Rendevous - C'était un Rendez-vous - 1976

9分間の刹那
夜明けのパリの街をV12エンジンの咆哮が駆け抜ける。ワンテイク、ローアングルのスチール映像のわずか9分間の短編映画だが、映像からはドライバーの生きざま、パリの街の息遣いが伝わってくる。

一見するとルール無視の気の狂った暴走映像のようであるが、実は腕の確かなドライバーがマージンをもってドライビングしているのがわかる。しかも楽しんでいる。

V12エンジンのサウンドは、操作映像は一致しているがスピードは合っていないことからアテレコなのもわかる。

そんなことも感じながら観た。

後日メイキング映像もあることが判明し、答え合わせすることができた。

やはりブラインドの危ない場所は監視スタッフを立たせていたらしいし、実際の走行はメルセデスのセダンだった。パリ独特の石畳も含めたストリートにフィットしたサスペンション性能が理由らしく(カメラのブレを考慮して)、やはりローアングルにはかなりの拘りがあったという。実に興味深い。

C'était un rendez-vous - Lelouch - Making-of - English Subtitles
https://youtu.be/LDXFvtVlYcM

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