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dotData に入社して半年が経ちました

こんにちは。@takus_jaです。dotData で働きはじめて、あっという間に半年が経ってました。

ここまでのところ、想像以上に dotData の仕事を楽しんで過ごせていることに加え、良い市場に・良いタイミングで・良いプロダクトを送り出せている追い風もあってか、色々なことが想像より早くいい方向に進んでるというのが簡単な現状報告ではあります。

そして、先週、ジャフコおよびゴールドマン・サックスから 2,300 万ドルのシリーズ A 資金調達を実施したというプレスリリースも出たので、この数ヶ月を簡単に振り返ってみようかなと思います。いわゆる在籍エントリです。まだまだ会社の知名度もないので、少しでも取り組んでる内容などが伝わるといいなと思って書いています。

dotData についてのおさらい

dotData は、データサイエンスを自動化するソフトウェアを開発・販売する会社です。元々は、NEC の研究プロジェクトとしてはじまり、2018 年に戦略的カーブアウトをする形で米国で設立され、カリフォルニア州サンマテオ市に本社、日本の東京千代田区に日本支社があります。

北米市場および日本市場でビジネスを展開しており、NEC との関連もあるので公開事例などは日本のお客様のものが先行してますが、独立系リサーチ会社の Forrester に機械学習自動化ソリューションの「リーダー」として認定されたり、Forbes で SMBC さまの事例の記事を書いていただいたり、と北米市場でも認知があがり、会社としては 2019 年 1 月から 2019 年第 3 四半期末で 300% 以上の事業成長をしているという状況です。

現在は会社は約 60 人ほどの規模で、70% くらいがエンジニアとして製品開発に関わっています。また、日米それぞれのエンジニアに加え、欧州にも開発拠点があり、時差がある中でもうまくコミュニケーションを取りながら開発を進めています。

dotData でこれまでにやってきたこと

じゃあ、そういう会社の中で自分がどのようなことをやってきたかというと、色々あるのだけど、 3 つほど。

1. チームビルディング

dotData はデータサイエンスオートメーションのためのソフトウェアプラットフォームを提供しています。そのプラットフォームは Web サービスや Hadoop 様々なソフトウェアコンポーネントによって構成されていますが、ユーザーに安心して利用して貰えるようにするためには、各ソフトウェアコンポーネントが正常に動作し続けることが必要不可欠で、その部分の製品開発を担うチームを Platform チームと呼んでいます。dotData Japan が今年の 2 月に立ち上がるタイミングで、 いまの Platform チームメンバーが入社しはじめて、いまは東京に 4 人のメンバーがいますが、この新しくできた Platform チームを立ち上げていく必要がありました。

とりあえず働きはじめたら、まずは US に 1 回来いと言われたので、その出張時に、dotData に誘ってくれた浅原さんから、dotData プロジェクトのこれまでの沿革、組織構造や特にキーとなるリーダーシップメンバーの紹介、製品のアーキテクチャ概要などのインプットをしてもらいました。さらに CEO の藤巻さんとも話をして、まずは周りとの信頼関係を作ること、特に欧州開発拠点のリーダー陣に認めてもらうことがとても大事だと言われ、それを 1 つの直近のテーマにしようと決めたのを覚えています。

その当時、dotData は、US の本社と欧州の開発拠点で主な開発を進めていて、Platform チームの開発・運用ノウハウのほとんどが欧州にあるという状態であったので、 JP の Platform チームは新規開発を進めながらも、それ以外の既存部分をキャッチアップして自分たちでハンドルできるようにする必要がありました。ソフトウェアスタックは過去に在籍したそこそこ規模のスタートアップのそれと同等くらいに大きかったり、時差の関係でコミュニケーションも限定的だったり、次のリリースのための機能開発と並行して様々なキャッチアップをしていくのは困難がたくさんありましたが、チームメイトのコミットメントと学習能力の高さに助けられたこともあり、開発と学習の両方のバランスをうまく取りながら、良い感じに進められることができました。

最終的には、テーマとしていた欧州開発拠点のリーダーやチームとも信頼関係ができ、いままさに始動している次バージョンの開発においても重要部分を任せてもらったり、 組織内での JP Platform チームのプレゼンスもあげることができたのは、この数ヶ月で 1 つ成果が出たことかなと。

あとは、これを進めてきての大きな学びとして一つ伝えておくことがあるとするなら、アタリマエすぎて面白くないですが、国籍とか言語とかバックグラウンドは違っても、僕らは所詮は同じ人と人であって、一つの場所に集まって、顔を合わせてお互いを理解しようとする、それだけで魔法のように関係が良くなる、ということがあります。

欧州開発拠点のリーダーとは、週次でお互いのチームでやってることの共有や課題解決に向けたディスカッションをしてますが、そのコールは最初はどこかぎこちなさがあって居心地がよいものではなかったのが正直なところでした。それは向こうも同じだったらしく、「やはり顔を合わせて話をしないと本当の意味で信頼関係を作って行くのは難しいと思う」という話を二人でして、彼に日本に来てもらうことにしました。そこで仕事をする中で色々な議論をしたり、ランチにいってお喋りしたり、自分の家族を連れて一緒に鎌倉観光に行ったりと、長い時間を過ごす中でお互いの理解が深まり、コミュニケーションがスムーズになり、帰国後のコールも居心地のよいものに変わっていきました。

10 月にも本社でワークショップがあり、久しぶりに顔を合わせましたが、「この前、鎌倉観光にいったときに買っていた娘さんへのお土産はどうだった?」「最高に喜んでくれたよ」とか、「もうすぐ新居が完成してゲスト用のベッドルームが 1 つあるから家族で遊びに来てよ」というオファーをくれたりと他愛もない会話をする一方で、仕事においては彼の方が 10 年くらい経験が上なこともあり、「こういう場面ではこうした方がよい」「それはいいプラクティスでない」といった示唆のあるフィードバックをたくさんくれたりと、とてもよい関係が築けているのは楽しく仕事ができてる要因の 1 つではあるかなと思います。

一方で、やはり太平洋や大西洋を渡るのはお金もかかるし、時間もかかるわけで、直接会えなくても同じような体験ができる VR 会議システムを切望してます。ぜひ取り組んでる方がいれば教えてください。

2. プロダクト開発

dotData というプロダクトはオンプレミスでもクラウドでも利用できる必要があり、大規模な計算をするために Hadoop に頼ってる部分が大きいのですが、その Hadoop 周りで足りない部分を拡張するというのが主にやったことで、デプロイ時の柔軟性があがったり、セキュリティ系の機能をサポートしたりといったことが主な価値です。SRE / Data Engineer 出身者としては、技術的なことをちゃんとやるとそれだけ製品価値があがるという環境なので、楽しみつつ成果を出せる良い環境に思えます。

プロダクト開発というと、プロダクトオーナー(あるいはセールス)に言われたものを盲目的につくり、それが上手くいかないと技術負債だけが積み上がり、どんどん悪いスパイラルに進むみたいなアンチパターンがありますが、今のところ、このあたりがかなり健全で、技術的難易度が高くて見積もりが難しいような機能開発ではまず Proof of Concept の時間を取って見積もり可能にしたり、プロダクトオーナーから顧客の状況にあわせて優先度が高いタスクが積まれても他のタスクはスコープから落とすけど良いかみたいな議論ができたり、まぁ、アタリマエのことを皆がアタリマエにできている開発チームなので、とても働きやすいです

3. パートナーシップ戦略

dotData というプロダクトをより多くの人に届けるためにパートナーシップ戦略というのはとても重要です。なぜなら dotData のようなスタートアップにとって、自社プロダクトだけで全ての要件を満たしたり、全ての顧客にリーチするのが難しいので、何らかのパートナーシップによって足りない部分を補い、より多くの顧客により多くの価値を届けられるようにする必要があります。

パートナーシップ戦略といっても色々とありますが、この数ヶ月で大きく進捗したのが AWS とのパートナーシップです。既にお客様が AWS 上に dotData をデプロイしてることもあり、 AWS Summit 2019 にてセッション枠をいただいたり、AWS / NEC と共同でリファレンスアーキテクチャのプレスリリースを出させてもらったりという活動からはじまり、 AWS の公式のパートナーシップネットワークにおいても、7 月に Select、9 月には Advanced Technology Partner として公認をいただくことができました。JP Platform チームとしては Technology Partner として認定してもらうためにチームで AWS 認定資格を手分けして取得したり、AWS SA の方々のアーキテクチャレビューを実施したりといったところで、大きく貢献できました。

また、AWS 以外にも Microsoft for Startups に採択いただき、Azure についても連携の強化などが検討されている状況です。

このあたりは、これまでに AWS や多種多様な SaaS をユーザーとしてかなり使っていた経験や、プロダクトマネージャーとしてプロダクトをどう広めるのかを色々としてきた経験が活きてる部分もかなりあり、今までのキャリアの Connecting the Dots 的な感じで、自分の中ではやっていてとても面白い領域だったりします。お客様、パートナー企業、そして dotData にとって良い形になるように今後も活動していきたいなと思います。

dotData と自分自身のこれから

今は極めて順調と言えるものの、今までの経験上それがずっと続くなんてことはないと思ってますし、課題は技術面でも組織面でも色々とあります。そして、市場全体が伸びている一方で、競合他社も大きな資金調達や買収などの動きが活発で、近い将来どうなっているかは分からないです。

ただ、いまは全体としてとてもいいチームになってきていて、このチームで目標に向かって努力していけばきっといい成果に繋がるのではないかと信じてます。「距離は離れてるし、言葉の壁もないわけじゃない、それでも同じ目標に向かって、それぞれがリスペクトし合って良い仕事ができてる実感がある」というのは、他の人も言っていたのでそうなのかなと。

そして、日本人の創業者たちが設立した日本にルーツがある会社に、何かの縁で様々な国から集まった人が、同じ目的に向かって、皆が協力して努力して成果をあげる。これは、最近、盛り上がってたラグビー日本代表にも似たものを感じ、日本でもスタンダードなチームの在り方になっていくのかなと改めて思ったこともあり、そういうグローバルチームの中で、どのようにチームとして、個人として、貢献し続けて、いまの良い文化をさらに磨きながら事業を伸ばしていけるのか、そのあたりを1 つテーマとして、しばらくがんばっていきます。

全体的にエモめな成分が多めなのですが、技術的にどういうことをやっているかみたいな話もどこかで機会があればちょっとずつ発表していきたいとも思います。それでは、また!

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長野県下諏訪町出身。ソフトウェアエンジニアおよびエンジニアリングマネージャーとして働いてます。
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