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ユーザーを裏切らない。ママ系サービスをゼロから月間数千万PVまで成長させた元担当者が語るグロースハックメモ

こんにちは、たくぽんです。

過去、ゼロから月間数千万PVまでママ系サービスを成長させた方に「モニタリングで困ったことがあるのでランチ行っていただけませんか?」と相談に乗ってもらった時の内容です。

※サービス名、具体的な数値、名前などは控えさせてていただきます。ご興味ある方いたらご紹介いたします。

最初は、サービスの計測設計・設定、ツール選定などの話をしていましたが、その後サービスの成長のさせ方・考え方などの話になり、ものすごく勉強になったので公開させていただきました。(計測周りに関しては、マニアックな内容になっているで今回は割愛)

- 以下内容

トレンドに乗らない運用方法だからこその成長率

- (質問)記事制作フローに関してはどうでしたか。内製でした?

・記事作成に関しては、内製・外注どちらも活用していました。雑誌などの編集経験などがある方を採用してきましたが、インターネットに関する知見がなかったため、1から育成していきました。本当に時間がかかりました(笑)
・画像・イラストなどの利用も許諾をとり、数百人ぐらいの方々と連携をとっていました。イラストに関しては一部内製もしていました。
・キュレーション全盛期にトレンドにのらず、綺麗にサービスを作っていたからそこ今の成長率だと思っています。

- (質問)ライターさんに意識してもらっていたことは何?

・ 自分が困っていることを書くのではなく「読者が困っていること」を書くように意識してもらっていました。
・記事を書いてるのはみんなママさんですが、自分が困っていることは、あくまで「体験の一つで感想」でしかないので、読者目線になって記事を書くように何度も伝えていました。

- (質問)直近のGoogleアップデートなどを踏まえて、今のメディアのあり方についてどう思いますか?

- アフィリエイトサイトなどの検索順位が一気に落ちていることや企業系メディアが上がっていることを加味しても、信頼性や専門性が重視されている。
・最も重要な視点は「ユーザーを裏切らない」こと。メディアもサービスとして捉えるべき。
・メディアにおける自然検索(SEO)は、ほんとに集客チャネルの一部でしかないと再認識うべき。SEOという言葉自体を使いたくない。

- Instagram・Facebookなどの集客にも注力すべき

・InstagramやFacebookによるファンづくりにも注力してきました。ゼロから10万弱フォロワーまで伸ばすのは本当に大変だった。

・毎日、インスタのストーリーをアップしたり、タグを解析したりと。それをデイリーで数値に落とし込んで改善していました。
- Facebook投稿ついては、1日14投稿を継続して実施し、「どの内容がユーザーに刺さる」かを検証し続けました。Facebookならエンゲージメント分析が容易。

- (質問)Instagramで10万人弱のフォロワーがいると1投稿あたりどれくらい記事やサービスにフォロワーさんが流れてくるんですか?

・10万人弱にもなると、プロフィールなどにURLを貼り付けて投稿すると約1万人ぐらいの方が訪問してくれます。
・広告文脈でInstagramを活用していたことが多いですが・・・例えば、Webサービスの場合、1記事あたりの記事広告で30~50万(送客1万人保証など)で広告案件獲得している場合がありますよね?でも、効率がとても悪い笑
・Instagramなら、それが1投稿で完結できるので早いサイクルでクライアントさんの要望に答えることが可能であり成果も出る。また、ブランドを崩さずダイレクトにフォロワーに内容を伝えられるもの良い。

- 上司の言うことは全無視。短期的に数字を伸ばすのは苦手だが・・・

・過去キュレーション時代に流行ったような検索結果をハックするようなことは苦手ですが、本質的にユーザー目線に立って施策を打って伸ばすことは得意です。
・企業の場合、短期的に売上や数字を伸ばすことにコミットさせらることもありますが、その場合は上司でも「全無視」すると思います(笑)

- 「親御さん」「お母さん」という言葉を使うとユーザーが離れる。仲間だと思ってもらうことが大切

・ユーザーは、そのサービスが自分の「仲間」だと思ってくれないと離れていきます。顕著な例が、記事タイトルなどに「ママ」さんではなく、「親御さん」「お母さん」などの言葉を使用するとエンゲージメントが減少します。
・1日14投稿Facebook投稿をしていたからこそ、「どの内容」「どんな言葉」がユーザーに刺さるかダイレクトに検証できました。このあたりはFacebookの良いところだと思います。

- 読者の意見など定性的なデータを大切にしていた。

・そのサービスでは読者の意見を集める為、記事の最後に記事のフィードバック機能を入れていた。僕が担当してた時に、読者の実際の声を聞きたかったこともあったので導入しましたが、担当していた時でも毎日10~50件の感謝の言葉をもらっていました。

・Facebookは1日14投稿しており、冷やかしなどのコメントも多かったのですが、記事の場合「記事を書いている人」に向けての言葉なのでとても参考になりました。

- なぜ入れようと思ったのですか?

なんとなく。ノリです笑

- (質問)計測周りの話に戻りましょう。サービスを運営する上でツール選定や運用・社内人材の育成など段階毎に課題が出てくると思いますが、意識している点はありますか?

- 大切なのは、組織として計測環境をレベルを10段階とした時、今「どの立ち位置にいるか」というこを意識することです。Googleアナリティクスに関していうと小川卓さんの「アクセス解析活用の「二つの成熟度」」という記事を参考にしています。これを参考にしながらフェーズによって、どのようなモニタリング環境を構築してくか意思決定しています。

> アクセス解析活用の成熟度をまとめてみました。この内容は主に個人がアクセス解析をどれくらい習得し、活用しているかを表すものです。Lv1〜Lv10まであり、レベルが増えるごとに成熟度が上がります。自分のアクセス解析成熟度を確認したり、次をレベルを目指すために足りない事を確認したるするのにご利用ください。

- (質問)計測ツールを導入しても見ない人は見ないけどそれに対しての解決方法はありますか?というか施策に対して主観で「効果があった・ない」を判断されるのすごく嫌いなんですけどどうすればよい?

Googleのツールをもっと活用すべき。Googleアナリティクス、サーチコンソール、Googleスプレッドシート、GCP、GoogleDataStuidoなど便利なツールはたくさんある。

・ GoogleアナリティクスなどのでデータをGoogleDataStudioに落とし込んで、slackやチャットワークなどに毎日投稿すれば、普段数字を見ない人でも見るようになる。
- APIなどを活用して、見やすい形式でデーターを可視化し、自動化させることが重要。

- (質問)最近見つけた良いツールありますか?

- 最近見つけたツールでいうとヒートマップの「sitest」がほんとにおすすめです。ヒートマップとしてだけでなく、画面を録画してくれるのでユーザーのリアルな動きを可視化くれます。しかも「30,000PV」まで無料!

今社内布教してます (笑)

ランチのお時間の予定は、1時間ぐらいだったのですが、最終的に2倍時間ぐらいになっていました。

これは会話の一部でしたが、本当にためになるお話だったので、一部抜粋して掲載させていただきました。

ありがとうございました。