久しぶりにニュースでオウムの話題を取り上げていた。

二十歳の頃は懸賞金目当てで、平田ら逃走中の幹部を探していた。

オウムの話をすると、誰と話しても「オウム＝悪」の図式は「麻原＝早く殺せ」になる。特に年寄りと話すとわめきたてる。

不倫騒動でもなんでもそうだけど、日本人は厳罰が好きだ。切腹のDNAもいいのだが、もうちょっとなんとかならないだろうか。

とにかく脊髄反射的に、「悪しきもの」に厳罰を求めているようにも見える。

地下鉄サリン事件はたしかにインパクトがあった。
あの事件のせいで、日本人は信仰的なスパイスを浴びた「得体の知れないもの」に対して、さらに潔癖になった。

昨今の北朝鮮をめぐる世論にも同じ雰囲気がある。

誰もが「北朝鮮＝悪」と気軽に口にするし、そもそも疑わない。

北朝鮮を擁護するひとに対しては、頭がおかしくなったと言わんばかりで攻撃をしかける。

もし北朝鮮と戦争になっても誰も止めようとはしないんじゃないかとすら思える。