどの高打率を誇っているため、最近反省中です。

主にSEO・広告運用・メディア収益改善など1年毎に仕事内容がかわってる感じです。

ということで、数年間の経験から学んだWebメディアの立上げ方を書いていきます。

はじめに

メディアの立上げで最も重要だと考えているのが「市場選定」です。

SERPに関しては、1ページ目ぐらいしか流入が取れないため、レッドオーシャンを攻めると成長速度が遅くなります。反対に、比較的伸びやすい市場でも広告商品がなかったり、それ以外の問題が発生するので注意しましょう。

市場に於いては、大きく2つに分類します。

・既存市場・・・市場が成熟しており、ユーザー検索KWが確率しており安定している検索市場(クレカ・カードローン・脱毛・健康食品など)
・新規市場・・・近年新しく生まれた市場。新規キーワードが次々発生する検索市場(ゲーム・ロボアドバイザー・映画・芸能など)

既存市場でも、新商品コスメや新しいクレジットカードが発行されたりなどありますが、ざっくりとした分類なのでそこまで気にしないで大丈夫です。

既存市場は、大手メディア、プロアフィリエイターが本気で参入しているので、最低でも1~2年は地道に頑張るしかないと覚悟しましょう。

それと比較して新興市場は、当たれば簡単に流入数を稼げるので比較的簡単にメディアを伸ばすことができます。

市場調査の方法


次に、実際に自分が気になる市場を見つけたら調査してみます。調査に使用するツールとしては以下のようなものを使用します。

・Google(検索結果)
・Ahrefs(Moz)
・Whois(運営会社)
・SEO 
・Weybackmachine
・similerweb

・GOOGLE


まず、実際にキーワードを入れてみましょう。

この時、法人が運営するメディアや公式サイトが1ページの半分以上占めている場合、競争率が激しく、検索上位に持っていくのは時間がかかる覚悟してください(最低でも1~2年は戦い続ける必要があります)

「クレジットカード おすすめ」

ただし、個人サイトが検索上位に入ってる場合、比較的競争率が緩いので、最初はこのような市場を狙ってせめていきます。(ちなみに人物名は怖いのでやりません)

「大谷翔平 動画中継」

AHREFS

次に、AhrefsやMozを活用して、気になったサイトのAhrefsランク(ドメインオーソリティ)、外部リンク、流入キーワードなどを調査していきます。DAが高いのは「サイト運営歴が長い」「外部リンクが張ってある」もしくは、「中古ドメインを使用している」などのパターンがあります。(yahooニュースの例)

・Ahrefsランク(ドメインオーソリティ)

最初に確認するのは、Ahrefsランク(ドメインオーソリティ)の高さです。Ahrefsランク(ドメインオーソリティ)が高いか低いかは様々なサイトをチェックすれば肌間が掴めるので、ぜひ試して見て下さい。特に、DAが大きく上下している時は何かしらの施策をしている可能性が高いため、後々役立つと思います。

・参照ドメイン

サイトによって攻め方は様々です。「なぜそのサイトは伸びているのか」「活用できる施策はあるか」など自分ごとに当てはめてチェックしてみましょう!

最後に「このサイトに勝てる見込みあるの?」と自問自答してみると良いと思います。

・検索キーワード

気になったサイトが「どのキーワードで流入を獲得しているか」調査しましょう。「ブランド名」「地域掛け合わせ」「ランキング系」「商品・商標系」その他、調査していくと、そのサイトの流入の傾向が見えてきます。意外に簡単に取れそうなキーワードが見つかる場合もあるので、様々なサイトを調査してみましょう!

ただし、SimilerWebPro契約している方は、そちらをおすすめします。

・運営者情報


次に、運営会社などの情報をチェックします。運営会社情報を掲載している場合は、他にどんなサイト運営しているかチェックしてみると良いでしょう。会社の歴史、創業者情報、オペレーション体制など参考なる点は多いはずです。

その時も「自分はこの会社に追いつける可能性があるか」などの観点を持っておくと良いでしょう。

運営者情報がない場合、ドメイン(.jp)のwhois情報、参照ドメインなどから調査する方法もあります。

たとえ、その領域に参入しないとしても、先駆者からは学ぶことが多くあるため、ぜひ調べてみることをおすすめします!

・SIMILERWEB

SimiilerWebは、Webサイト分析ツールで、サイトの訪問回数・直帰率・回遊率などが確認できます。こちら無料版だとやれることが少ないですが、無料版でも訪問回数推移などが見れるので、自分が調べたいサイトが伸びているか、ざっくり調査してみると良いと思います。

有料版だと「人気ページ」「人気ディレクトリ」「流入の多いキーワード」などが見れるのでかなり便利です。

・Wayback Machine


上記の内容を調べたら、次にサイトのアーカイブを確認します。「デザイン変更」「サイトの立ち上がり方」などを確認します。特に、デザイン変更などを何度も実施している場合は、かなり力を入れて運営していると判断して良いでしょう。

上記のサイトは、様々なサイトが「過去どのようなサイトであったか」確認できるので、結構楽しいサイトです。

・Screaming Frog SEO Spider

Screaming Frog SEO Spiderは、自社および競合他社のWebサイト内にある全ページのタイトル・URL・META情報・h1タグなどの情報を一括取得できるツールです。


自サイト踏まえて、サイト情報を1ページ時ずつ確認するのは死んでしまうので、その場合はこのツールを使用しましょう。

無料版の場合は500URLしか習得できませんが、1万円?ぐらい貼られば無制限にページ情報を取得できます。自サイト・競合サイトなどの全ページの情報・外部リンク・レスポンスコードなど取得した情報はCSVでエクスポートできるので便利です。

「競合がどのようなコンテンツ書いているか」
「コンテンツ数はどれくらいか」
「競合にあって、自分たちにないコンテンツは何か」

など調査してみましょう。ただし、クローリングは他サイトに迷惑をかける行為なので注意してください。

サイト立上げについて

サイトの立上げに関しては「ワードプレス・はてなブログ・ライブドア」などでも良いと思っています。実際に、自分が攻めようとしているメディア領域が伸びるのかやるまでわかりません。

最初はこだわりを捨てて「一番最短でリリースできる方法だけ考える」だけしか考えていません。

本当にメディアを伸ばすの面倒なので、勢いこまず「1年間ぐらい頑張ろう」ぐらいで良いと思います。

まずは、20~30記事ぐらい記事を書いてくことが重要。

市場難易度判定

実際にコンテンツを20~30記事ぐらい投下した後、市場の難易度を判断する方法があります。それは実際のGAの流入数成長角度です。以下がその判断軸です。

・伸びにくい市場(競争率高)

新規ドメインで、実際に記事を投下して、1ヶ月ぐらいしても横ばいもしくは、伸び率5°ぐらいの時は「競争率が高い」と判断して良いでしょう。このような市場は、伸び率悪いですが、検索上位が取れ始めると売上にも直結しやすい分野の場合が多いです。ただし、我慢が必要なので3ヶ月~6ヶ月は我慢してコンテンツを増やしていきましょう。

ちなみに、飽きたらサイトを公開し続けて放置しておきます。(勝手に伸び始めるパターンがあるので、非公開にせず放置し伸び始めたら再開します)

・伸びやすい市場(競争率低)

特にトレンド系に多いですが、新規ドメインでもコンテンツがないため、一気に流入数を獲得できる市場があります。良いサンプルがなかった為、以下の画像になってしまいましたが、ザル市場になになると短期間の伸び率が10~20°ぐらいになります。1ヶ月でも数十万PVなどもいけるので、ぜひコンテンツを書いてみて判断してみて下さい!

この領域は圧倒的先行者優位です。3ヶ月遅れると市場一位と圧倒的差が開くので注意しましょう。

・新興市場コンテンツの攻め方


新興市場で重要なのは、「コンテンツ投下速度(作る早さ)」です。

次から次へと新しいキーワードが発生する領域では、普通のSEOのように「Google Adwords」→「グループ化」→「タイトル付け」などのフローを構築できません。

なぜなら、Google Adwordsなどの月間検索volは、検索Volが生まれてから1ヶ月ぐらいしないと更新されないからです。例外もありますが、1ヶ月もすると検索キーワード自体が死んでしまう可能性もあります。

新規市場は情報を整理する段階ではなく「情報を作ること」が重要であり、「検索ユーザーの意図を汲み取って、先回りしてコンテンツを作る」ことに注力しましょう。

今回は、新興市場でのコンテンツの作り方をご紹介します。

・類似領域がある場合
例えば、仮想通貨」の場合、「仮想通貨 取引所」というキーワードがあったとします。しかし、月間検索VOLがまだ反映されておらず、ユーザーニーズがどこまであるかわかりません。その場合、FX・証券会社など他の金融商品の掛け合わせキーワードからある程度予測します。

・FX おすすめ 
・FX 人気
・FX ランキング
・FX 手数料
・FX 口座開設
・FX 初心者

上記がFXの検索vol上位の場合は、「FX」→「仮想通貨」に置き換えコンテンツを作成していきます。類似領域がある場合は、今後発生してくる検索Volが予測しやすく、検索ニーズとマッチすることがあるので、外れることは少ないと思います。

・類似領域がない場合
類似領域がない場合は、「予測してコンテンツを書いてみる」以外はありません。

ただし、競合もいない場合も多いため、ある程度、コンテンツの質を妥協して、量を投下してみましょう。その後、実際に流入数がどれくらいか確認してから、自分の領域内で横展開できるか考えてみましょう。

例えば

「ビットコイン(通貨名) × 〇〇」で流入がとれた場合、

「イーサリアム」→「リップル」→「ネム」→「ビットコインキャッシュ」

など試してみて流入獲得できるか試してみると良いと思います。あとは、テンプレートを作成して、一気に生成します。

・コンテンツは1記事で検索ニーズを満たせるものを作る

新興市場は、競合もなく情報が少ないため1記事で複数掛け合わせキーワードを取ることが可能です。

しかし、情報がないということは膨大な情報量を作成しないといけない為、最初は「1ページで検索ニーズを満たせる記事」を作成しましょう。

ライターが複数人いる状態で、オペレーションが回っている場合は良いですが、少人数の場合妥協することも重要です。

今では、仮想通貨でテンプレ化していましましたが、新しい市場の場合は、タイトルにかけ合わせキーワードを詰め込むことだけで検索上位を取ることも可能です。

タイトル例)

「ビットコインとは?価格・チャート・買い方・取引所・将来性」

本来は、「価格(チャート)」「買い方」「取引所」「将来性」でページ分割すべきですが、「どのキーワードにニーズがあるのか」「オペレーション人数の問題」「競合がいない」などの観点からこのような方法を取るのもありだと思います。

あとは、検索キーワードの流入傾向を見て、必要な情報を別ページで作成していきます。

競合が全くいない場合、中身が全くなくても、検索上位に表示することも可能です。しかし、後々のリライト工数やユーザーのことを考えて、中身が検索ニーズを満たすものにしましょう。

また、検索ニーズが多くなって記事に関しては、ページ分割してコンテンツを作り上げないと、検索順位普通に落ちますので、この当たりも注意しましょう。

・文字数は1000~2000文字ぐらい
新規コンテンツについては、「最低限ユーザーニーズを満たせるもの」という妥協点で作成している場合も多いため、普通に記事書いていると、この文字数に落ち着くことが多いです。そこまで文字数は、気にせず情報を作ることだけに専念しましょう。

上記が、新興市場でのコンテンツの攻め方です。他にも3~4つぐらいありますが一旦ここまでにしておきます(笑)。また、既存領域については、更に長くなりそうなので別の機会に書きます。

メディア運営は大変!でも市場を見つければ伸びる
以上が、新規Webメディア立上げしている時の一部です。

最近は、SEOで伸ばすのは時間がかかる(上がったら楽)ので、一番大切なのは「我慢」だと感じています。(良いコンテンツ作るは当たり前なので、特に何も言及しません)

また、検索結果上位を獲得できたとしても、無駄な流入も多く商品を販売してる場合、コンバージョンに直結しない場合も多く、広告と比較して本当に非効率だなと感じています。

その上、伸びたら伸びたで、競合も増えるので大変です。

ただし、個人でも数百万PVぐらいのサイトなら1年もあれば作れると思うので、気長に頑張って見て下さい。