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21歳、感謝と挑戦。

桜は散り際を迎え、夏が顔を覗かせ始めた。
朝晩に潜んでいた冬は、少しずつその勢いを落としていく。春というには少し暑すぎる日差しが、窓ガラスをすり抜ける。

どうやら僕は、同級生で一番早く21歳を迎えるらしい。

「大人の仲間入り」1周年記念日

二十歳という実感が持てないまま迎えた去年の誕生日から、1年が経った。

去年の4月からずっと、「二十歳」という言葉が独り歩きしていた。二十歳という称号を授かっただけでは、僕は僕が思う「大人」にはなれなかったから。

この一年は、自分の掲げた理想や希望が形になることなく、次から次へと壊れていった。それをコロナや他の誰かのせいにしては、自分の弱さと未熟さを痛い程思い知った。

影響力のあるポジションでは自分の弱さが相手を傷つけることを知った。優しさだけでは、相手を大切にできないことを知った。受け入れたくない事実が、またしても乱暴に僕の未来を妨害した。

でも。

ようやく、この一年を通して、僕が思う本当の「大人」になりたいと思えるようになった。色々なことが望み通りにならない一年だったからこそ、このままで終わりたくないと思った。「希望を失った人」「欲しいものを手に入れ損なった人」で終わりたくない。もっともっと強い自分になりたいと心の底から思えるようになった。無理はしない主義からの脱却。現状維持はもううんざりだ。

今、言葉で言い表せないほど、感謝したい人たちがいる。強くなりたいと思えたのは、間違いなくその人たちのおかげだ。彼らは気付いていないかもしれない。でも、僕のためにかけてくれた (あるいは意図せず自分自身や他の誰かのためにかけていた) 一つ一つの言葉や行為が、本当に今の僕を支えている。そして、彼らのような強い人になりたいと思った。

彼らと出会えて本当に良かった。今年も一緒に活動する人たちに、そしてそれぞれの道を歩む人たちに、ありがとうと伝えたい。

4月からは、新しい環境で、新しい人たちと、新しいことに挑戦する。来年の桜が花開く頃には、今よりも強い自分になっていたい。原動力を育めた20歳の1年間に感謝しながら、21歳は挑戦の年にする。

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