しごとのこと

ぼくはライターという仕事をしている。それも野球という特定のジャンルだけで。

それでも、なんとかかんとか生活はできるし、貧困というわけではない。かといって贅沢ができるかというと、そんなことはまるでない。

ぼくがうまくいってる(と言っていいのかわからないけど)理由は大きく2つしかない(と思ってる)。

・続けていること
・営業力があったこと

まずは続けていること。ここに最初の壁がある。野球ライターに限らず多くの場合、ライターをゼロから始めて数カ月は生活ができるほど稼げない。ぼくもそうだった。

そこを乗り越えられるのかどうか。これをおすすめするわけではないが、ぼくの場合、うまくいかなければバイトでもするし、借金でもするという覚悟があった。

結果的に数ヶ月でめどが立ち、1年ほどである程度は稼げるようになり大事には至っていないのだけれども。

この覚悟がないと、なかなか厳しいと思うし、続けることはできないのではないだろうか。ゼロから初めてすぐに稼げるほど甘いものではない。

そしてもうひとつ。ぼくは営業をした。といっても大したことはしていない。新規立ち上げ(に見える)サイトへ営業をかけたのである。新規立ち上げにこだわったのには理由がある。

サイト立ち上げ期は抱えているライターも少ないだろうし、マニュアルもないことがほとんど。自分のやり方でできると思ったから。実際そうだった。注意したのは「与信管理」ただこれだけ。

これだけで、なんとかかんとかやってこれたのである。

ちなみに文章力や語彙力、取材力?などは1ミリも持ち合わせていなかった。ライターになる前に書く仕事をしたことなんてなかったし、取材経験ももちろんない。

当然だが、文章力は持っていたほうがいいに決まってる。でも初期段階ではマストじゃない。現にぼくよりもいい文章、面白い文章を書くライターさんなんてごまんといる。だがしかし、そういう人でも食えていない実情がある。

ということは、それだけじゃ食えないということであり、それ以上に大事なことがあるということでもある。

文章力は最低限あれば、あとは仕事をしながら徐々についていくもの。ぼくはそう考えて仕事をやってきた。

これである程度まではいく。

でも、その先はやっぱり文章力や企画(発想)力が必要になってくる。ぼくはそのフェーズに来たような気がする。

今シーズンと来シーズンで大きく変わりそう。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。