ふれんず_

なんでCDを配り倒すのか

Youtubeで聴けるようにした。歌詞も出てくる。

「何で音楽を聴いていますか?」というアンケートに対して、「Youtubeで聴いている」という回答が一番多いそうだ。
回答としてバグっている気はするが、そうらしい。

YouTubeは動画サイトであって、音楽を聴くものではない。でも事実なのだろう。ここで「本来はだな!」と言っても仕方ない。時代がそれを選んでいる。ならば僕も用意しておこうと思い、作ってみた。

テクノロジーは進化していくし、人間はそれに合わせて変化する。

昨日は久しぶりに渋谷O-Crestでライブをしたのだが、じつに一年ぶりだった。現役の頃は散々立ったステージなのだが、復帰後に立つとまた感じ入るものがある。

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ircleのりょうくんとHalo at 四畳半白井が来てくれた。現役現役とうるさくて申し訳ないが、彼ら「現役バリバリのプレイヤー」に今の僕はどう映ったのだろうか。

「今ってどんなかんじなん?」と離れていたあいだのことを聞いた。半年ぐらいだが、諸々変わっているみたいだ。景気もシーンも変わっていくし、ひとも変わっていく。浦島太郎の気分だった。

ライブが終わって「どこの層にどうやって売っていこうか」という話をした。店長が放り込んできた。

juJoeを走らせて3ヶ月ほどだが、初めて商業ベースの話題を振られた。一ミリも頭に無かったので、不思議な感覚であった。

Crestとはまったく無関係の話であるが、これまでQOOLANDで「どうやって売ろうか。僕ならこう売ってあげるよ。タイアップだのなんだのウンタラカンタラ」みたいなアプローチは散々されたことを思い出した。

僕はこれにホイホイ飛びついた。「できないんすよ。だから売るの助けてください」的なスタンスだったので、キャッチについていく酔っ払いのごとく飛びついていた。

これが良くなかった。ハートが弱いとすぐにひとを頼りたくなる。相手だって依存されてウザイことこの上無い。

商業の話は聞く側がしっかりしていないと、変に浮わついた話になる。すると絵に描いた餅の食べ放題と化す。

今回は「自分で考えて自分で売ります。このバンド売ることに関して俺より強いやついないし」という気持ちをガッチリ持っておきたい。

その方がフラットに話せるし、「そんなんじゃ売れないよ」みたいなオラついたやつが来ても「そうだね。ごめんね。じゃあ話す価値ないよね。サヨナラ。二度と話しかけんなよ」で済む。

しかし、そもそもリハビリのつもりで始めた動きだし、六本の足で立てたこと自体が奇跡的だと思っている。

だから変な話、最初から売れる売れないの話をすることも、おこがましい気もしている。この1stの本体価格はそれもあって¥0だ。

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「とりあえず配り倒します」しか今のところない。

やっていることが広まれば嬉しいし、どっかの患者にも効けばいいと思う。中学生みたいだが「聴いてほしい。見てほしい」しかないのだ。

でもそれでいいのだ。マネタイズは得意技だからいくらでもできる。ただ今はそういうモードでステージに立っていない。

かといって「ド趣味の遊びです」と言うほどに気を抜いてもいない。

僕は音楽をしてきて、今までたくさんのものをもらった。
ファンから、関係者から、メンバーから、スタッフから。もらいすぎるぐらい頂いた。

だから次は自分が与えるターンなのだと思っている。気前がいいとかではなくて、こういうのは順番なのだ。奢られっぱなしだと気持ち悪いのと同じだ。

たくさんのひとの前でやりたいとは思うし、インスパイアできるならばもっとしたい。「売れる」という表現がそれならば、それは欲しい。

でも金銭的な利益の最大化を求めていないし、収益化に対しても急いでいないのが本音なのだ。

だからこの1stアルバムは与えられるだけ与えていきたい。「大勢に与える」がミッションなのだ。

だから3000枚配った段階で「一枚2000円で売ってたら600万円の利益だった!」とかいう話もつまらない。「それだけ与えられた」という話にしておきたい。それを後々膨らませていきたいし、膨らむ気しかしていない。

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繰り返すがいいやつになりたいワケでもないし、慈善家でもない。

ただ、僕はそれ以上のものをもう貰いすぎたというだけだ。貰いっぱなし、アンフェアなのは嫌なのだ。

それにまたヤバくなったとき、助けてもらうことになる。人間やってる以上、ヤバイときは100%来る。

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