ウォッチメン。(コーチングとか)

おっさんになると周りの知人等にコンサルティングやコーチングを職業にする人間が割とポコポコうまれてきます。自分自身度々コンサルタントとしてのお誘いを受けたりする事もありましたが、それだけでお金を貰うのは性に合わない為お断りさせて頂いておりました。ホール内におけるタイムコントロールとか劇場型クレーム対応テクニックだったりとか色々ネタはありますけど自分の部下に教えるだけで手一杯でしたし、自分が何かで1番を取るよりも自分が教えた子が1番を取ってくれる方が嬉しい性分であり、皆出来る子になって俺を食わせてくれが最終目標なのです。ビバお飾りトップ。

コーチングとか色々

昔は会社のお金でコーチング(ビジネスコーチング含む)やリーダーセミナー、ティーチングについてを勉強をした時期がありました。他にもマーチャンダイジングやらなんやらもあって、(なんだか個人的に恥ずかしくて)名乗る気になれない~erの証明書みたいなものを何個ももらいました。勉強してみるとなかなか面白いものではあります。が、あなたの周りにもいませんか?セミナーで学んで来て張り切って戻ってきて社内で取り組んでみたものの、何故か周りと温度差が生まれてしまっている人……。途中までは皆で頑張っていたのに1年位したらなんだか元に戻っている集団......。あくまで現場からの経験からちょろっと書いてみようと思います。

ティーチ→コーチ→リード→ティーチ(TCL)

ティーチングとコーチングは特徴から並列的に扱われています。最初に仕事を教える=ティーチングである事はほとんどの職場にて当てはまると思います。さて、各段階について追ってみます。

まず最初にティーチとは前提を共通化する作業です。「AをBでCにする」といった事を一つずつ確実に認識を合わせる事のみが目的です。その為ティーチャーの必要最低条件は知識とスキルとなっております。ティーチングではコミニュケーションによるモチベーションコントロールが重要で、ティーチ内容についてはさほど問題はありません。

次にコーチへの必要最低条件とは十分なティーチングがなされているかです。コーチングがなんだかふわっとしてしまいがちなのは必要最低条件が求められるのが受ける側であり、行う側の必要最低条件が明確ではない点だと思われます。本来は行動心理学や認知心理学等を納めるべきなのでしょうが、ビジネスコーチングにおいてはなかなか難しいでしょう。さらにコーチング自体はセルフで行える為コーチによる差=コミニュケーションスキル差となっている状態です。コミニュケーションスキル繋がりで各段階がごっちゃに統合されてしまっている為、両者両方も目的をいつしか見失ってしまい、拒否反応を起こしてしまったり最初は盛り上がっていても徐々に冷めていっているのではないでしょうか。

私自身はティーチングにより前提知識スキルを納めさせ、コーチングによりそれをどうやって引き出し使うべきかの試行判断を可能にして初めてリーディングの段階と入る様にするべきと考えています。色々すっ飛ばしてスキルがついたからいきなりリーダー研修等を行いリーダーが逆に病んでしまう場合はありませんでしたか?セルフコーチングが出来て、他人がセルフコーチングできる状態まで進捗管理できる状況で初めてリーダー研修は行うべきでしょう。せっかくのリーダー候補を失うのはもったいないですから。

問題はウォッチング不足

アメコミでも洋ゲーでも無いですし家政婦でもありませんが、ウォッチング段階にいる人をウォッチャーとします(ウォッチャーいいたいだけ)。

ウォッチングとは私が勝手に言っているだけなのですが、基本的には一歩離れて全体と個人を両方見てセグメントに当てはめる事を勝手にそう言っています。この時当てはめるのはスキルセグメントやパターンセグメントとでも言うもので要は個人の状態、性格、各指導方法に対する反応等から全体の中でどのセグメントにあたるかを当てはめて行動指針の修正、確認を行う為のものとしています。まあ、一言にすれば「様子を伺う」です(笑)

ウォッチングの必要性

ティーチングの段階では相手をこちらに合わせる事が目的となっています。その為モチベーションコントロールが十分に必要となります。そしてそのままの同じメンター、トレーナーがコーチングするとしましょう。相手に合わせさせていた人間が相手に合わせなければいけなくなります。よく使い分けましょうと言われますが腹にイチモツと言うようになかなか難しいと自身体感致しました。あ、腹にイチモツで今度別に1本書きます。

その為に一旦離れてじっくりと見る事により知識、スキル以外の部分を確認しどのコーチングスキルを使うべきか、コミニュケーションパターンは現状で良いのかを見つめ直す事によって自身の方針確認をします。

ティーチング段階では反対しにくい状況にある中で発している信号が必ずあります。それを整理し、最初の印象が本当に正しいのか、グループ内でどのタイプの子に近いのか、そのグループの子に効果のあったスキルでどれがより効果がありそうか等考えます。同時にグループ内の配置の変化をすることにより個による集団への影響も確認しておきます。特にリーダー等のクラスになると個から集団への影響度が跳ね上がる為コーチングからリーディングの段階では非常に重要としています。

次期主戦力の突然の退職。

それは受ける側の問題だけではなく、受ける側が「理解されていない」と感じてしまう事が原因です。どんなに良い条件や良い教育をしてあげていても、それがある限りはどこかで爆発します。そして良い人間ほど限界まで貯めて爆発する為、「そんな感じはなかったのに!なんであの人が!」なんて状況になり、さらにそれを見て主力グループが離脱していき……。

現在は同一属性同一志向の集団を作ることが非常に難しい時代となっています。異なる属性が集まる集団を如何に導いて行くかが企業においても死活問題となっています。定期的なウォッチングをおすすめします。有名な人も言っていました、お昼休みはウキウキウォッチング、と。

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