バンドについて教えてもらって3000円払った

悲劇の方が喜劇よりひとを集める。

結成するよ!というニュースよりも、解散するよ!というニュースの方がひとの感情は動く。覆しがたい世の摂理だ。

でもここnoteに限っては逆転の現象が起きた。

下記のデータは昨日までの記事ごとのアクセス数だ。

QOOLANDが解散したときに書いた記事が『解散したのだ』や『じきに忘れられる、でもさ』だ。

データを見ると、新たな活動について書かれたものの方が、より多くの数値を記録しているのがわかる。
掲載している期間を考えると、驚異的な差と言ってもいい。

自分の最新ベースに目を向けてもらえているのは、想像以上に嬉しいものだ。

もちろんこれからたくさんの「前の方が良かった」をくらうだろう。
「そんなんより勝つまでが戦争やってよ」もくらうだろう。
「一度見たけど、なんか違う感じ。前の方が良かった」もくらうだろう。

へこみはしないが、応えられない自分にやりきれなくはなる。でもいまは「聴いてくれて見てくれて嬉しい」がボロ勝ちしている。

LINEでアルバムの感想を送ってくれる人が続出。ありがとです!

「QOOLANDよりも良いか悪いか、好きか嫌いか」の話は避けられない。もうこれは僕の宿命だ。それまた娯楽の一つだし、比べてもらってけっこう。

でもメロディのフックも語呂も楽器のアプローチも、新作の方がより的確で強烈だと僕は感じている。

聴くひとによって好みはある。しかし僕個人はそう思えている。

この「本人がそう思える」ってのが一番大事だ。自分をごまかしながらやると限界がくる。

そういう意味では、OOOLAND解散後にすぐに始めていたら「前の劣化版、縮小版」になっていた気がする。なんていうか「とりあえずもう一度やってる感」が拭えなかったように思う。

反対に「もうやらん」と一度引退してロックを喪失しているので、有り難みのレベルが違う。

今は「短期間だった」とか言えるが、「もうバンドやらない」と決めていたのだから重さが違う。引退とは量より質だ。

余談だが、ガンの友達が「死にかけると、めちゃくちゃまわりに感謝しだすわよ」と言っていた。やはり人間なにか失くして始めて気付くらしい。

「有り難み」は「有ることなんてありえない」という意味だ。「有難う」という言葉は仏教の発明なのだ。

だから「ロックバンドの有り難み」は僕も菅さんも感じているし、これはもしかしたらファンの方もそうかもしれない。そして有り難みの塊のアルバムができて、記事のアクセスは解散時の3倍以上に達した。

ここを見ると、やはり「QOOLANDより、良い」と思えてしまうのだ。こちら側としたら。

「本人が良いと思える」を目指していくのが人生の宿題だと思っている。これの数が多い方が、よりナイスに呼吸ができる。

そして音楽の内容は「本人が良いと思える」に到達した。では「活動の仕方」はどうだろうか。

イマイチ自信がなかった。

「『フェスにも出たし、メジャーも行ったし、チャートも乗ったし!という段階まで進んだバンドの次のひと』じゃん!強くてニューゲームだから簡単じゃん!」と思われそうだが、そうでもない。不安だ。困った。

とりあえず僕はネットに救いを求めた。

【バンド メジャー経験 新しく】
【中級者 バンド もう一度】
【バンド 組み方 ある程度やってた】

などアホっぽく調べまくった。

音楽活動のヒント!みたいなサイトがいっぱい出てきた。

残念ながらゴミみたいな情報しかなかった。

次にネットで知り合った「バンドのマネジメント、マーケティングについて3000円で教えます!」みたいなひとに3000円払って習いに行った。

会ってみると僕の方が百万倍詳しかった。というよりそのひとは何も知らないレベルに近かった。

僕はドトールで「こんなん詐欺じゃないすか!こんなん詐欺じゃないすか!」と豚のように泣いた。それでも3000円は返ってこなかった。

世の中のほとんどのことは検索したらわかる。でも人生にとって本当に大事なことはググっても出てこないらしい。

しかし改めて「嗚呼、検索してもわからないことをやるのだなぁ」と痛感したのだ。

ググってわかることなんてたかが知れている。本当に血の滾るヒリつきはこの外にある。

そして3000円もドブに捨てて、ようやく音楽の内容同様「本人がそう思える」に到達したのだ。
もう誰の言う通りでもなく、僕がいいと思うやり方でいこうと思う。

しかし「ブレーンがいたらいいなぁ」という呪文は2,3年前からよく唱えていた。

敏腕なマネージャーとかプロデューサーとかが欲しかったのだ。

でもやはり、その考えがよくない。

そりゃもっと優れたひと、頭のいいひとはいるのだろう。でも最高値を目指さなくていいのだ。

何事も「自分ができることまで」をやればいい。足りなくなったら足りなくなったときにふさわしい出会いが訪れる。「ちょっとお前、俺にかしてみろよ!」ってやつが登場するようにできているのだ。

マネジメント会社やレコード会社ともQOOLANDで数多く関わってきた。その性質、長所短所も肌で知った。

僕も最初は「レコード会社や事務所の人間」に後光が差して見えた。業界人というハロー効果は凄まじくて、まぶしさに目が潰れそうだった。

でも少し距離をとって見たらわかるが、彼らは普通の会社員だ。例外もあるが、基本は普通の坊ちゃんなのである。

そう思うと、「ブレーンがいたらいいなぁ」という自分に冷めだす。あんまりいらなくなってくる。

結局ブレーンって「企画力、管理力、実行力、営業力、交渉力、資本力、交友関係に長けた人物」になってくるのだ。
他の要素もあるけれど、バンドマンが欲しがっている典型的な【ブレーンの人物像】はこれだろう。

具体例を出すとビートルズのエプスタインや、キュウソネコカミのはいからさん、見放題の民やんみたいな「なんかすごいやつ」だ。

考えて見てほしい。こんな大胸筋を持つ男に勝てるはずがないではないか。歯が立つはずがない。

でもこんなのがゴロゴロいるはずがない。例外的スーパーマンに勝てなくたっていい。自分にできることをやればいいのだ。

これまでさんざんやってきた、自分が味わったヒリつきシーンを思い返してみると、少し気持ちが前を向く。

これまでやってきたことを思えば、自分が「普通の坊ちゃんクラス」に負けるとは思えないのだ。

「まじめに出勤する」とかの能力値ではボロ負けするだろうが、無理ある仕事をこじ開けるパフォーマンスに関しては負けないはずだ。
「今まで俺がどんだけ修羅場くぐった思てんねん!」という湘南歩いてるチンピラ崩れのごとく、武勇伝に寄りかかるのも多少ならプラスだ。


QOOLANDのとき、運営をすぐにひとを任せようとするところがあった。信用していると言えば聞こえはいいが、「任せる」は無責任と隣り合わせだ。

やはり「自分の考えたやり方」で進んでいかないといけないのだ。

これは音楽だけじゃなくて、自分の生き方にも言える。流されて言うことを聞いていたら詰んでしまう。

「手を貸してくれるひと」ぐらいのスタンスの味方が一番付き合いやすいのだろう。距離感を間違えるとやはりおかしくなる。「お前のためを思って言っとるんだぞ!」とか言われたらバシバシ絶交していこう。

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takuro(juJoe)

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コメント2件

曲聴きました〜!以前、平井さんがデモ的なものを載せてたものより当然かもですがすんごいカッコよく変わってて驚きました。。鋭さに関しては原曲?も有りましたがバンドサウンドも健全でそして熱さが増した印象受けました。これぞ平井氏の創るロックだとも感じました◎
QOOLANDも勿論好きだけどjuJoeもかなり大切なバンドになりそうなヨカーンです!
すんなり受け入れられた?のは、QOOLANDの解散からちょうど1年経ったからかも知れません。
いいバンドが組めたのは本当にラッキーでした。大体悪くなってくので!
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