死!!!

「死」について考えるのは難しい。特に幼い頃はイマイチピンと来ない。
しかし何故だか僕は考え続けてきた。十歳ぐらいから、死についてやたら思索してきた。難しいし、手が届かないし。でも答えが無いからこそ「死」に夢中だった。

仕事でも何でも終わりがある。バンドにも、アスリートにも、会社にも、物語にも、終わりや区切りが存在するのだ。
そこでその作業やプロジェクトは一段落する。これは、その役目が一旦死ぬということだ。

よく「死ぬ気でがんばる」などと言うが、死ぬ気にならなくても、どうせ最後には死ぬのだ。そして終わったときには、もうその仕事には取り返しがつかない。やり残したことがあっても無理だ。

そもそも生きていること自体が命懸けなのだろう。みんながみんな、死ぬつもりで頑張っている状態なのだ。
眠くて起きられないひとも、酔っ払ってばかりのひとも、パチンコや女に日々を溶かすしかないひとも同じだ。それはそれで、死にものぐるいなのだろうし、精一杯死に向かっている。

忌み嫌うことなく、ビビることなく、「死ぬこと」について考えられるようになりたい、と幼少の頃から積み重ねてきた。そのせいかこれに関しては、タフな考えを持つガキに育った。

小学生の頃に「考えただけでは死ぬことはない。安心してじっくり考えていけばいいのだ」という結論に達した。

大人になって、振り返っても良い時間の使い方だと思う。生きることと死ぬことは切り離すことができない。良い悪いでもなく、表と裏で成立している。

誰の死でもなく、自分自身の死なのだから答えは自分の中にしかない。「死」について考える時間は、生をほんのりと有意義にしてくれる。




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