二面性があるゆえ

人間には二面性がある。

どんなひとにでも、いい面と悪い面がある。長所短所ではなくて、人間は善と悪が混同して出来ているものだ。

すき家のおたま動画で炎上しまくっている高校生がいる。ヤフーニュースのコメント欄で叩かれまくっていた。「馬鹿だ」「自業自得だ」が乱立している。

ただ、この動画の男たちも「救いようのないワル」ではないはずなのだ。

僕も彼らと知り合いではないから真の人格まではわからないが、いい面もあれば悪い面もあるはずなのだ。
知識や想像力、モラルの不足によって、悪い面が露呈してしまった。そしてそれらを身につけて、運用できるかは環境やタイミングによる。

何かのタイミングが重なると、誰でもこうなるということだ。

彼らと同じような成長を遂げ、一定の条件が揃えば僕だってこれと同じことをやっている。そうなっていないのは、運が良かっただけにすぎない。

これらのコメント欄の人々は心底、「自分だけはない」と思っているのだろう。というより「次は自分かも」という想像がまるで働いていない。「想像力の欠如」という症状に関しては、今回の彼らと本質が近くすらある。

ほとんどの人間には「ひとに言えないこと」がある。「ないわよ!」というひともいるかもしれない。それはそれで怖いがすごいことだ。「そんなの許せないわよ!」までいくとエグイ。そんなに清潔だと困る。

免疫力が劣ってきてしまうし、そうなると少しの雑菌に感染して死んでいくように、精神を病む。

三島由紀夫の完璧主義は異常なほどだったが、やはり切腹という凄惨な最期だった。

「人間だもの」という言葉は成長にブレーキをかけるのかもしれないが、人間は成長だけでは生きていけない。かと言って堕落だけでも生きられない。

成長したい日もあれば、したくない日もあるのだ。繁栄したいのも本音だし、破滅したいのも本音だ。「どれも自分」という目線でいろんなことを許しながら、少しのエイヤでやっていきたいものである。

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