独立転職の相談(どう働き、辞めるか)

昨年末、ユーチューバー界隈が会社辞めますで盛り上がっていたちょうどその頃、以前の会社の元部下達から連絡がありました。

元部下「今の状況が詰んでいるのに気付きました。どうしましょう。」

何人かで集団退職して起業を考えている様ですが、内容はどれもツッコミどころが多く勉強も準備も足りていない様子。

「最初に言っておいたのにー。」

当時最初に必ず自分の部下(正社員)へ話していた事がありました。

「この業界、特に大手は40過ぎて働くのはキツイ。だから今後のプランを立てて、ズレている場合に30代のどこでどう辞めべきか考えておくように。」

現状として、店舗拡大中の法人で店長クラスの年齢は30代~40代。その下の主任マネージャークラスは20代~30台。40過ぎて店長推薦を持っていないのは厳しい状態。40代でのプランが元々あったなら別ですが…。運よく50代突入した店長達はもう骨をうずめる覚悟。

当然のこと、店長は店舗の数以下しかなれません。100店舗なら100人以下です。その下の管理職の人数は店舗当たり台数÷100位でしょう。管理職の分類が少ない法人だと台数÷150位。中小店舗や人員が足りないと台数÷200位。600台の店だと店長1人、下に管理職が6人~3人程度の計算です。

3年で管理職、6年で上級管理職~店長、10年で店長以上(10年前なら)大手なら最低限これくらいのスピードは必要でしょう。

(1年の入社人数×10年×新卒離職率)+(自分の先輩×離職率)を10年間の出店店舗数で割ったものが10年後に店長の椅子を争うライバルです。

仮に24歳で入社したなら27才で管理職、30歳で上級管理職、34歳で店長。大手法人なら最低限これ位のペースでないと統括店長以上のレースに参加は難しいでしょう。

さらには店舗も際限なく増えるわけではありません。出店ペースの減少が起こり、次には不採算店舗の清算統合による減少。椅子の減少も当然発生します。ライバルの人数がわかり、椅子の数がわかればおのずと必要な目標が出るはずです。

実際に計算の出来る、目端の利く人ほど30代前半までのキャリアプランを明確にしていました。結果として判断基準が準備出来ている為、スカウト、転属等の機会を逃さず確実にキャリアアップをして独立、転職をしています。

「どう働き、辞めるか」=「どう生きるか」

辞める時には「予定通り(ニヤリ」といきたいものです。


因みに個人的には「選択制疑似終身雇用体制」みたいなのが作れないかなーと思っています。「ワシ(かオマエ)が死ぬまで面倒みちゃるわい!」って一周回ってアリだと思うんですけどどうかしら(笑)

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