大丸 拓郎

NASAジェット推進研究所 サーマルエンジニア。地球外生命の発見を目指して火星ローバーや木星の衛星エウロパに向かう探査機の開発に参加しています。
固定されたノート

日本人がNASAで働くには

このnoteは日本の大学を卒業した筆者が、コネクションゼロの状態から、アメリカの大学への留学を挟まずに、NASAへの就職を果たした過程を記録したものです。これからNASAを目指す人、また夢を叶えようと努力している人の考え方のヒントになれば幸いです。

一度きりの人生をかけてこれをやる

2012年の夏、NASAの1機の探査機が火星に着陸した。キュリオシティという名のその白いローバーは、胴体からまっ

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アポロとJPL、アルテミスで演じる役

こんにちは。NASAジェット推進研究所(JPL)の大丸拓郎です。宇宙探査機を開発するエンジニアとして働いています。

1969年7月20日。アポロ11号が月面に着陸し、ニール・アームストロングが人類で初めて月の地に降り立ちました。今年はそれからちょうど50年の記念すべき年です。ここNASA/JPLがあるパサデナでもアポロの偉業を祝うイベントが催されています。

しかしながら、JPLをご存知の方は「

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火星に名前を送ろう

こんにちは。NASAジェット推進研究所(JPL)の大丸拓郎です。宇宙探査機を開発するエンジニアとして働いています。

先日NASAが、2020年に打ち上げられる火星探査機「Mars 2020 Rover」に一般の方々の名前を載せて火星に送る「SEND YOUR NAME TO MARS」キャンペーンを開始しました。

Mars 2020 Rover(マーズ トゥエンティ トゥエンティ ローバー)僕

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今を作るか未来を創るか

僕が働くNASAジェット推進研究所(JPL)には大きく分けると2種類のエンジニアがいる。現在の探査機を開発するエンジニアと将来の探査機のための技術を研究するエンジニアだ。ターゲットにしているのが現在の探査機か少し未来の探査機かという意味では、今を作るエンジニアと未来を創るエンジニアとも言えるかもしれない。

今を作る仕事

現在の探査機を造る仕事では、コンセプトを設計し、図面を引き、パーツを削り出

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日本人がNASAで働くには〜正職員になるまで〜

火星ローバーに魅せられてNASAジェット推進研究所 (JPL) を目指した筆者。夢が叶い職員として働けることになりました。しかしこのときは任期付き職員としての採用で、JPLで正職員のポジションを獲得するためにはさらなる試練が待ち構えていました。

ジェット推進研究所(JPL)はNASA の中でも無人宇宙探査ミッションを担当していて、太陽系のすべての惑星に探査機を送り込んだ世界唯一の研究機関です。代

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