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名探偵コナン 黒鉄の魚影 感想・伏線・小ネタ(ネタバレ)

黒鉄の魚影の感想、自分なりに見つけた小ネタ、好きなシーンなどをまとめ。
2回目見に行く人は、意識して見てみるとおもしろいかも。

1.感想

(1)内容

哀ちゃんの今までの切ない気持ちが出まくってる最高の映画だった。原作の切ないシーンがいくつもよぎって、言葉にできない。
いろいろ哀ちゃんに言わせすぎな感もあったけど、最後に奪ったものを返すあたり哀ちゃんらしい。素晴らしい映画で満足だった。

あと、今までのコナン史上、最も追いつめられてたなぁって印象。コナンくんが焦ってたり、博士が男気魅せるシーンはなかなかレア。哀ちゃんが奪われるシーンは、迫力と絶望感あって良かった。

(2)OP

昔のオープニングが好きなので、おしゃれだったけど昔のオープニングに戻してほしい!

(3)ED

スピッツの「美しい鰭」めっちゃいい曲。
余韻もあってすごく良かった。

その他、小ネタ・伏線・悪かったところは下に書きます。


2.原作に関する小ネタなど

(1)灰原がコナン君にメガネを渡すシーン


  原作ピスコ登場回で、コナンから灰原へメガネを渡すシーンの再録。原作時は、「気休めにはなるわね」ってサラッと流したけど、映画では思い出深そうにしていたのが良いシーン。

(2)灰原の「子どもの言葉で人生が変わることもある!」という説得


原作で、ベルモットに正体がバレた後、FBIから証人保護プログラムを受け、別人になることを勧められる灰原。最初は「みんなに迷惑をかけたくない。安全になるなら」と承諾しようとしていた。
しかし、別事件の歩美ちゃんに「逃げたくない。逃げてばっかじゃ勝てないもん、ぜったい!」という言葉に心動かされ、自分の運命から逃げないことを誓ったシーンが背景にあるように思えた。
自分の体験を軸にした説得力のあるとても良いシーンだった。かなり好きなシーン。

(3)灰原の「新一くん」呼び

原作漫画、映画通じて(たぶん)初めて「新一くん」と名前呼び。2人でいる時は「工藤くん」、みんなの前では「江戸川くん」と呼んでいたので、初の名前呼びで印象深かった。

(4)「バイバイだね、江戸川コナンくん」

原作で灰原のお母さん(宮野エレーナ)が、安室さんに言った言葉と全く同じ。お母さん譲りの哀ちゃんらしさが見える良シーンだった。

(5)ラストシーン、お土産のオブジェに映るイルカ

イルカと言えば!と思って、これは勝手な妄想かも。
原作で、「海の人気者であるイルカ(蘭に例え)には、深い海にいるサメ(灰原自身を例え)は絶対に勝てない」と嘆くシーンがあり、個人的にとても魅力的なシーン。
意味深に映ったオブジェのイルカには、「自分もイルカになれた」という哀ちゃんの満足さを表したのでは?と思ってにやけてしまった笑

(6)フサエブランドの再登場


原作40巻あたりで登場したフサエブランド。灰原が好きなブランドとして、原作でもちょこちょこ登場。フサエブランドの社長、フサエキャンベラも幼い頃、自分の金髪がコンプレックスだったというエピソードがあり、映画の直美や周りと馴染めなかった灰原と関連があった。
ベルモットがフサエブランドを好んでいる描写が初登場し、かなり意味深だった。

(7)ジンの「さぁ、どうだったかな」発言

ピンガに「潜水艦爆破のことを伝えたのか?」とキールに聞かれた際の言葉。
原作、ベルツリー急行で(たしか)ウォッカに「名古屋で爆破することを伝えたのか?」と聞かれた際、同じセリフを言ってた(ような気がする)。ジンのお決まりのセリフなのかな?

(8)ベルモットのボルゾイ


原作、板倉の日記に「後ろで猫の声がした途端、慌てて電話を切った、猫が苦手なのだろうか…」といった描写がある。電話相手はベルモット(ではないか?)と表現されており、未だ不明のまま。
今作でベルモットが犬とじゃれてる様子が描写されている。なんの意図もなさそうだけど、動物嫌いというわけではなかったんだなという感想。

(9)ベルモットの「玉手箱」発言

1つ目は、老若認証システムと蓋を開けたら老化する玉手箱とをかけた表現
2つ目は、「玉手箱は海に沈んでいないとね」というベルモットのおしゃれ発言に繋げる伏線。
原作、ベルモットから特定した黒の組織のアドレスを哀ちゃんが「開けてはならないパンドラの箱」と表現している。洋風なベルモットなら同じ「パンドラの箱」と思いきや、「玉手箱」と表現し、考えられたワードチョイスだなぁと感心した。個人的にこういう細かい表現がすごく好き。

(10)ライ・バーボン呼び

秀一と安室の呼び方。お互い、本名の赤井秀一と降谷零と呼び合った後、コードネームの「ライ」、「バーボン」と呼び合っていたのが印象的だった。

(11)あの方が最近姿を見せていない

上記は、ラムの発言。原作(単行本)では出てきてない内容で、烏丸が別の姿になっていることを示唆していた。


3.好きなシーン

(1)黒鉄の魚影のタイトル

1つ目は、文字通り、コナンの花火ボールで海中の潜水艦が魚影のように写し出されたこと。
ここはまさに「魚影」と言った表現で、タイトル回収秀逸だった。
2つ目は、魚雷が使われてたので、こちらもかな?といったところ。

(2)江戸川コナン、探偵よ!

いつもの決めゼリフ。
コナンくんが「江戸川コナン」、哀ちゃんが「探偵よ!」とドヤ顔で言うシーンはめっちゃ良かった。

(3)哀ちゃんの回想シーン

「バイバイだね、江戸川コナンくん。」と言った後の回想シーン。原作のいろんなシーンが出てきて、1番感動したシーンだった。
今まで何度も助けられてきた哀ちゃんが、助けに行くシーンも含め、感動の連続だった。
出会った頃からの哀ちゃんの葛藤を考えると、うれしく切ない感動シーンだった。

(4)「君がいれば」のタイミング

哀ちゃん奪還で流れると思い、わくわくしていたら流れない!!
その後の哀ちゃんが助けに行ったシーンで流れて、「なるほど2人のシーンで流したかったのか」と勝手に納得した笑

(5)哀ちゃんが拐われるシーン

疾走感と相手が1枚上手だった絶望感がすごかった。
コナンが珍しく動揺するシーンもあって、追いつめられた!という感じが迫力満点だった。

(6)イヤホン共有

地味に最初からイチャついてる感じが良かった。笑


まとめ

今までのコナン映画史上、最も原作に関わって、最も追いつめられた作品だった印象。
ストーリーよりも今までの原作コナンを背景にしつつ、作者が伝えたいことを組み込んだ素晴らしい作品だった。

哀ちゃんは、まだまだ数多くの伏線が残っているので、1つずつ回収して綺麗に終わって欲しいなぁという1ファンの望み。

2回目見に行くか迷う。

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