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【受験生応援企画】今年の診断士1次試験の変更点と、昔に比べてチャンスは広がっている話

2023年8月5日と6日は診断士1次試験です。
今は受験生の皆様は最後の追い込み期間だと思います。

今回は、今年の1次試験の状況について書いてみたいと思います。

■ 試験のルールについて

コロナが5類に移行し、試験のルールも変更になっています。

令和4年

令和5年

昨年はコロナ罹患者やコロナ患者の濃厚接触者は、有無を言わさず受験不可でした

今年は、コロナ罹患者等の体調不良者は、受験をお控えください、という抑え目の表現になっています。
また、濃厚接触者でも、本人の体調に問題なければ受験が可能ですので、家族がコロナに罹患してもあきらめないでください。
(そもそも、保健所からの公式的な濃厚接触者特定がなくなりました)

試験会場での検温は原則なくなりました。したがって高熱(37.5度以上)でも試験会場前で受験をお断りされることはなくなりました。
高熱の場合の受験は自主判断になります。

消毒についての記述はありませんので、会場にはアルコール消毒液は設置されないものと思います。
気になる方はアルコール消毒液やウェットティッシュを持参するのが良いでしょう。

マスク着用は各自の判断になりました。脳をフル回転させたいときにはマスクを外すのが良いと思います。特に財務会計で厄介な計算問題をする場合なんかにマスクを外すと良いでしょう。

ただ咳が出る場合は試験監督員からマスク着用をお願いされる場合があります。
また、体調に問題なくても、誤嚥で咳が止まらない場合など、体調不良と誤解される恐れはあります。
他の受験生とのトラブルを避けるためにも、マスクはすぐに付けられるようにしておくべきと思います。

■最近の1次試験の合格者数と、2次筆記試験への影響

このブログを書くにあたって、今年の中小企業診断士試験の日程を調べてみて気が付いたのですが、2次試験の実施日から筆記試験合格発表(口述試験の資格を得た人の発表をこのブログではこう表現します)までの期間が随分と長くなっているように思いました。

2次試験実施日:10月29日(日)
筆記試験合格発表:1月11日(木)

令和5年 中小企業診断士試験 試験日程より

今まで筆記試験の合格発表は12月上旬くらいだったはず………

2次筆記試験が終わってから合格発表の間は非常にモヤモヤした期間なので、できれば長くしないでほしいものです(しかも年末年始を挟んでいます!)。

調べられる分だけの過去を調べてみると、2008年から2020年までは、2次試験から筆記試験合格発表までの期間は、ずっと「47日間」でした。
これは試験の日から6週間後の金曜日に合格発表日が固定されていたことを意味します。
一方、2021年からこの法則が崩れて、以下の表の通り2次試験の結果待ちの期間が長くなりました。

合格発表までの期間

これはなぜなのでしょうか。

そこで調べてみました。

最近の1次試験の合格者を見てみます。
受験者数が増えているのに加え、合格率も上昇しており、合格者数は増加傾向です。

1次試験受験者数・合格者数・合格率

グラフの濃い青の棒グラフが試験合格者数で、2016年から2021年までは一貫して増加しています。
2022年は合格者が減少しましたが、それでも、受験者数17,345名、1次試験合格者6,019名、合格率28.9%でした。

1次試験合格者が増えた結果、2次試験受験者数も増加し、記述の採点に時間がかかるようになったので期間を延ばした可能性はあります。

念のため、2次試験の受験者数のグラフも載せておきます。やはり近年増加傾向ですね。

2次試験受験者数

さて、話を戻して、1次試験合格者数と、2次筆記試験合格発表までの期間のグラフを重ねてみます。

1次試験合格者数と筆記試験合格発表までの期間

2019と2020は受験者が増加しても例年同様の期間で採点する必要がありました。
これは時間的にきつかったので、2021年から筆記試験合格発表までの期間を延ばしたのかもしれません。

では2023年は、というと、昨年と同様74日の期間があります。
これは、今年も1次試験の合格者数が多くなることを想定していることになります。
1次試験受験の皆さんは、心強いデータなのではと思います。

一昔前と比べて多くの方が1次試験を突破できるようになっています。
影ながら皆さんのご健闘を祈っています。


IT系企業に所属する企業内診断士です。