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診断士を更新してみた

2023年10月に、診断士の資格を更新しました。

私の場合は、2017年12月に試験合格、2018年11月1日に登録なので、5年後の2023年10月31日で期間満了となります。
更新に際し、へーそうだったんだー、と思うところもあったので今回ブログに記しておきたいと思います。

■公式ルール

診断士登録の有効期限は、5年となっています。

試験合格から5年ではなく、登録から5年です。
なお、ご存じかと思いますが、更新に際し、企業診断の実務を30日分(30ポイント)実施し、研修を5回受ける必要があります。

登録の更新は、中小企業庁に申請することで行います。
申請は、約1か月前から、資格の満了日まで受け付けてもらえます。
また、3月31日に満了(4月1日登録)の方は人数が多いので、特別に、1か月前とは言わず、早期申請を受け付けるようです。

去年(2022年)の場合は10月31日付でこんな案内が出ていました。

なんと、5か月も前の11/1から申請可能になっています。
2023年も、10月末に同様の案内がでると思います。

■診断協会から更新書類が送られてくる

私の場合は10月31日までに更新すればよいのですが、いつから受付が分かりませんでした。公式ルール上は「約1か月前」となっており、1か月前って、具体的にいつなのさ、と思って9月末ごろからウズウズしていました。

そう思っていたところ、診断士協会から更新のための書類が届きました。
これは協会が行っているサービスだそうです。
なので、協会に入っている方は書類が届いたタイミングで事務処理を開始すればよいと思います。

なお、提出する書類は協会特有のものではなく、中小企業庁のページから自分でダウンロードできるものです。

また、書類だけではなく、書類提出状況確認のメールも協会から送っていただきました。

ここまでされれば、うっかり更新を忘れることはないと思います。

■診断協会で書類不備を確認してもらえる

診断士協会に入っている場合は協会経由で中小企業庁に申請書類を送ることもできます。
その際、書類不備が無いか、協会で事前に見てもらえます。

この書類不備、実は私、引っ掛かりました。

企業診断の実務として、私は期間を重複して3社の支援を行いました。
申請書には支援の開始日と終了日を書くのですが、このまま中小企業庁に書類を提出すると、実施日の確認があるかもしれないと協会の方から連絡をいただきました。

支援実施の開始と終了が重なっていた

これは、支援は1日に1社だけというルールに抵触する可能性があるから、とのことでした。
1日1社のルールは知っていたのですが、支援の期間が重複しているだけで、疑義が生じることに思いが至りませんでした。

早速、支援の日程を協会の方にメールで連絡して、追記してもらいました(書類を突き返されることはなかったです)。

重複の疑義を防ぐためには、提出書類に期間の開始と終了だけでなく、具体的な支援日を記入しておくべきでした。
あとで気が付いたのですが、協会が出している冊子にも、手書きでよいので日程を記入してほしい、と書いてありました。
専用の記入欄は無いので期間の下の欄に追記すれば良いようです(下図)。

中小企業診断協会 企業診断ニュースより 日程は手書きでもOK

■どのようにしてポイントを稼いだか

私は企業内診断士で、コンサルティングの副業はしていません。
そんな私が稼いだポイントの構成は以下の通りです。

・実務ポイント

東京プロコン塾 実務実習:合計18ポイント
東京プロコン塾OBとして商店街の交通量調査:1ポイント
大塚商会 経営支援:合計11ポイント

東京プロコン塾
東京協会主催の、いわゆるマスターコースです。

大塚商会 経営支援サービス 中小企業診断士の皆様との協業
大塚商会で、企業と診断士とを結びつけるサービスです。

私は、東京プロコン塾と大塚商会の2つのルートだけで全ポイントを稼ぎました。

東京プロコン塾の実務実習は必須科目ではなく、希望者がエントリーして実習を行う形式でした。
実務実習は、指導担当の診断士の先生がいらっしゃいますが、診断士試験合格後の実務補習よりもフラットで、一緒に考えていこう、という雰囲気の中で実務を進めました。

大塚商会の場合は完全に診断士同士の協議で支援を進めていきました。ああでもないこうでもないと、悩みながら進めていきました。

それぞれ良い経験をさせてもらいました。

・理論政策更新研修

あきない総研:1pt
大塚商会:3pt
東京協会:1pt

理論政策研修についてはいろいろな機関が行っていますが、私の受けたところは、講師の方がかなり準備されて臨まれている研修ばかりで、非常に充実していました。

■おまけ

私は情報処理安全確保支援士という情報セキュリティの資格を保持しています。

こちらは、3年更新で、
毎年:オンライン研修(2万円)+ 3年に1回:1日集合研修(約8万円)
のサイクルで回ります。

この集合研修が、資金的に結構きついです。
研修に意味がないとは思いませんが、講義を聞いてザワザワと議論し、あっというまに終わる感じで、これで1日8万円はちょっと高いなと思います。
もちろん講師の方は充実した講義になるように準備されていましたが、診断士の理論政策研修の充実度を超えるものでは無く、10倍以上の価格なのに同程度の内容と思えて、モヤモヤします。

支援士の更新は、別の手段が残されています。
それは、もう一度試験を受けて合格し、再度登録する手段です。
これは、公式のFAQにも掲載されている由緒正しい(?)方法です。

IPA 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) よくあるご質問 より


私は支援士登録が2018年なので、来年2024年で2回目の更新となります。
今回は、集合研修ではなく、再試験ルートで行きたいと思っています。
ということで、2024年春の情報処理技術者試験を頑張りたいと思います。
うまくいったらまたレポートします。

なお、診断士の場合も、もう一度診断士試験に合格して15日間の実務補習を受ければ原理的には再登録可能だと思いますが、実際に実行した人はいますかね。(私は絶対にイヤです)。


IT系企業に所属する企業内診断士です。