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詐欺?救済?日曜日の昼下がりのカフェはワンダーランド!

ある日曜日のこと、お昼をまわって少し空席が目立ち始めた都内のチェーン店のカフェで、いつも通りネット記事を書いていました。
気が付くといつの間にか隣の席のグループが入れ替わっていて、中年の女性2人と高齢の女性1人の3人組が座っていました。
なんか珍しい組み合わせ?

最初は気に留めず、ひたすらネット記事を書いていたのですが、何だか不思議な雰囲気の3人。3人とも敬語で身のうえ話をしている?どんな関係?途中から会話を盗み聞きしてしまいました。どうやら高齢の女性は夫に先立たれ、家族親族も疎遠なようです。最近増えている、都心の孤立無援な高齢者のようです。
そして盗み聞きをして5分、中年女性が突然宗教の話を切り出しました。どうやら中年の女性2人は某仏教の信者で、高齢の女性を誘い出したのはその勧誘のようです。対する高齢の女性はS学会に入っていると主張します。

最初は高齢の女性の身の上話や、健康に気づかった話で場をつなぎ、途中から宗教の話に。宗教勧誘と気づいたその瞬間、お婆ちゃんの全面否定する反応!最終的にお婆ちゃんはブチ切れて店を出ました。引き留めるも失敗し、無念そうにするお姉さん。
自分は「勝負あり!」と思っていました。

自分は無宗教です(宗教というものの考え方や成り立ちには興味ありますが、信じる気は一切ありません)。宗教勧誘は詐欺と思っています。なのでお婆ちゃんサスガ!と思っていました。
ですがその後、店内で残された2人の女性の会話・・・
「おばあさんを救えなかったねぇ」
「ぜったいS学会に届け出したとか嘘だよ」
「あぁいう間違った考え方をするから、みんな不幸になるんだよ」
その後、彼女らの宗教本部?に連絡、隠語で会話していました。

自分は衝撃を受けました。打ち震えました。本気でこんな行為が救済と思っているのか?

この3年、どんなに科学・統計を振りかざしても信頼して貰えませんでした。これだけコンプラ厳しい現代に、正しいと言われる科学を話しても、罵詈雑言を浴びました。それなのに「神様のお言葉を信じろ」という非科学的な言葉を、無力な老人に浴びせまくる人間に驚愕しました。そしてそれを正しいと信じて、全く悪を感じていないその感性に膝から崩れ落ちました。

自分は、もっともっと死ぬほど鈍感になるべきなのかも・・・

さらに衝撃だったのは、なんとその10分後にお婆ちゃんが戻ってきたこと。
そのお婆ちゃんの第一声
「さっきは酷い事をいってごめんね」
そしてそのままお婆ちゃんは、その宗教の施設へと連れていかれました。

なんでお婆ちゃん戻ってきた!!
熱心に本気で会話してくれたのが嬉しかったのか!?
きっとそこには、合っているか間違っているか、正義か悪かなんて関係なく、本気で心配してくれたのが嬉しかったのか?
孤立無援の存在を救うムラのような役割がまた、宗教の一面なのか?

非科学的でも許される世の中なら、科学的でエビデンスのある発信をしてる自分が何で批判を浴びることがあるのかなぁと、思ったり思わなかったりしました。

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