住宅ローンを断られた医師、今度は再審査を要求され…
こんにちは、たくゆきじです。
今回の記事では「住宅ローンをめぐるよもやまばなし」第2弾をお届けします。第1弾は下の記事になります。
勤務医が住宅ローンを組む際に意識しなければならないのは、転勤の時期です。というのも医局に属していると、若手の頃は人事異動がしょっちゅうあるんですよね。
毎年病院が変わるのはある意味当たり前のできごとですし、なんなら半年に一度病院が変わることもままあります。
個人的には、この辺に関してはいろいろな環境を経験し、いい勉強ができたなぁと思っています。
ただ、住宅ローンに関しては少し話が異なってくるんですね。
銀行側としては病院が変わると転勤扱いになるため、対応がややこしくなってしまうのだそうです。このへんについて私が経験したことをお伝えします。
突然の連絡「住宅ローンの再審査が必要です」
私は住宅ローンの仮審査を2021年12月に通しており、2022年4月に打ち合わせが済んで着工予定でした。
ところが、2022年3月に突然、銀行から連絡が入りました。どういう連絡かというと、「再度住宅ローンの審査が必要となります」という内容です。
どういうことなのか銀行側に確認してみると、健康保険証が変わると転職扱いになるので再度住宅ローンの審査が必要となります、との返事でした。
勤務医のよくあるキャリアなのに…住宅ローンの落とし穴
私は2022年3月に大学院での研究を終え、2022年4月に臨床業務に復帰することとなっていました。3月までは非常勤の医師としてバイトで食いつないでいましたが、4月に常勤の医師として臨床業務に復帰するにあたり、常勤先の病院の健康保険証へ変更が生じます。
その健康保険証の変更が、銀行から見れば転職扱いになるとのことでした。
「え…そうなの…?」
なんでこんな感じになったのか今でもよくわからないのですが、今回のケースでは新しい病院先での給与明細と職場からの給与証明書がないと住宅ローンを貸すことができない、とのことでした。
私としては2021年の12月に仮審査を通す際、4月に常勤に復帰する旨は伝えていましたが、その点が銀行側の意識から抜けてしまっていたようです。
「おいおい、マジかよ…もう打ち合わせ終わってるんだけど…」
ただ、銀行がもう一度審査が必要というからには、その手順に乗るしかありません。
そのため、4月分の給与が降りたら即座に給与証明書を発行していただき、急いで再審査をしてもらったのでした。常勤先があるとより属性が良くなるため、住宅ローンの審査は問題なく通過しましたが、正直借りられなかったらどうしようとかなり不安になりましたね。
家を建てたい若手勤務医は要注意!
医局人事ではいつ他の病院へ転勤となるか、そのタイミングをコントロールすることはなかなかできません。特に若手の間はなおさらです。
医師の主観としては、「医局人事」は一つの組織(=医局)によって差配されているので、勤続年数がキャンセルされる認識はないのですが、社会的にはそう捉えられないこともあることを今回知りました。
もしかしたらそこまで細かく言ってこない銀行もあるかもしれませんし、そのへんの都合は正直言ってわかりません。
ただ、こういうこともありうるというケースレポートとして、今回の経験を共有できればと思いました。
皆様のお役に立てばうれしいです。
※本記事はm3.comで連載中の記事を改変して転載しております。
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