右へ倣え

こどものときにやった前へ倣えではない。そういえば小さく前へ倣えもあった。ぼくは比較的後ろの方だったので、腰に手をやるあれはやったことがない。お風呂上がりに牛乳を飲んでそうなあのポーズ。ちなみに牛乳がきらいである。アイスカフェラテは飲むけれども。

さて、なにかムーブメントになると、もしくはそれになりそうなことが起きると、右へ倣う人が多くなる。

なにかしらインパクトのある考え方が提唱されるとロボットのように称賛の声が広がっていく、そんな様子だ。

「これは最高だ」
「この考え方にみんながなるべき」

そこに思考なんてものはなく、なんとなくの雰囲気で流れてしまうのである。提唱者が悪なのか？　というとそんなことはない。社会的に許される範囲の考え方や自論であれば、まったくもって問題ない。

考えを持たずに流れてしまうのは周りの問題なのである。ほとんどの場合は。

ここ最近もそんなことが周りに起こっている。よく考えた上で、自分の考えを持った上での賛同ではなく、なんとなくの崇拝。

かといって頭ごなしに批判だけするのも、それはそれで右へ倣えとあまり変わらない。反対だから左に倣うかというとそれも違う。

恐ろしい世の中になったものだ。ちなみに右といっても政治の話ではないことは念のために記しておく。

思考停止はもったいないね。