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地方のWEBディレクターは”おいしい”ポジション

山梨のWEBディレクター廣瀬です。人材領域に強いことを強みに、山梨のWEB制作会社でディレクターとして働いています。
私はWEBディレクター歴1.5年のまだまだ駆け出しですが、この仕事はおもしろいし”おいしい”と感じることが多々あります。WEBディレクターという仕事の魅力を伝えたい。

そこで本記事では「地方で働くこと」を一つの切り口としながら、地方のWEBディレクターの”おいしさ”をシェアしたいと思います。

↓ 筆者の自己紹介は別記事にまとめています ↓

はじめに前提を整理

働いている環境

山梨県で15年以上、第一線でWEB制作をしている会社です。地域トップクラスの実績があり、新規だけでなく既存クライアントからリニューアルや新PJTでサイト制作相談があります。
ディレクターは私一人ですが、デザイナー/エンジニア/労務担当合わせると10名弱の組織です。

地方のWEBディレクターの定義

「地方のWEBディレクター」とは、名の通り以外に営業とディレクターを完全分業していない小規模な組織で働くディレクターも含んでいます。案件化以前の商談から参加する働き方で、デザイン・コーディング以外は大体担当する働き方。

大きな組織で分業体制がしっかりしていると、もしかしたらこれから書いていくことは共感できないかもしれません(悪しからず)

では早速、地方のWEBディレクターが”おいしい”理由を、大きく3つに分けて紹介していきます!

その一:顧客折衝が低ストレス

いわゆる「業者扱い」されることが少なく、フラットな関係性で顧客折衝できるのがWEBディレクターが”おいしい”理由の1つ目です。案件成立前の相談時点でも業者扱いされることがほぼなく、営業時代を考えるとストレス0と言っても良いかもしれません。

これは私個人の仮説ですが、地方にWEB制作ができる会社・人材が少ないことが関係しているように思います。存在自体が希少で、相談できる相手が少なければ、なかなか邪険にはできないでしょう。

また、顧客自身のWEBリテラシーが低いことも大きな要因です。顧客自身がWEB制作の目的や方向性・システム要件定義ができる場合、制作を外注するだけという状態になります。こうなってしまうと業者扱いになってしまいますが、地方企業にはWEB人材が少ないため「相談に乗ってください」というオーダーが多いです。

実際にいただくご相談には、
「WEBサイトを作りたいが、サイトの内容から相談したい」
というものも少なくありません。
取引になればお金をいただく側ではありますが、忖度したり過度にへりくだることもなくプロとしての価値提供に集中できる仕事が地方のWEBディレクターです。

その二:プロジェクトマネジメント経験が積める

WEB制作会社はさまざまな業種の制作プロジェクトに携わる可能性があります。WEB・ITリテラシーも違えば、仕事の進め方自体も異なる会社・人たちと円滑にプロジェクトを進めるためのマネジメント経験ができるのが、地方のWEBディレクターが”おいしい”理由の2つ目です。

WEBディレクターが担うプロジェクトマネジメント(PM)は、目標達成=WEBサイトの公開を目指して計画・実行・管理を担当しますが、対制作チームと対クライアントではコミュニケーション方法が全くの別物になります。
制作チームのクリエイター陣とは当然のように専門用語で議論して、使い慣れたツールを使って案件管理ができます。一方クライアントに対しては、先方のリテラシーに合わせた説明が必要になりますし、使用するツールもクライアントが使えるものをチョイスする必要があります。
共通の目的であるWEBサイト公開に向けて、時には要求したり協力を仰ぎながら社内外のメンバーとコミュニケーションを取るのは、かなり大きな経験値になります。

その三:チャレンジできる幅が広い

WEBサイトは「会社の顔になる」モノづくりで、そう頻繁に作るものではありません。そのためクライアント側に経営層が参画することが多々ありサイト制作の打ち合わせで経営課題に触れることも多いです。

  • 新規の問い合わせを増やしたい

  • 採用のためにリクルートサイト作りたい

  • サービス認知を上げて集客したい

  • 業務改善になる機能を持たせたい etc…

このような明確な目的を達成するには、サイトへの集客や導線・コンテンツ設計が重要になります。一昔前の名刺代わり的なHP制作にはなかった、マーケティング要素が必要になっています。
また、WEBサイトに掲載する文章はライターに頼んでまとめてもらうのが一般的ですが、それがむずかしい場合はクライアントに原稿を用意してもらいます。しかし、大抵のクライアントはWEBに合うように原稿を用意することはできません。

マーケターやライターを抱えている地方の制作会社は超レア。困っているクライアントを放っておくわけにもいかない。
じゃあどうするか?

WEBディレクターができるようになれば提案の幅が広がります。デザイナーやエンジニアとは異なり、WEBディレクターはWEB制作に軸足を起きながらWEBにまつわるさまざまなスキルにチャレンジできるポジションでもあります。
これが地方のWEBディレクターが”おいしい”理由の3つ目です。

まとめ:キャリアが広がるたのしさ

WEBディレクターが”おいしい”と思う理由を紹介してきましたが、どうせ働くなら仕事に費やす時間帯効果が高いほうが良いという考えが根底にあります。
その点で地方でWEBディレクターとして働く時間は、やりがいを持ちながら自分自身が成長できる実感があります。しかも、ディレクションで鍛えられるコミュニケーション能力やマーケティングやライティングスキルは、WEB制作以外でも非常に重宝されるスキルです。自分の市場価値を高めることになり、キャリア形成にも高く貢献してくれることでしょう。

総じてビジネスで重要視されるスキル全体を鍛えてくれるのが、WEBディレクターだと思います。
WEBディレクターに興味がある方は、是非一度チャレンジしてみることをオススメします。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
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番外編:地方ならでは?の小話

その二で「仕事の進め方」について触れました。

WEB・ITリテラシーも違えば、仕事の進め方自体も異なる会社・人たちと円滑にプロジェクトを進めるためのマネジメント経験ができるのが、地方のWEBディレクターが”おいしい”理由の2つ目です。

その二の冒頭

度肝を抜かれたクライアントの小話を最後に。

そのクライアントはとある宗教法人さんで、リテラシーは高くない方が担当者でした。制作依頼をいただけたので、WEBサイト用の原稿をいただく運びに。
メールをしても基本返信は遅い方で、依頼してから回答が来るまでも日数がかかります。ようやく原稿がまとまったようで「今から送ります」とメールが来たので一安心。

翌日、PC入力したテキストが原稿用紙に印刷されたものが送られてきました。クレヨンしんちゃんでしか見たことがない封筒に入って。


今から送るって郵送するってことだったのか〜

もちろん、原稿はデータをメール添付して再送してもらいました。
おわり。

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