新しいことなんて始めなくていい
新しいことを始めるっていうのは、とても刺激的で楽しい事です。僕は、物事がうまくいっていない時ほど新しいことを始めたくなります。
でも本当は、物事がうまくいっていないときほど新しいものよりも、今持っているものを見つめることが大事。
僕たちは、既に価値のあるものを持っています。大した努力もしていないのに、今持っているものを「良くないもの」「大した事のないもの」と決めつけて、より刺激的な新しいことに飛びついてしまいがちです。
僕は、GROVING BASEというシェアオフィスを持っています。素晴らしい商品です。今あるオフィスの魅力をしっかりと伝えるだけで良いのに、さらなる魅力を増やそうと新しい事を始めてしまいます。例えばイベントを企画したり、ビジネスのサポートサービスを企画したりして。
他にも、colon coffee roastersという焙煎所のブランドで、コーヒーを販売しています。これもコンセプトがしっかりしていて品質も良い、我ながら素晴らしいコーヒーです。だけど、思ったよりも売れないとき新しいことを始めようとしてしまいます。例えば新商品開発です。素晴らしいコンセプト、パッケージ、クオリティのコーヒーをしっかりと届けることを怠って・・・。
もちろん、新しいことを始めるのはとても大事なこと。新しいことを始めないといつかは衰退して滅びるものです。
僕が言いたいことは、今あるものさえまともな状態に仕上げられていないのに、今あるものを売るよりもっと労力のかかる新しいことを始めるのは違う、ということ。無駄とは言いませんが、スタートアップ時の貴重な時間とお金を浪費してしまいます。
まずはシンプルに、今あるものをしっかりと実らせる事が、成功と安定への最短ルート。
あれもしたい、これもしたい。
そんな状態が続いている人は、今自分が持っているものをもう一度確認してみてはいかがでしょうか。まずはシンプルに1つのことをやり尽くしてみるのも、楽しいもんです。
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