見出し画像

食材を選び、調理し、食べるまで「旬を楽しむ」時間[ゲミュートリヒの作り方 #2]

ベルリンの人々が持つ感覚「ゲミュートリヒ」は、〝歩み寄ること〟に役立つ考え方だと思っています。

僕の場合は、たとえばパートナーと。自分にも他者にも、無理を強いない居心地の良い時間を共有できるから。

ゲミュートリヒとは

日本語にすると「居心地の良い」「くつろいだ」という意味の言葉です。

しかしそれらに留まらないニュアンスを含むそう。

「御苗場2019」暮らしと写真ブースに出展するにあたって、ベルリンで暮らす人々のゲミュートリヒな時間を教えていただきました。

食材を選び、調理し、食べるまでが「旬を楽しむ」こと


スツールと小テーブルを庭へ。それだけで清々しい食卓に

写真に添えて

今回、お二人のゲミュートリヒな時間を覗かせてもらいながら、時折お話を伺うような撮影になりました。

フードスタイリストの亮さんは、食べる場や時間に対する熱量を感じさせてくれる人。旬を楽しむということは、食材を選びに行くところから始まるんだと教えてくださいました。

ベルリンのスーパーに行くと、今日と明日では食材の美味しさも価格も変わることは、当たり前のようにあります。だから、旬との出会いがあるのだそう。今回はラズベリーをチョイスし、パンケーキ用のソースを作りました。

ラズベリーの盛りつけ中に花林さんが撮影している様子は、まさに「berlin food stylistics」の日常そのもの。

総じて、まず写真家さんを撮らせてもらうのは
とっても勇気がいることだったけれど、お願いさせてもらえて本当に良かった。 お二人をより尊敬し、好きになったから。

お二人とも活動の幅がとっても広いです。ぜひ追ってみてください。


・四方花林
写真家。ティルマンスが好きだったのでベルリンに移住して、今年で4年目。ベルリンで出会ったアーティストの音楽やダンスから、作品のインスピレーションを得ている。ヨーロッパを風船のように旅をしながら、日本とベルリンを行き来しながら写真を撮り、ベルリン、パリ、アムステルダムなどで展示を開催。2018年12月より、アムステルダムにあるギャラリー“THE ART OF SEPTEMBER” のディレクター兼キュレーターとしても活動している。趣味は移動。

・上野亮
ASOBISYSTEMに所属し、雑誌、広告活動をしながらも渋谷、中目黒、南青山にあるカフェやビストロで7年間勤務。ヨーロッパ料理の知識を深める為に、2017年にベルリンに拠点を移す。berlin food stylisticsとして新しいレシピ開発やライフスタイルを感じさせる食空間を創り続け、ロンドンと東京で展示を開催。ベルリンにあるカフェのレシピ本の撮影や、西麻布にあるレストランのブランチメニューの監修を務める。一つの職業だけに拘らず、幅広くクリエイティブな感性を持ち活動していくことが、今後のアーティストとしての可能性を広げると考え、フードスタイリストだけでなくモデルとしても活動している。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?