手遅れになった本当に好きなものの話

人間をそれなりに長くやっていると「本当に好きなこと」について、一生懸命考えるタイミングがある。

ターニングポイントになるし、数少ない重要な時間だ。

大事なこと、大事にしたいこと、本当にしたいこと。

年末年明けから、日がな一日中考えた。これまた「解散」の恩恵だと思っている。

「大好き」について考えると、そこそこ儚い。

目を逸らさずに「本当に好きなもの」を見ると、手遅れになった片思いのような気持ちになる。

僕たちはもう間に合わなくなった「好き」を、じつはたくさん抱えているからだ。
「本当に好きなもの」に想いを馳せると、それらに気付いてしまう。キツイ。

だけど心のかさぶたを剥がす行為には、一定の気持ち良さもある。

パーティーばかりしていると、感性が鈍くなってくる。楽しいばかりじゃ深度が浅くなる。騒がしすぎると、誰の役にも立てなくなる。

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